玉面桃花 ~福を呼ぶ契約結婚~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

出発前日、朱県令は許清嘉が従わない可能性を考え、永寿に危険な場所に連れて行って始末するよう命じます。しかし、黒衣の男は万民傘のみを狙っており、許清嘉の命には興味がなく、朱県令の揉め事に巻き込まれることも望んでいませんでした。

永寿は許清嘉を急かして出発させ、わざと荷物を落として中身を覗こうとします。許清嘉はそれを察し、胡嬌からの知らせを待つために時間を稼ぎます。胡嬌は鳩を使って手紙を送り、その手紙に描かれた暗号は永寿には理解できませんでしたが、許清嘉はすぐに理解しました。二人は以前からこの暗号を練習していたのです。

当初の計画では常平寨に向かう予定でしたが、許清嘉は永寿に半坡寨への変更を指示します。一方、胡嬌は糧食の荷車に隠れて石羊寨に潜入しますが、原住民の莫慶に見つかってしまいます。幸いなことに、莫慶は正体を明かさず、むしろ助けてくれました。胡嬌は石羊寨は以前は織物で生計を立てていて豊かでしたが、朱県令に脅迫されて犯罪者を匿うようになり、生活が苦しくなったことを知ります。

許清嘉は半坡寨で悪霸が人を虐めている場面に遭遇し、「許扒皮」という名を使って脅迫します。さらに春耕税を持ち出して悪霸を降伏させます。永寿は許清嘉の正義感に感銘を受け、被害にあった爺孫を助けるために金銭を差し出します。実は永寿も幼い頃に苦しめられており、ある恩人によって救われた過去がありました。しかし、恩人の名前は覚えていても顔は覚えておらず、その恩人こそが許清嘉の父親だったのです。

許清嘉は北西方向に向かおうとしますが、永寿は止めることができず、仕方なく同行します。一方、高正は玉春楼に帳簿を探しに行き、玉娘(たまむすめ)と意味深な視線を交わします。玉娘(たまむすめ)は高正を庇うために身体検査を受けさせます。

胡嬌は牢獄にいる囚人の情報を聞き出し、夜に潜入します。莫慶は余計なことをしないよう忠告しますが、胡嬌は負傷した遅文俊を発見します。遅文俊は寨の近くに銀鉱があり、囚人たちが採掘をさせられていること、その利益が役人の懐に入っていることを明かします。

許清嘉は石羊寨に介入しようとしますが、永寿は止めることができず、仕方なく同行します。永寿は許清嘉が恩人の息子だと知って驚き、彼を救うために危険を冒します。しかし、黒衣の男に許清嘉が捕らえられ、永寿と胡嬌も助けようとしますが、失敗してしまいます。その時、崔五郎が部下を連れて現れ、黒衣の男を追い払います。許清嘉はお礼を言う前に崔五郎の部下によって気絶させられ、目を覚ますと馬車の中にいました。

第10話 感想

  • 許清嘉の正義感: 許清嘉は半坡寨で悪霸を懲らしめ、石羊寨では囚人を救おうとするなど、強い正義感を見せてくれました。彼の行動は周囲の人々に大きな影響を与え、物語をより面白くしています。
  • 永寿の成長: 永寿は当初、許清嘉を監視する立場でしたが、徐々に彼を認めるようになり、命を懸けて救うまでになりました。彼の心の変化は、物語に深みを与えています。
  • 胡嬌の活躍: 胡嬌は石羊寨に潜入し、囚人の情報を収集するなど、重要な役割を果たしました。彼女の勇敢さと機転は、物語をよりスリリングなものにしています。
  • 崔五郎の登場: 崔五郎の登場は、物語に新たな展開をもたらしました。彼の目的はまだ不明ですが、今後の展開が楽しみです。

第10話は、物語が大きく前進する重要なエピソードでした。今後の展開がますます楽しみです。

つづく