『マイ・ヒーリング・ガーデン~僕の恋する葡萄園~』第1話 あらすじ/ネタバレ
フランスのボルドーで、大企業の御曹司・張泯(ジャン・ミン)は、亡くなった呉爷爷の遺産相続のために訪れた。しかし、彼は道中自転車に乗っていた羅溪(ルオ・シー)と衝突してしまう。羅溪はボルドー大学に留学するために向かっていたのだが、この事故で出会うことになった。
車の修理を待つ羅溪を置いて、張泯は急いで呉爷爷の大邸宅へ向かう。老執事の温かい歓迎を受けるものの、張泯は弁護士との契約を急ぎ、事務的な態度を取る。しかし、弁護士が現れると、遺産は張泯だけでなく、長年呉爷爷の世話をしていた中国人女性の羅溪にも相続されることが判明する。その場に羅溪も現れ、二人はお互いの存在を知る。
呉爷爷は、ワイナリーを張泯に、葡萄園を羅溪に相続させ、特に羅溪には、20年前に張泯と呉爷爷が一緒に植えた大切な葡萄の木「小聰聰」を大切に守るように言い残していた。
羅溪が葡萄園を手放そうとしていると聞き、張泯はすぐに売却しようと考える。しかし、羅溪は葡萄園に愛着を持っており、売却を拒否する。張泯は秘書の肖正男(シアオ・ジョンナン)に羅溪を説得させようとするが、羅溪は頑なに拒否する。彼女は、呉爷爷から聞いた張泯と、目の前の傲慢な人物が同一人物とは思えないと考える。
羅溪は張泯と肖正男(シアオ・ジョンナン)を避けるため、邸宅から逃げ出す。しかし、張泯は羅溪の家の鍵を拾ってしまう。張泯は鍵と原稿を盾に羅溪を脅迫する。焦った羅溪は、思わず張泯をワインプールに突き落としてしまう。
怒った張泯は、羅溪を部屋まで追い詰める。そして、羅溪の部屋を捜索する最中に、張泯の父・張敬中から電話がかかってくる。張敬中の叱責を受け、張泯は複雑な気持ちになり、そのまま羅溪のベッドで眠ってしまう。一方、羅溪は一夜をベッドの下で過ごす。
翌日、羅溪は鍵を盗もうとするが、張泯に見つかってしまう。張泯は再び葡萄の木を利用して羅溪に売却契約書への署名を迫る。張泯は葡萄の木に価値はないと考えており、羅溪が値上げしようとしていると疑う。しかし、羅溪は「小聰聰」はかけがえのない存在だと主張する。二人は意見が合わず、羅溪は一旦退却する。しかし、門の外で羅溪を待っていたのは、友人・陶倫(タオ・ルン)だった。羅溪は、友人の存在に少しだけ安心する。
第1話の感想
第1話は、波尔多を舞台に、大企業の御曹司・張泯と、留学に来た羅溪の出会いと、呉爷爷の遺産相続をめぐるトラブルを描いた内容でした。
まず、張泯の傲慢な態度が印象的でした。彼は遺産相続のためだけに訪れ、呉爷爷の遺志や羅溪の存在を軽視しているように感じられました。一方で、羅溪は葡萄園に愛着を持ち、呉爷爷の想いを大切にしようとする姿が好感が持てました。
張泯と羅溪の衝突は、コミカルな要素もありつつ、二人の価値観の違いを浮き彫りにしています。特に、張泯が葡萄の木「小聰聰」を金銭的な価値でしか見ないのに対し、羅溪はかけがえのない存在として捉えているシーンは、二人の対立を象徴しているように感じられました。
また、呉爷爷の遺志が物語に大きな影響を与えていることも興味深いです。彼は葡萄園と葡萄の木を張泯と羅溪に託し、二人の成長を見守っているように感じられます。
第1話は、二人の出会いからトラブルまでをテンポよく描いた内容でした。今後の展開が楽しみなドラマです。
つづく