猟罪図鑑~見えない肖像画~ 第4話 あらすじ/ネタバレ

緊急の会議で事件の情報を共有した杜城(ドゥー・チョン)は、迅速に捜査員を配置し、任暁玄の生前の同級生への聞き込みを指示。白骨化した遺体の頭蓋骨が人為的にすり替えられていることから、その時期を特定することが謎を解き明かす鍵になると考えていた。

沈翊(シェン・イー)は学校の画室に残された手がかりをもとに、翟藍心(ジャイ・ランシン)の住居を訪ねる。彼女の部屋には、風に揺れる髪の毛が繊細に描かれた未完成の線画が置かれており、沈翊(シェン・イー)はその技術に感嘆する。七中の美術生が頭蓋骨の模写を行う課題があったことを思い出し、沈翊(シェン・イー)は頭蓋骨すり替えの謎を解き明かすため、この事実を手がかりに調査を開始する。綿密な分析の結果、頭蓋骨がすり替えられたのは、任暁玄が行方不明になってから6年後であることが判明した。

一方、任暁玄の母親は、国語の教科書に偽装された日記を警察に提出する。そこには、娘が生前に抱えていた苦悩と葛藤が綴られていた。日記には、いじめや性的虐待の影がちらつき、謎の男子生徒の存在が任暁玄にとって唯一の慰めとなっていた。李晗(リー·ハン)は女性の繊細な視点から、日記の行間から純粋な感情を読み取る。沈翊(シェン・イー)は、日記に描かれた男子生徒の後ろ姿が、任暁玄の机にあった未完成の絵と驚くほど似ていることに気づく。

杜城(ドゥー・チョン)は、この重たい日記を沈翊(シェン・イー)に渡し、彼の卓越した画力で男子生徒の顔を復元することを期待する。杜城(ドゥー・チョン)の大雑把な解釈に少し不満を感じながらも、沈翊(シェン・イー)はより多くの詳細を見つけ出すために奮闘する。そして、日記の奥底に性的虐待事件に関するさらなる手がかりを発見し、容疑者は当時の美術教師である張(チャン)局長梓鵬であることが判明する。さらに調べたところ、張(チャン)局長梓鵬は女子生徒への性的虐待で解雇されており、その時期は頭蓋骨のすり替えと一致していた。

より多くの手がかりを得るため、沈翊(シェン・イー)はキャンパス内で美術生の集まりを開催し、リラックスした雰囲気の中で任暁玄に関する情報を収集しようと計画する。集会では、皆が楽しそうに笑い合い、翟藍心(ジャイ・ランシン)の提案したゲームが盛り上がりをみせる。参加者たちは、任暁玄の日記からインスピレーションを得て、それぞれが思い描く人物を黒板に描き始める。沈翊(シェン・イー)と杜城(ドゥー・チョン)は、暗闇に潜み、参加者一人一人の反応を注意深く観察する。そして、田林(ティエン・リン)という名の男子生徒が彼らの注意を引く。

警察に連行された田林(ティエン・リン)は、誤解から任暁玄に好意を持たれていると思い込み、彼女をいじめていた事実を素直に認める。彼は任暁玄の日記を盗み見たことがあったが、彼女が日記に記した謎の男子生徒の正体を解き明かすことはできなかったと告白する。この発見は、事件の真相をさらに複雑にする一方で、警察に新たな捜査方向をもたらした。

夜遅く、沈翊(シェン・イー)は自宅で一人、任暁玄の日記を読み返す。すると、日記に記されたエイプリルフールの天気が実際とは異なっていることに気づく。なぜ任暁玄は、このような重要な日に嘘をついたのだろうか?この疑問は、暗闇に差し込む稲妻のように沈翊(シェン・イー)の心の中の霧を晴らし、事件が転機を迎えることを予感させた。

第4話の感想

第4話では、任暁玄の事件の謎がさらに深まり、視聴者を釘付けにする展開となりました。特に、沈翊と杜城(ドゥー・チョン)が協力して手がかりを探っていく様子は、緊迫感と興奮を同時に感じさせました。

沈翊の鋭い観察力と推理力は、今回も事件解決に大きく貢献しました。日記に描かれた男子生徒の後ろ姿と、任暁玄の未完成の絵が一致していることに気づいたシーンは、彼の洞察力の高さを示しています。また、日記の記述と実際の天気の矛盾に気づいたことで、事件の真相に一歩近づいたことも見逃せません。

杜城(ドゥー・チョン)は、沈翊の能力を認めつつも、独自の捜査方法で事件を追う姿が印象的でした。彼の直感と行動力は、沈翊の推理を補完する役割を果たしています。2人のコンビネーションは、事件解決に不可欠であることを改めて感じさせました。

第4話では、任暁玄の苦悩と葛藤が描かれ、彼女の悲惨な境遇に心を痛めました。日記に綴られた言葉は、彼女の心の叫びであり、見ているこちらも胸が締め付けられる思いでした。また、田林(ティエン・リン)の告白によって、事件の複雑さが明らかになり、今後の展開がますます気になります。

つづく