玉面桃花 ~福を呼ぶ契約結婚~ 第29話 あらすじ/ネタバレ

京城

大都会の京城には、権力者や名士たちが集い、玉娘(たまむすめ)は高正が彼らに恨みを買わないかと心配しています。高正も自分の衝動を反省し、玉娘(たまむすめ)に謝罪します。

その頃、上庸の莫慶から急報が届きます。費勁が牢の中で謎の死を遂げ、死ぬ前に石で「若柒」と「許克焉」という名前を地面に書いていたというのです。

若柒は、小貝の母であり、寧王の寵愛を受けている女性です。許克焉は、許清嘉の父であり、若柒とは全く関係のない人物です。この2つの名前がなぜ一緒に書かれたのでしょうか?

高正は賈相に報告し、賈相は寧王を呼びます。寧王は、若柒が南江の毒に侵された可能性があると指摘し、傅太師が南江の盗賊の残党を匿っているのではないかと疑います。

かつて、寧王は戦功を立て、皇帝の寵愛を受け、太子に代わって皇位を継ぐのではないかと噂されました。しかし、寧王は争いを好まず、国のために尽くすことを望んでいました。しかし、彼を妬む者たちは、彼を陥れようとします。

寧王は真相を突き止めるため、賈相の協力のもと、崔五郎と高正を雲萊へ派遣します。

雲萊

永寿と臘梅は修行を終え、松松坊を立派に切り盛りしています。高正たちは、許清嘉に京城的戸部で働き、傅太師の不正を密かに調査するよう依頼します。胡嬌は、許清嘉が民のために尽くすことを望み、快く承諾します。

一方、太子は体調が悪化し、咳が止まらなくなっています。傅太師は、寧王が南江に出征した際、戸部の問題で前線が食料不足となり、寧王が領土を拡大できなかったことを太子に責め、太子は皇位を失うべきだと主張します。

許清嘉夫妻は親族や友人に別れを告げ、船で京城に向かいます。賈継笙は姉に手紙を書き、胡嬌は許清嘉と不倫関係にないこと、許清嘉と敵対するつもりはないことを伝えます。彼は雲萊で恋人と出会い、京城に戻るつもりはありません。

賈継栄は、弟が頼りにならないことに腹を立て、妹の賈継芳に許清嘉のことを話して、彼女を怒らせようとします。賈継芳は許清嘉に興味はありませんが、婚約を破棄されたことでプライドを傷つけられています。

京城

賈相と寧王は、許清嘉を戸部にどのように配置するかを相談します。いきなり高官にすることはできませんが、五品の主簿郎中であれば問題ありません。賈相は寧王の決意を心配しますが、寧王は決意を固めています。2人は、許清嘉が京城的停滞した状況を打破してくれることを期待しています。

夜になり、賈相は賈権に別邸を掃除して、許清嘉夫妻を迎えるように命じます。しかし、賈継芳はそれに反対します。彼女の気性の強さは、他の官僚の娘とは一線を画しており、賈相も頭を悩ませています。

許清嘉夫妻が京城に到着すると、賈権が彼らを相府に案内します。傅太師も彼らの到着を知り、寧王がなぜ朝廷と対立するのか理解できません。しかし、彼は許清嘉が戸部で何をするのか見守り、その後で証拠を隠滅するつもりです。

第29話の感想

第29話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。以下、感想を述べます。

1. 謎の展開

費勁の謎の死と、石に刻まれた「若柒」と「許克焉」という名前は、今後の展開を予想させる興味深い要素でした。この2つの名前がどのように関連しているのか、そして誰が費勁を殺したのか、今後のストーリーが気になります。

2. 寧王の決意

寧王が傅太師の不正を暴くために、許清嘉を戸部に送り込むという決意をしたのは、彼の正義感と責任感の強さを示しています。また、賈相との信頼関係も垣間見えました。

3. 許清嘉の活躍

許清嘉が戸部でどのような活躍を見せるのか、そして傅太師とどのように対峙するのか楽しみです。彼の正義感と知略が、京城の腐敗を一掃してくれることを期待しています。

4. 胡嬌の成長

胡嬌が許清嘉を支え、彼の夢を応援する姿は、彼女の成長を感じさせます。また、賈継笙が胡嬌を理解し、許清嘉との関係を認めたことも印象的でした。

つづく