風起花抄~宮廷に咲く瑠璃(るり)色の恋~ 第21話 あらすじ/ネタバレ

宮廷の闇流

第21話では、宮廷内の闇流が激しく渦巻きます。裴行倹(はいこうけん)は、蒲巴弩(ほばど)の猛攻に苦戦し、自らを傷つけることで意識を保ちます。しかし毒が回って体力は衰弱し、李明(りめい)を人質に取るも失敗、衛兵に取り押さえられてしまいます。

李治(りち)は裴行倹(はいこうけん)を庇い、自分の安全を守るために行動したと弁明しますが、楊妃(ようひ)は裴行倹(はいこうけん)の行為を厳しく糾弾します。李世民(りせいみん)は武媚娘(ぶさいじん)に意見を求め、武媚娘(ぶびじょう)は二十四賢の故事を引き合いに出し、人材を登用するべきだと進言します。

李世民(りせいみん)は裴行倹(はいこうけん)の忠誠を認め、李治(りち)の護衛に任命し、蒲巴弩(ほばど)も李明(りめい)の護衛として残します。裴行倹(はいこうけん)は負傷が重く倒れてしまい、庫狄瑠璃(くりょくりゅうり)は心配しますが、何もできません。

楊妃(ようひ)は李世民(りせいみん)の裴行倹(はいこうけん)への偏袒に怒り、李明(りめい)の安全を徹底的に守ることを誓います。裴行倹(はいこうけん)は昏迷状態で、李治(りち)は太医院の介入を避けるため、密かに盧大夫(ろたいふ)を呼び診察させます。盧大夫(ろたいふ)は裴行倹(はいこうけん)が毒に侵されていることを突き止め、治療を開始します。

庫狄瑠璃(るり)の想い

一方、庫狄瑠璃(るり)は比武を覗き見たことで卓錦娘(たくきんじょう)に罰せられます。しかし、彼女の心は裴行倹(はいこうけん)の安否を気遣うばかりです。夜になると、裴行倹(はいこうけん)の回復を祈り続けます。

裴行倹(はいこうけん)は昏睡中、何度も「玉児」と呼びます。庫狄瑠璃(るり)は、それが裴行倹(はいこうけん)の想う人だと勘違いし、複雑な気持ちを抱きます。裴行倹(はいこうけん)の薬を交換する際には、涙を流しながら彼の身を案じます。

裴行倹が目を覚ますと、庫狄瑠璃(るり)の献身的な看病に感謝します。李治(りち)も訪ねてきて、庫狄瑠璃(るり)の働きを称え、いつでも裴行倹に会えるようにします。しかし、裴行倹は噂を避けるため、庫狄瑠璃にあまり来ないように忠告します。李治(りち)は、いずれ庫狄瑠璃が堂々と裴行倹に会える機会を作ることを約束します。

孫徳成(そんとくせい)は、庫狄瑠璃に宮廷の争いに巻き込まれないよう忠告しますが、彼女は李治(りち)を助け、母への汚名を晴らす決意を固めます。盂蘭盆節を前に、后宮の妃嬪たちは新しい服の準備に追われますが、武媚娘(ぶびじょう)は庫狄瑠璃に自分の服を作らせることにします。このことが、他の刺繍師たちの嫉妬と不満を招きます。

第21話の感想

第21話は、宮廷の闇闘が激化し、ハラハラドキドキの展開が続きました。裴行倹の忠誠と李世民(りせいみん)の器の大きさが印象的で、武媚娘(ぶびじょう)の知略も光っていました。

一方、庫狄瑠璃の健気な姿にも胸を打たれました。裴行倹への想いを胸に秘めつつ、彼の回復を願い、献身的に看病する姿は感動的でした。

しかし、ラストシーンで他の刺繍師たちの嫉妬と不満が露呈し、今後の展開が気になります。庫狄瑠璃は無事に李治(りち)を助け、母への汚名を晴らすことができるのでしょうか。

つづく