風起花抄~宮廷に咲く瑠璃(るり)色の恋~ 最終回 第45話 あらすじ/ネタバレ

上元節、長安城は喜びと華やかさに包まれている。家々では灯りがともり、通りでは音楽が流れ、杂技が披露され、龍の踊りが夜を幻想的に彩っている。蘇定方(そていほう)は裴行倹(はいこうけん)を試すため、庫狄瑠璃(るり)と同じ衣装と仮面をつけた複数の女性を用意し、灯火に紛れて裴行倹(はいこうけん)を混乱させようとする。しかし、裴行倹(はいこうけん)は巧みな策略でその場を脱し、庫狄瑠璃(るり)を城楼へと連れ出し、平和で甘いひとときを過ごす。

城楼からは、花火が夜空を彩り、裴行倹(はいこうけん)と庫狄瑠璃(るり)は幸せそうに微咲み合っている。庫狄瑠璃(るり)は臨海(りんかい)長公主の所業を裴行倹(はいこうけん)に打ち明け、裴行倹(はいこうけん)は熟考の末、大邸宅を受け入れることを決意し、庫狄瑠璃(るり)のために安らげる場所を作ると誓う。二人は自分たちの世界に浸り、週りの喧騒は関係なく、お互いの鼓動と遠くの花火だけが、彼らの美しい未来を織りなしている。

大婚が近づき、裴行倹(はいこうけん)と庫狄瑠璃は結婚式の準備を進める中で、信頼できる侍女を探すという大きな課題に直面する。庫狄瑠璃は安四郎(あんしろう)に助けを求め、安四郎(あんしろう)は快諾し、裴行倹(はいこうけん)の洛陽での財産状況の調査にも協力し、すべてを把握できるようにする。一方、庫狄瑠璃は豊富な嫁入り道具を持って庫狄府に戻り、ここから嫁ぐ準備をする。家中はお祝いムードに包まれるが、波乱も潜んでいる。珊瑚(さんご)は裴如琢(はいじょたく)の側室になる予定だが、庫狄瑠璃はこれが臨海(りんかい)長公主と裴夫人(はいふじん)の策略であることを知っていながらも、変えることはできず、珊瑚(さんご)に豪門の複雑さに注意するよう忠告する。

侍女選びにおいても、庫狄瑠璃は慎重だ。阿曹(あそう)が推薦した阿春と阿桃は、一見しとやかだが、鋭い視線で監視の意図を見抜き、断固として拒否する。最終的に、阿霓(あねい)と小檀(しょうたん)の登場で、庫狄瑠璃は安心と安らぎを感じる。彼女は阿霓(あねい)を侍女にさせたくないが、阿霓(あねい)は喜んで彼女のそばにいたいと願い、その情誼は感動的である。

大婚の日、庫狄瑠璃は嫁衣を身にまとい、亡き母の形見の歩揺を髪に挿し、胸の中では未来への憧れと過去への思いが交錯する。裴行倹(はいこうけん)は喜びに満ちた迎えの行列を率いてやって来て、賑やかな挨拶の後、二人はようやく顔を合わせ、視線は愛情と約束に満ちている。親族や友人の前で、彼らは厳粛な結婚式を挙げ、夫婦となり、人生の旅路を共に歩む。

結婚式の翌日、裴行倹(はいこうけん)は新妻を連れて舟遊びに出かけ、湖と山の景色の中で詩を詠み合い、明るい未来を語り合う。この瞬間、すべての苦難と挑戦は、彼らの愛の中で最も貴重な思い出となり、彼らの愛の物語は長安の街で語り継がれ、不朽の伝説となった。

第45話の感想

第45話は、感動と安堵に満ちた素晴らしい最終回でした。蘇定方(そていほう)の策略を乗り越え、裴行倹(はいこうけん)と庫狄瑠璃はついに結ばれます。城楼からの花火を背景にした二人の咲顔は、すべての苦難を乗り越えてきた証であり、見ているこちらも幸せな気持ちになりました。

また、大婚後の舟遊びのシーンも印象的でした。穏やかな湖面を進む舟の上で、詩を詠み合い、未来を語り合う二人の姿は、まさに理想の夫婦像と言えるでしょう。

そして、全編を通して描かれた裴行倹(はいこうけん)と庫狄瑠璃の強い絆は、私たちに愛と忍耐の大切さを教えてくれました。困難に立ち向かう勇気、相手を思いやる気持ち、そして決して諦めない強い意誌があれば、どんな困難も乗り越えられることを、このドラマは教えてくれました。

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