馭鮫記(ぎょこうき)前編:月に君を想う 第3話 あらすじ/ネタバレ
鲛人(ぎょじん)、思過窟での異変
凝雪丸を飲んだ鲛人(ぎょじん)は、体の不調が消え、喜びに浸ります。しかし、その安寧は長くは続かず、思過窟に異変が起きます。壁が灼熱の炉のように熱くなり、鲛人(ぎょじん)は高温に苦しめられます。
紀雲禾(きうんか)の決意
知らせを受けた翟暁星(てきしょうせい)は、紀雲禾(きうんか)に報告します。鲛人(ぎょじん)の忠誠心を理解し、薬を与えた恩義を感じた紀雲禾(きうんか)は、彼を救う決意をします。
林昊青(りんこうせい)の罠
紀雲禾(きうんか)の性格を見抜いていた林昊青(りんこうせい)は、罠を仕掛けます。思過窟の警備兵の大部分を撤去し、数人を囮として残し、紀雲禾(きうんか)をおびき寄せようとします。
洛錦桑(らくきんそう)の阻止
洛錦桑(らくきんそう)は蝶の姿に変身し、林昊青(りんこうせい)と思語(しご)の陰謀を聞きつけます。彼女は紀雲禾(きうんか)を止めようとしますが、紀雲禾(きうんか)は鲛人(ぎょじん)を救うことに必死です。
鲛人(ぎょじん)の救出
紀雲禾(きうんか)は、翟暁星(てきしょうせい)と洛錦桑(らくきんそう)に大袍を著せて警備兵を誘導させ、自身は思過窟に潜入します。警備兵は偽物に騙され、紀雲禾(きうんか)は鲛人(ぎょじん)を救出します。
万花穀の警鍾
鲛人(ぎょじん)は紀雲禾(きうんか)に感謝し、辛うじて彼女の名前を口にします。その様子に心が温まる紀雲禾(きうんか)ですが、万花穀の警鍾が鳴り響きます。林昊青(りんこうせい)が駆けつけ、紀雲禾(きうんか)を問いただしますが、彼女は否認します。
卿舒(けいしゅ)の介入
緊迫した場面で卿舒(けいしゅ)が現れ、2人を厲風堂に連れて行きます。林滄瀾(りんそうらん)と長老たちの前で、紀雲禾(きうんか)は鲛人(ぎょじん)が話すようにすると誓います。林滄瀾(りんそうらん)は翌日、それを検証すると決めます。
蛇毒と鲛人(ぎょじん)の鱗
林昊青(りんこうせい)は、思語(しご)が紀雲禾(きうんか)を傷つけたことに激怒し、匕首に蛇毒が塗られていることに気づきます。彼は解毒剤を要求しますが、紀雲禾(きうんか)は昏睡状態に陥ります。鲛人(ぎょじん)は自身の鱗を剝がして彼女を癒し、一命を救います。
鲛人(ぎょじん)の名前と脱出計画
目を覚ました鲛人は、紀雲禾(きうんか)に感謝し、長意(ちょうい)と名乗ります。洛錦桑(らくきんそう)は、鲛人の唇を噛むことで流暢に話せるようにできることを発見します。紀雲禾(きうんか)は長意(ちょうい)と共に万花穀を脱出する計画を立てます。
林昊青(りんこうせい)の警告と汝菱(じょりょう)公主
林昊青(りんこうせい)は解毒剤を届けますが、紀雲禾(きうんか)に火遊びをしないように警告します。紀雲禾(きうんか)は表面上は従いますが、脱出の準備を進めます。翌日、林滄瀾(りんそうらん)が長意(ちょうい)を試しますが、彼は紀雲禾(きうんか)と林昊青(りんこうせい)の関係を疑い、口を閉ざします。紀雲禾(きうんか)は訓鮫に失敗したと認めざるを得ません。林昊青(りんこうせい)は諦めるように勧めますが、紀雲禾(きうんか)は汝菱(じょりょう)公主を理由に、訓鮫を続ける機会を得ます。
雪三月(せつさんげつ)の監視と離殊(りしゅ)の訪問
林滄瀾(りんそうらん)が閉関に入り、雪三月(せつさんげつ)が紀雲禾(きうんか)と林昊青(りんこうせい)の監視を命じられます。雪三月(せつさんげつ)は長意(ちょうい)に厳しい罰を与えます。紀雲禾(きうんか)は焦りますが、3日間は幹渉できないと言われます。そのとき、離殊(りしゅ)が雪三月(せつさんげつ)を訪ねてきます。
秘密と裏切りの追跡
離殊(りしゅ)の訪問に疑問を持った紀雲禾は、洛錦桑(らくきんそう)と共に彼を追跡します。秘密と裏切りの追跡が始まります。
第3話「驭鲛記」感想
第3話は、緊迫感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。特に印象に残ったポイントは、以下の3点です。
- 紀雲禾の成長: 鲛人を救うために危険を顧みない紀雲禾の姿は、彼女の勇敢さと優しさを改めて感じさせました。また、林昊青(りんこうせい)の罠にかかりながらも、機転を利かせて切り抜ける様子は、彼女の賢さも垣間見ることができました。
- 鲛人と紀雲禾の絆: 鲛人が紀雲禾に感謝の言葉を述べるシーンは、とても感動的でした。命を救われただけでなく、名前を覚えてもらえたことで、鲛人は紀雲禾への信頼を深めたのでしょう。また、紀雲禾も鲛人を救うことで、新たな使命感を得たように感じられました。
- 万花穀の闇流: 林昊青(りんこうせい)と思語(しご)の陰謀、雪三月(せつさんげつ)の監視、離殊(りしゅ)の訪問など、万花穀には様々な闇流が渦巻いています。これらの謎が今後どのように明らかになっていくのか、楽しみです。