驭鮫記(ぎょこうき)後編:月に愛を誓う 第4話 あらすじ/ネタバレ
北淵(ほくえん)の奥深く
長意(ちょうい)は紀雲禾(きうんか)を気遣い、貴重な品々で体力を回復させようとします。しかし、紀雲禾(きうんか)は長意(ちょうい)を心配し、無駄遣いをしないよう冗談を言います。
空明(こうめい)が部屋に入ると、紀雲禾(きうんか)の言葉を聞き、過去の彼女の態度を指摘します。空気が少し緊張しますが、長意(ちょうい)はすぐに仲裁に入り、空明(こうめい)に紀雲禾(きうんか)を治療するよう懇願します。空明(こうめい)は当初、大局を考慮する必要があると躊躇しますが、長意(ちょうい)が紀雲禾(きうんか)の自己犠牲を訴えたことで治療を承諾します。
天界
寧清(ねいせい) は汝菱(じょりょう)の顔の傷の治療に毎日尽力しています。汝菱(じょりょう)の質問に、彼は何も答えません。汝鈞(じょきん)は汝菱(じょりょう)を天界に連れ戻そうとしますが、彼女は拒否します。寧清(ねいせい) に助けられたことを忘れられず、思い出の場所を離れたくないのです。
ある日、汝菱(じょりょう)は密室で自分によく価た絵を見つけ、寧清(ねいせい) に激しく詰め寄ります。寧清(ねいせい) は怒り、汝菱(じょりょう)を縛り付けて禁術で治療を施し、彼女の苦痛を無視します。
北淵(ほくえん)
紀雲禾(きうんか)は空明(こうめい)が作った薬を飲みたくありません。彼女は死んだ方が良いとさえ考えています。空明(こうめい)は彼女の考えを理解していますが、長意(ちょうい)を守るために薬を飲ませます。
林昊青(りんこうせい)は汝菱(じょりょう)と寧清(ねいせい) の間に亀裂が生じたことを知り、汝菱(じょりょう)を利用して寧清(ねいせい) に対抗しようとします。しかし、汝菱(じょりょう)は激しく仮応し、直接攻撃します。
湖心島
空明(こうめい)の治療により、紀雲禾(きうんか)は徐々に回復します。しかし、長意(ちょうい)への感情の変化に戸惑いを覚えます。長意(ちょうい)は湖心島に移り住み、毎日忙しく過ごしています。紀雲禾(きうんか)はそれを見て心を痛め、以前のように戻りたいと彼に歩み寄ります。
ある時、長意(ちょうい)は思わず紀雲禾(きうんか)にキスをします。そこに空明(こうめい)が現れ、二人の邪魔をします。空明(こうめい)は長意(ちょうい)に大義を忘れないよう忠告しますが、長意(ちょうい)は紀雲禾(きうんか)のことを考えていて、少し気が散っています。
夜
人影のない夜、紀雲禾(きうんか)は長意(ちょうい)にキスをした理由を尋ねます。長意(ちょうい)は、彼女が唯一の愛人であることを熱く語り、鲛人印記で証明します。紀雲禾(きうんか)は感動しますが、閉じ込められていることに少し怒りを感じています。
洛錦桑(らくさんそう)は紀雲禾(きうんか)の状況を知り、青姫(せいき)たちに助けを求めて奔走します。青姫(せいき)は紀雲禾(きうんか)の病状を重篤と告げますが、紀雲禾(きうんか)の希望により、長意(ちょうい)は洛錦桑(らくさんそう)たちとの面会を許可します。
再会した時、洛錦桑(らくさんそう)と紀雲禾(きうんか)は抱き合って喜びます。青姫(せいき)は紀雲禾(きうんか)の病状を率直に伝え、皆の心を痛めます。紀雲禾(きうんか)は死を受け入れつつも、残された時間を友人たちと過ごしたいと願っています。長意(ちょうい)は現実を受け入れられないながらも、紀雲禾(きうんか)の願いを葉えようとします。そして、大切な時間を少しでも長く繋ぎ止めようとします。
第4話の感想
第4話は、愛と葛藤が交錯する、感情のジェットコースターのような回でした。長意(ちょうい)と紀雲禾(きうんか)の愛は深まる一方で、二人の前に立ちはだかる壁は厚く、切ない展開が続きます。
特に印象的だったのは、長意(ちょうい)が紀雲禾(きうんか)に鲛人印記を刻むシーンです。長意(ちょうい)の紀雲禾(きうんか)への揺るぎない愛と、紀雲禾(きうんか)の複雑な心境が伝わってくる、胸を打つ場面でした。
また、汝菱(じょりょう)と寧清(ねいせい) の関係も複雑さを増しています。汝菱(じょりょう)は寧清(ねいせい) に助けられた恩を感じつつも、彼の秘密に疑問を抱き始めます。二人の関係が今後どのように変化していくのか、注目です。
つづく