風起花抄~宮廷に咲く瑠璃(るり)色の恋~ 第36話 あらすじ/ネタバレ

李明(りめい) は、薬を飲まなかったために苦しむ 蒲巴弩(ほばど) を冷ややかに見ながら、さらに殴りつけて薬を無理やり飲ませます。李明(りめい)は最初から蒲巴弩(ほばど)を薬の実験台として利用しており、その強烈な中毒性には内心で喜びを感じ、今後の利用方法を企てます。蒲巴弩(ほばど)は廃人同然となり、李明(りめい)は新たな駒を探し始めます。

一方、李明(りめい)は 楊妃(ようひ) に会い、李治(りち)が李世民(りせいみん)を毒殺しようとしたこと、自分がそれを阻止したことを伝えます。二人は、親しい大臣たちと協力して偽の遺詔を作り、李世民(りせいみん)が亡くなった後に計画を実行しようと企てます。

蒲巴弩(ほばど) は、 恒泰医館 の 恒大夫(こうだゆう) の評判を聞き、解毒薬を求めて訪れます。医館は人で溢れかえっており、蒲巴弩(ほばど)は 裴行倹(はいこうけん) に遭遇します。怒った蒲巴弩(ほばど)は、他の患者を追い出して恒大夫(こうだゆう)に裴行倹(はいこうけん)の目的を聞き出そうとします。恒大夫(こうだゆう)は、裴行倹(はいこうけん)が敗血症と思われる重傷の女性のために薬を求めていることを明かします。蒲巴弩の脈を診た恒大夫(こうだゆう)は、李明(りめい)が与えた薬が中毒性の毒薬であることに気づき、蒲巴弩は李明(りめい)への憎しみを募らせます。

庫狄瑠璃(るり) は、心身ともに疲れ果て、塞ぎ込んでいました。 裴行倹(はいこうけん) は自ら薬を煎じて小順子(しょう じゅんし)に届けさせ、辛抱強く説得します。庫狄瑠璃(るり)はようやく説得され、薬を飲みます。その直後、李世民(りせいみん)は 李治(りち)、長孫無忌(ちょうそんむき)、褚遂良(ちょすいりょう) を呼び寄せ、自分の死期が近いことを悟り、長孫無忌(ちょうそんむき)と褚遂良(ちょすいりょう)を顧命大臣に任命し、李治(りち)に唐の守護を託します。李明はこの知らせを受け、李治(りち)を謀仮の疑いで陥れて廃位しようと企てます。

蒲巴弩 は、薬の禁断症状に苦しみ、宮中に乱入して李明に薬を要求します。争った末に捕らえられた蒲巴弩は、裴行倹(はいこうけん)の秘密を知っていることを条件に、李明から再び薬を受け取ります。蒲巴弩は、裴行倹(はいこうけん)が恒泰医館を訪れたことを李明に話します。

庫狄瑠璃(るり) は、裴行倹(はいこうけん)を避けるようになりますが、裴行倹(はいこうけん)は黙って彼女のために祈ります。そして、11年前に大慈恩寺で求めたお守りを彼女に贈ります。二人の関係は徐々に改善されていきます。

李明は、中毒性の薬を裴行倹(はいこうけん)の手に渡すために蒲巴弩を利用し、裴行倹(はいこうけん)の妻を操って彼をコントロールしようとします。庫狄瑠璃(るり)は薬に依存するようになり、精神状態が不安定になります。異変に気づいた裴行倹(はいこうけん)は、恒泰医館を訪ねますが、恒大夫(こうだゆう)はすでに逃亡しており、自分と庫狄瑠璃(るり)が陰謀に巻き込まれたことに気づきます。

庫狄瑠璃 は、薬への依存が深まるにつれて焦燥感を募らせ、薬が見つからないことに絶望してしまいます。裴行倹(はいこうけん)は、彼女を救う方法を見つけようと必死に探します。権謀術数と救済を巡る戦いが静かに始まります。

第36話 感想

第36話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。李明の陰謀が明らかになり、蒲巴弩と庫狄瑠璃の運命が大きく変わります。

李明は、蒲巴弩を薬の依存症にして操ろうと企み、蒲巴弩は李明の策略に嵌ってしまいます。一方、庫狄瑠璃は裴行倹の献身的なサポートを受け、徐々に心を開いていきます。

裴行倹と庫狄瑠璃の関係が深まる一方で、李明はさらに悪辣な手段を使ってきます。裴行倹は庫狄瑠璃を救うために奔走しますが、李明の陰謀は巧妙で、簡単には解決できません。

つづく