驭鮫記(ぎょこうき)後編:月に愛を誓う 第18話 あらすじ/ネタバレ
北淵(ほくえん)の静寂に不吉な影が忍び寄る中、卿瑶(けいよう)は汝菱(じょりょう)が朱厭(しゅえん)の残魂の力を得たことを知り、戦火を恐れて空明(こうめい)に助けを求める。しかし空明(こうめい)は長意(ちょうい)の体調を案じており、卿瑶(けいよう)の訴えに耳を貸さない。
そこに紀雲禾(きうんか)と長意(ちょうい)が現れ、卿瑶(けいよう)に国境に結界を張るよう指示する。紀雲禾(きうんか)も卿瑶(けいよう)を手伝い、3日後に長意(ちょうい)との結婚式を挙げることを発表する。洛錦桑(らくさんそう)は喜び、盛大な式を挙げようと申し出る。空明(こうめい)は不安を募らせるが、何もできない。卿瑶(けいよう)は準備不足を心配するが、紀雲禾(きうんか)は親しい友人たちだけで式を挙げたいと考える。
一方、汝菱(じょりょう)は朱厭(しゅえん)の残魂の力により天下無敵を自称し、寧清(ねいせい) の遺誌を遂行しようと企む。紀雲禾(きうんか)は長意(ちょうい)のために婚礼衣装を縫い、卿瑶(けいよう)を招待する。長意(ちょうい)は空明(こうめい)に主婚人を依頼し、空明(こうめい)は長意(ちょうい)を北淵(ほくえん)に連れてきたにも関わらず命を救えなかったことを悔いる。長意(ちょうい)は寛大な心で空明(こうめい)を慰める。
夜になり、長意(ちょうい)は紀雲禾(きうんか)のもとを訪れ、2人だけの時間を過ごす。紀雲禾(きうんか)は長意(ちょうい)の人魚の涙でイヤリングを作りたいと提案するが、長意(ちょうい)を悲しませることを恐れる。長意(ちょうい)は自分の命が残り少ないことを悟り、紀雲禾(きうんか)との時間を大切に過ごす。
長意(ちょうい)は空明(こうめい)に助けを求め、空明(こうめい)は長意(ちょうい)の氷漬けになるのを翌日の深夜まで遅らせることに成功する。長意(ちょうい)は残された時間で紀雲禾(きうんか)にたくさんの思い出を残そうとする。
一方、汝鈞(じょきん)、飛廉(ひれん)神君、雷澤(らいぜき)神君は心灯の修復に奔走するが、最後の欠片が足りず苦戦する。汝鈞(じょきん)は汝菱(じょりょう)の攻撃を恐れる。北淵(ほくえん)では、大歡(だいよろこび)と小歡(しょうよろこび)が紀雲禾(きうんか)の復活と汝菱(じょりょう)の襲撃を伝える。雪三月(せつさんげつ)は紀雲禾(きうんか)の帰還を喜び、離殊(りしゅ)は祖父の命令に苦悩する。
林昊青(りんこうせい)は朱厭(しゅえん)の残魂が消滅し、体内の寒霜が消えるが、霊力を使い果たして昏睡状態に陥る。目覚めた彼は汝菱(じょりょう)の動向と紀雲禾(きうんか)と長意(ちょうい)の結婚式を知り、複雑な気持ちになる。
結婚式当日、卿瑶(けいよう)は紀雲禾(きうんか)を姑獲鳥(こかくちょう)のもとへ案内する。姑獲鳥(こかくちょう)は紀雲禾(きうんか)を美しく著飾るが、未来への不安を隠せない。紀雲禾(きうんか)は2人の愛があれば後悔はないと考える。結婚式では、北淵(ほくえん)の仙人和御霊師たちが2人の幸せを見守る。空明(こうめい)は短い挨拶の後、紀雲禾(きうんか)と長意(ちょうい)は永遠の愛を誓い、杯を交わす。
しかし、喜びの陰には深い悲しみが隠されていた。空明(こうめい)は結婚式後、洛錦桑(らくさんそう)たちに長意(ちょうい)が深夜に亡くなることを明かす。深夜が近づき、長意(ちょうい)は悲しみを堪えて紀雲禾(きうんか)を眠りにつかせる。そして「鲛人之歌」を歌い、別れを告げようとする。紀雲禾(きうんか)は涙を流しながらも、長意(ちょうい)が氷漬けになる姿を見ないように眠るふりをする。長意(ちょうい)は紀雲禾(きうんか)の涙の中で氷漬けになり、紀雲禾(きうんか)は深い悲しみに沈む。
第18話の感想
第18話は、喜びと悲しみが交錯する感動的なエピソードでした。長意(ちょうい)と紀雲禾(きうんか)の結婚式は美しく、2人の愛の深さを感じることができました。しかし、空明(こうめい)が明かした長意(ちょうい)の死期は、その喜びを一瞬で打ち砕き、深い悲しみに包まれました。
長意(ちょうい)と紀雲禾(きうんか)の最後の時間は、とても切なく、涙なしには見られませんでした。長意(ちょうい)が紀雲禾(きうんか)を眠らせ、歌を歌いながら氷漬けになるシーンは、特に印象的でした。紀雲禾(きうんか)の深い悲しみは、視聴者の心を揺さぶりました。
このエピソードは、愛と死、そして運命の残酷さを描いています。長意と紀雲禾(きうんか)の愛は、どんな困難にも打ち勝つことができると思っていましたが、運命には逆らえませんでした。それでも、2人の愛は永遠に残り、私たちに感動を与えてくれるでしょう。
つづく