玉面桃花 ~福を呼ぶ契約結婚~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

許清嘉は、古人にならって月下で琴を弾いて胡嬌を口説こうとしましたが、胡嬌は彼のロマンチックな計画に冷水を浴びせました。二人は上下の階で口論になり、許清嘉は胡嬌の弁舌に敵わず、顔を真っ赤にして怒鳴りました。

口論に負けた許清嘉は、温情路線に変更し、胡嬌に自分の苦境を打ち明けました。胡嬌は、遅文俊に直接聞いてみることを提案しました。遅文俊は、帳簿に問題があることは前から気づいていたと告白しました。しかし、楊主簿が小賢しいことをして、それが露呈してしまったのです。県衙内は二派に分かれており、楊主簿の派閥は朱県令に従い、遅文俊は金と女に目がくらみ、どちらの派閥にも属していませんでした。そのため、彼は罠にかけられてしまったのです。

許清嘉が遅文俊に真相を明かすよう説得していると、高正が現れて彼を連行してしまいました。遅文俊は去る前に、許清嘉に小石を握らせました。それは役に立つものではありませんでしたが、上庸県が危険な状況にあることを悟らせたのです。許清嘉は自分の身に何かあった場合に備えて、胡嬌に離縁状を用意しておくように頼みました。

夜、夫婦はベッドに横たわっていました。許清嘉が公務のことで悩んでいると、胡嬌が話を聞いてくれました。許清嘉は、戸部官僚として熱意に満ちていたものの、地方に左遷された父親の話をしました。許父は昇進できず、落胆して判を押すだけの役人になってしまいました。しかし、末期癌と診断されると、人々のために何かをしようと決意し、3ヶ月で9つの偉業を成し遂げ、民衆から万民傘を贈られました。しかし、許父は火事で亡くなり、最期には万民傘を火の外に投げ出しました。

父親の話を聞いた許清嘉は、自分の信念をさらに強くしました。胡嬌はそれを聞いて、複雑な気持ちになりました。屋根の上では、高正も黙々と考えていました。夜中、黒衣の男が再び万民傘を盗みに来ましたが、高正が駆けつけて追い払いました。高正は万民傘を元の場所に置き、いたずらで胡嬌を驚かせ、許清嘉に怒鳴られてしまいました。

罰として跪かされていた許清嘉は、地面の足跡に気づきました。胡嬌に促されて、彼は靴のサイズを測り、足跡の模様を覚えておきました。調査の結果、足跡の持ち主が高正であることが判明しました。しかし、その夜、部屋には他にも人がいたことを知っていました。許清嘉は高正の正体に興味を持ちますが、高正は謎めいたままで、万民傘を守り、自分の命を大切にしろとだけ忠告しました。

第8話の感想

第8話は、許清嘉と胡嬌の夫婦関係がさらに深まった回でした。許清嘉は、胡嬌の前では素の自分を見せられるようになり、胡嬌もまた、許清嘉を信頼し、彼の悩みを聞いてあげられるようになりました。

特に印象的だったのは、許清嘉が父親の話を胡嬌に打ち明けたシーンです。許清嘉は、父親が自分のために命を懸けてまで民衆のために尽くしたことを知り、自分も父親のように人のために尽くしたいという思いを強くしました。胡嬌はそんな許清嘉の姿を見て、彼を尊敬するようになりました。

また、高正の謎めいた行動も気になりました。彼は、万民傘を守るために動いているようですが、その真の目的はいまだ不明です。許清嘉は高正の正体を突き止められるのでしょうか?今後の展開が楽しみです。

つづく