玉面桃花 ~福を呼ぶ契約結婚~ 第22話 あらすじ/ネタバレ
許清嘉は怒り心頭、知府の韓南盛に食って掛かりました。朝廷の役人でありながら職務を怠り、さらに甥っ子の横暴を黙認していることを責めます。しかし韓南盛は、南封斎の件は甥っ子とは直接関係なく、名義を貸しているだけで、背後に黒幕がいると明かします。
韓南盛の言葉で、許清嘉は南封斎と通判の湯沢が裏で繋がっていることを悟ります。湯沢は表向きは公務に忙しいふりをして、愛人の韓文芳に南封斎の管理を任せていたのです。許清嘉は湯沢との会話と最近の怪しい出来事を思い出し、事態の真相をほぼ理解しました。
湯沢の横暴の背後には大物がおり、朝廷の戸部と内庫も南封斎から利益を得ていることが判明します。内庫は皇室の金庫であり、つまり皇室の人間が関わっていることを意味します。韓南盛は許清嘉にこれ以上詮索しないよう忠告しますが、許清嘉は納得できず、湯沢に真相を問いただす決意をします。
湯沢も南封斎との関係を認めましたが、朝廷がなぜ薬草を独占しているのかについてははぐらかします。これにより、許清嘉と湯沢は政治的な見解の相違を露呈します。胡厚福は許清嘉が一人で戦うのは不利だと考えますが、胡嬌は正義のために共に闘うべきだと主張します。
一方、韓文芳は龍骨の調達に頭を悩ませていました。買い手が多く、まだ2割が足りません。龍骨の採掘は運に左右され、労力もかかります。韓文芳は誰がそんなに大量の龍骨を常時必要としているのか気になりますが、湯沢に詮索するなと叱責されてしまいます。
許清嘉は南封斎が権力を笠に着て横暴を働いていることを知っていますが、法に触れていないため、どうすることもできません。胡嬌は南封斎に対抗する策を思いつき、自ら南封斎に薬草の買い付けを申し入れます。翌日、華拓の家に薬草を買い付けに行くと、華拓は許家への恩義から快諾し、他の村民たちもそれに倣います。
しかし、南封斎の刺客が襲いかかってきます。幸い、胡厚福が人々を率いて駆けつけ、刺客を追い払うことに成功します。韓文芳は他の薬局が表向きは南封斎に対抗できないとしても、胡記に薬草を代買するだろうと推測し、湯沢に傅大人に助けを求めることを提案します。しかし湯沢は寧王を怒らせることを恐れて、まずは許清嘉の底力を試そうと考えます。
実は、南封斎の背後には三朝元老の傅太師がいました。皇后の父であり、太子の外祖父であり、朝廷の文武官僚は皆彼の門下生です。寧王でさえ彼には三分の一の敬意を払っています。それを知った許清嘉は激怒し、傅太師を罵倒します。湯沢は彼の頑固さに業を煮やし、手下を使って彼を痛めつけようとします。
許清嘉は薬草の買い付けでトラブルが起こることを予測し、高正に護衛を依頼していました。すると途中で山賊に扮した刺客に襲われますが、高正は彼らをあっさりと撃退します。夜には、査辟が部下を使って三弟を殺害し、その罪を高正に着せようとします。
翌日、胡記の薬局の前には、三弟の遺体を担いだ人々が集まり、高正と胡記が殺したと騒ぎ立てます。両者は言い争いになりますが、胡嬌たちは薬草を奪っていないことを証明する証拠がなく、高正は傷害を認めてしまいます。
段功曹は圧力に屈して高正を牢に閉じ込めました。査辟は仵作を買収し、高正に罪を着せようと企みます。湯沢は高正が本当に罪を犯したかどうかは気にしていません。彼の目的は許清嘉に屈服させることであり、まずは牢獄で苦しめようとします。
第22話の感想
第22話は、許清嘉と湯沢の対立が激化し、陰謀と策略が渦巻く展開となりました。
許清嘉の正義感と行動力
許清嘉は、南封斎の横暴を目の当たりにして怒りを露わにし、直接韓南盛に抗議するなど、正義感の強さと行動力を見せました。しかし、相手は権力者であり、簡単には屈服しないことも理解しています。それでも諦めずに真相を突き止めようと奮闘する姿は、視聴者を勇気づけてくれるでしょう。
湯沢の狡猾さと野心
湯沢は、表向きは公務に励む真面目な役人を演じていますが、裏では南封斎と繋がり、私腹を肥やすなど、狡猾な一面を垣間見せます。また、朝廷の権力者である傅太師と結託し、野心的な計画を進めていることが明らかになりました。彼の真の目的とは何か、今後の展開が気になります。
胡嬌の勇気とサポート
胡嬌は、許清嘉の正義感に賛同し、積極的にサポートします。南封斎に対抗するために自ら薬草の買い付けに乗り出すなど、勇気と行動力を見せてくれました。また、許清嘉が苦境に陥ったときも、常に寄り添い、支え続ける姿は感動的です。
陰謀と策略の渦
つづく