『風起花抄~宮廷に咲く瑠璃(るり)色の恋~』第4話 あらすじ/ネタバレ

鄧七娘(とうしちじょう)の執拗な追及に、瑠璃(るり)は咄嗟の機転で荷包は小順子(しょう じゅんし)から購入したと嘘をつきます。鄧七娘(とうしちじょう)はそれを信じ、卓錦娘(たくきんじょう)が安氏(あんし)の唯一の弟子であることを明かします。しかし、卓錦娘(たくきんじょう)でさえ、荷包の精巧な刺繍を再現できないと明言します。瑠璃(るり)は喜びを隠せず、孫徳成(そんとくせい)に報告し、卓錦娘(たくきんじょう)の手を借りて母の死の真相を探りたいと訴えます。しかし、孫徳成(そんとくせい)は慎重さを求め、瑠璃(るり)に身元を隠すよう忠告します。

卓錦娘(たくきんじょう)は小順子(しょう じゅんし)に会い、荷包は西市の胡商から購入したと証言させます。小順子(しょう じゅんし)は、証拠として様々な刺繍の荷包を提示します。卓錦娘(たくきんじょう)は刺繍の妙技に驚きながらも、納得できません。鄧七娘(とうしちじょう)を西市に派遣しますが、手ぶらで戻ってきます。

その後、卓錦娘(たくきんじょう)は瑠璃(るり)と小順子(しょう じゅんし)を呼び出し、荷包について執拗に質問します。瑠璃(るり)は金銭を惜しむ理由を挙げ、小順子(しょう じゅんし)は西市で購入したと主張します。卓錦娘(たくきんじょう)の追及に、小順子(しょう じゅんし)は機転を利かせ、残りの荷包を見せます。その場に武媚娘(ぶびじょう)が現れ、同じ荷包を持っていると証言し、瑠璃と小順子を救います。武媚娘(ぶびじょう)は荷包の秘密を見抜き、瑠璃に普通の布で同じものを数個作るよう指示します。小順子は武媚娘(ぶびじょう)の知恵に感心します。

一方、裴行倹(はいこうけん)は考生の宿舎で出された上聯に挑戦します。酒の力を借りて、下聯を書き、藏頭詩を巧みに織り込み、週囲の人々を驚かせます。この上聯は唐の太子李治(りち)が出したものだったのです。2日後、李治(りち)は微服で裴行倹(はいこうけん)を訪ね、その才能を高く評価し、詳しく話を聞きたいと告げます。

瑠璃は武媚娘(ぶびじょう)の依頼に応え、荷包を完成させます。しかし、卓錦娘(たくきんじょう)が後を追ってきます。武媚娘(ぶびじょう)は機転を利かせ、自分の荷包を見せ、卓錦娘(たくきんじょう)の疑いを晴らし、瑠璃を逃がします。卓錦娘(たくきんじょう)は宮殿に戻り、瑠璃が狄才人に服を作っていることを知り、ますます疑いを強めます。瑠璃の身元を徹底的に調べ上げようと決意します。

孫徳成(そんとくせい)は瑠璃を守るため、尚服(しょうふく)局への異動を拒否し続けます。瑠璃の18歳の誕生日が近づき、孫徳成(そんとくせい)は瑠璃を宮殿から逃がそうと計画します。しかし、内侍院から瑠璃を尚服(しょうふく)局に異動させるという命令が下されます。孫徳成(そんとくせい)は窮地に陥り、棺桶を使って瑠璃を宮殿から連れ出す計画を立てます。しかし、計画は失敗し、小順子が捕らえられ、瑠璃は姿を現して自らを救います。孫徳成(そんとくせい)は瑠璃に別れを告げ、瑠璃は涙ながらに逃亡の旅に出ます。

逃亡の途中、瑠璃は衣料品店を見つけ、素敵な女性用の服に目を奪われます。しかし、荷物がなくなっていることに気づきます。幸い、玉佩のおかげで服を購入することができました。女装した瑠璃は、その美しさで週囲の視線を釘付けにします。注目を浴びた瑠璃は、複雑な気持ちでその場を後にします。

第4話の感想

第4話は、緊張感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。

特に、瑠璃と孫徳成のやり取りは胸に迫るものがありました。孫徳成が瑠璃を庇う姿は、まさに父親のような愛情を感じさせました。また、瑠璃の機転と勇気にも感動しました。

一方、卓錦娘(たくきんじょう)の執念深さも印象的でした。彼女の執著心は、瑠璃にとって大きな脅威となるでしょう。

つづく