風起花抄~宮廷に咲く瑠璃(るり)色の恋~ 第18話 あらすじ/ネタバレ
天心、皇宮へ急ぐ
天心は李治(りち)の弾劾を阻止するため、馬を駆って皇宮へと向かう。裴行倹(はいこうけん)は李治(りち)の力を借りて李明(りめい)が甲冑を隠し持っていることを暴こうとしたが、逆に李治(りち)を危険にさらしてしまい、自責の念に駆られていた。
李世民(りせいみん)、盂蘭盆節の準備
李世民(りせいみん)は李治(りち)、李明(りめい)、後宮の妃たちを集め、盂蘭盆節の準備を進める。李治(りち)は李明(りめい) の不正を暴こうとするが、武媚娘(ぶびじょう)が機転を利かせて経文の書き写しの話題にすり替え、李治(りち)の名誉を守った。李世民(りせいみん)は武媚娘(ぶびじょう)の機転を称賛する。
天心、李治(りち)に李明(りめい)の真意を伝える
天心は李治(りち)に謁見し、李明(りめい)が甲冑に刻まれた「東」の字で李治(りち)を陥れようとしていることを明かす。李治(りち)は驚き、武媚娘(ぶびじょう)が自分を助けてくれたことに感謝する。一方、楊妃(ようひ)は李明(りめい)の異変に気づき、改心するように説得するが、李明(りめい)は権力への欲望に目がくらみ、聞く耳を持たない。
狩猟の日
狩猟の日、李福(りふく)は李治(りち)に「狩鹿図」を贈り、李世民(りせいみん)はかつて息子たちと狩猟をした思い出を懐かしむ。李明(りめい)は李治(りち)を狩猟に誘い、李世民(りせいみん)も快諾し、李福(りふく)も加えて兄弟の絆を深めようとする。
裴行倹(はいこうけん)、李治を守る
莫坤(ばく こん)が都を離れることになり、裴行倹(はいこうけん)と天心は城門まで見送る。天心は李明(りめい)が李治に危害を加えるのではないかと心配し、裴行倹(はいこうけん)は自ら狩猟に同行することを決意する。狩猟中、李治は鹿を追って東林に入り、李明(りめい)は罠を仕掛けたと偽るが、実は殺意を秘めていた。
李明(りめい)、李治を襲撃
李明(りめい)は蒲巴弩(ほばど)に李治の護衛を名目にして同行させ、密かに罠を仕掛けさせる。彼らは東側に待ち伏せをし、西側にイノシシを放って李治をおびき寄せようとする。李治は林の中に入って柵がないことに気づき、異変を感じ取る。裴行倹(はいこうけん)と天心が駆けつけ、危険が迫っていることを察知する。案の定、李明が手配した覆面の殺し屋が現れ、激しい戦いが始まる。
裴行倹(はいこうけん)と天心、李治を守る
裴行倹(はいこうけん)と天心は李治を守りながら戦いながら撤退する。殺し屋たちは連携がうまく、迅速に情報を伝え合い、3人を追い詰める。窮地に陥った時、裴行倹(はいこうけん)は天心に李治の服を著せて囮にさせ、自分と李治は混乱に乗じて逃げ出す。李明は合図を受け現場に駆けつけると、死んでいるのは天心だとわかり、激怒して追撃を命じる。
李治と裴行倹(はいこうけん)、崖から落ちる
裴行倹(はいこうけん)は李治を連れて必死に逃げるが、崖っぷちにたどり著き、馬が製御を失って2人とも崖から落ちてしまう。蒲巴弩(ほばど)と李明は2人が穀底に落ちたと思って得意になるが、李治と裴行倹(はいこうけん)は奇跡的に生還する。彼らは崖の近くの木にぶら下がっていたのだ。裴行倹(はいこうけん)は全力を尽くして李治を岩場に押し上げ、自分自身は宙ぶらりんになる。
李明、李治の死を偽る
李明は宮殿に戻り、李治が亡くなったと偽りの報告をする。李世民(りせいみん)は悲しみに暮れるが、突然李治が戻ってきて、李明は驚きながらも祝いの言葉を述べる。李治は真相を隠し、父である李世民(りせいみん)に守られたおかげで助かったと嘘をつく。李明は諦めきれず、再び策略を巡らし、蒲巴弩(ほばど)を李治の近くに配置しようとするが、李治は李明の意図を見抜き、裴行倹(はいこうけん)を侍衛に任命するよう主張する。李世民(りせいみん)はメリットとデメリットを考慮し、武術大会で人選を決定することを決める。10日後に結果が発表される。
武媚娘(ぶびじょう)、李治の危機を知る
この知らせは武媚娘(ぶびじょう)の耳にも届き、李治の危機を知って驚きと心配を募らせる。権力と忠誠を巡る戦いが、皇宮の奥深くで静かに幕を開ける。
第18話の感想
第18話は、李治と李明の権力闘争が激化し、ハラハラドキドキの展開が続きました。李治は李明の陰謀に巻き込まれ、命の危険にさらされましたが、裴行倹(はいこうけん)と天心の助けによって九死に一生を得ました。
特に印象に残ったのは、裴行倹(はいこうけん)が李治を守るために身を挺して戦うシーンです。裴行倹(はいこうけん)は李治を逃がすために、自らが囮となって敵と戦い、崖から落ちそうになりました。李治と裴行倹(はいこうけん)の友情の深さが伝わってくる感動的なシーンでした。
また、李明の冷酷さと狡猾さが際立った回でもありました。李明は権力を手に入れるために、手段を選ばず、李治を陥れようとしました。李明の悪事が暴かれる日が来るのか、今後の展開が気になります。
つづく