『玉面桃花 ~福を呼ぶ契約結婚~』第16話 あらすじ/ネタバレ

許清嘉は県令代理として多忙を極めていた。胡嬌は彼の苦労を察して、地元の人を主簿に任命し、矛盾を調整することを提案した。今は単独で奮闘しているよりも、より良い方法だ。

仕事が終わって夜が更けた頃、胡嬌はベッドに横たわり、胸が高鳴っていた。許清嘉は草席が見つからず、彼女の隣に寝転がった。二人が同じベッドで眠るのは初めてのことだった。胡嬌は恥ずかしさのあまり、許清嘉の寝顔を見つめ、ついには彼を抱きしめた。しかし、許清嘉の口元に浮かんだ笑みに気づかなかった。

一方、劉員外は玉春楼に忍び込み、玉娘(たまむすめ)を妾に迎えようと企んだ。しかし、高正に見つかり、彼は慌てて引き下がった。高正は玉娘(たまむすめ)に美貌で稼ぐのはやめようと説得するが、玉娘(たまむすめ)は聞く耳を持たず、高正を追い払って密室に隠れた。

許清嘉は上庸県の官風を変えるため、莫慶を招き、民情を察し、意見を述べるように促した。莫慶は胡嬌の見る目の良さを褒め、許清嘉は家に帰ると胡嬌が自分を待っているのを見て、心が温まった。

翌日、役所には地元の人々が手伝いに来ており、コミュニケーションがスムーズになった。許清嘉は縣学を再開し、官話を話せない子供たちを募集することにした。また、税金と文書を調査して、腐敗を防ぐことも計画している。

西郊は遲文俊の悪行と石羊寨の事件で荒れ果て、多くの子供たちが孤児になってしまった。許清嘉は彼らを助けようと、告示を貼り出し、富豪に寄付を募ろうとした。しかし、金持ちたちは相手にせず、募金はうまくいかなかった。

胡嬌は許清嘉の苦労を見て、自分が役に立てないことに焦りを感じ、玉春楼に気分転換に出かけた。玉娘(たまむすめ)は彼女の悩みを見抜き、許清嘉とまだ夫婦の契りを交わしていないことを知る。玉娘(たまむすめ)は彼女に、装いを整えて詩歌で許清嘉を誘惑するようにアドバイスした。胡嬌は試してみたが、許清嘉は仕事に没頭したままで、彼女は悔しがって足踏みをした。

玉娘はさらに、許清嘉は何か悩みを抱えているかもしれないと教えた。胡嬌が尋ねると、学堂建設のための資金不足が原因であることがわかった。彼女は胸を張って、この問題は自分が解決すると宣言した。

翌日、高正は怒りながら許清嘉を訪ねてきて、胡嬌が玉春楼で玉娘に縁談を持ちかけていると告げた。実は、胡嬌は高正の気持ちを確かめ、ついでに資金を集めるためにこの作戦を思いついたのだ。

富豪たちが続々と参加し、劉員外もその一人だった。すると、一見貧相な布衣の男性が現れ、大金を寄付して注目を集めた。最終的に、募金は2000両以上集まり、学堂建設に必要な資金が確保できた。劉員外は惜しみなく寄付したが、布衣の男性が100両多く出したことで、面目を失ってしまった。実は、その布衣の男性は玉娘の医師であり、彼女に代わって寄付していたのだ。許清嘉は玉春楼に駆けつけ、この光景を見て驚きと感動を覚えた。

第16話の感想

許清嘉と胡嬌は、この話で夫婦関係をさらに深めました。二人は初めて同じベッドで眠り、胡嬌は許清嘉への愛情を再確認しました。また、胡嬌は許清嘉の悩みを解決するために奔走し、彼のことを深く理解していることを示しました。

許清嘉は、県政への取り組みにも熱心でした。彼は、地元の人々を主簿に任命し、民情を察して意見を述べるように促しました。また、縣学を再開し、税金と文書を調査して腐敗を防ぐことも計画しています。

第16話は、許清嘉と胡嬌の夫婦関係の進展、許清嘉の県政への取り組み、胡嬌の成長、高正と玉娘の関係、募金活動の成功など、見どころ満載でした。今後の展開が楽しみです。

つづく