玉面桃花 ~福を呼ぶ契約結婚~ 第4話 あらすじ/ネタバレ

許清嘉が姿を消したと聞いて、胡嬌は狼がいる西山に慌てて探しに行きます。親戚や友人、阿牛たちも一緒に山の中へ。日が暮れ、雨が激しく降り始め、真っ暗闇の中、捜索は難航します。

山道を歩く胡嬌は、地面に狼の足跡を見つけ、心臓が飛び出そうになります。匕首を握りしめ、一歩一歩慎重に歩を進め、耳を澄ませて異変を察知しようとします。突然、背後から足音が聞こえ、胡嬌は振り返って反射的に拳を振り上げますが、なんとそれは許清嘉でした。2人とも驚き、思わず飛び跳ねます。

外は激しい雨。2人は洞窟を見つけ、雨宿りをします。許清嘉は狼からどのように逃げ出したのか、自分でも信じられない様子。実は、賈権が暗闇の中で助けてくれていました。洞窟の中では火が焚かれ、暖かくなってきました。胡嬌は濡れた服を着替えようと、許清嘉に背を向けるように頼みます。火の光が石壁に映し出され、胡嬌のシルエットがちらちらと揺れます。許清嘉は思わずちらりと見てしまい、胸がざわつくのを感じます。

そのとき、阿牛が洞窟の入り口に現れます。慌てた許清嘉は、胡嬌を腕に抱き寄せ、阿牛の視線を遮ります。胡嬌も咄嗟に石を拾い、外に向かって投げつけます。

その夜、許清嘉と阿牛は胡嬌を無事に家に送り届けます。胡嬌は阿牛を追い返し、許清嘉を家の中へ招き入れます。翌日、胡嬌は嫁衣を準備している時、胡庭芝が包みを抱えて立っているのを見ます。包みを開けると、そこには胡嬌の母親が着た古い嫁衣が入っていました。胡嬌は父親の言葉に胸を締め付けられ、この嫁衣を着て嫁ぐことを決意します。

一方、許清嘉は洞窟での約束を思い出し、3年後に胡嬌に渡すための離縁状を書きます。見つからないように、傘の柄に隠します。しかし、隠している時に外から人の気配を感じ、慌ててドアを開けますが、誰もいませんでした。

結婚式当日、胡家は大賑わい。賈権も駆けつけます。胡嬌は父親に花鈿を付けてもらいながら、父親が年老いたことを感じ、胸が痛みます。宴席では、賈権と許清嘉が言葉を交わします。賈権は、許清嘉が故郷に戻って胡嬌と結婚したことは、火の粉を被るようなものだと意味深なことを言います。許清嘉は賈丞相が自分を娘婿にしたいと思っていることを知っていますが、動じることなく、自分の意志を貫きます。

夜の洞房では、黒い服を着た人物が離縁状を盗もうとしますが、胡嬌に見つかってしまいます。黒い服の男は傘を持って逃げようとします。胡嬌が不思議に思っていると、許清嘉が入ってきます。離縁状がまだあることを確認し、安堵します。許清嘉は、賈権が2人の偽装結婚を見抜いているものの、証拠がない限り大丈夫だと胡嬌に伝えます。黒い服の男は逃げ出そうとしますが、阿牛たちの「鬧洞房」の声に驚き、再び身を隠します。

第4話の感想

第4話は、ハラハラドキドキの展開が続く、とても見応えのある回でした。

  • 胡嬌が狼の足跡を見つけて、緊張感に包まれるシーン。
  • 洞窟の中で、胡嬌が許清嘉に背を向けて着替えようとするシーン。許清嘉の視線がちらつく様子が、2人の微妙な関係を感じさせます。
  • 阿牛が洞窟に現れ、許清嘉が咄嗟に胡嬌を抱き寄せるシーン。2人の距離が近づく瞬間です。
  • 胡嬌が母親の古い嫁衣を着て嫁ぐことを決意するシーン。彼女の強い意志が感じられます。
  • 許清嘉が離縁状を傘の柄に隠すシーン。彼の胡嬌に対する優しさが伝わってきます。
  • 黒い服の男が離縁状を盗もうとするシーン。緊迫感のある展開です。
  • 許清嘉が賈権の企みに動じず、自分の意志を貫くシーン。彼の芯の強さを感じます。

つづく