風起花抄~宮廷に咲く瑠璃(るり)色の恋~ 第7話 あらすじ/ネタバレ

商界沸騰、如意夾纈の戦い

胡商大会が近づき、商界は活気に満ちていました。如意夾纈店の阿霓(あねい)は、店の名誉を懸けて、偽物の安氏(あんし)伝人である曹記(そうき)夾纈店の正体を暴こうと決意します。曹記(そうき)夾纈店は安氏(あんし)の死後、急速に台頭し、如意夾纈店の顧客を奪っていきました。阿霓(あねい)は大会で実力を示し、如意夾纈店の名誉を回復しようとします。

権力への野望、珊瑚(さんご)の企み

一方、庫狄延忠(くちょくえんちゅう)と阿曹(あそう)は、裴炎(はいえん)都尉が側室を迎えると聞き、権力者に接近しようと企みます。彼らは庫狄五娘(くりく ごじょう)に相談し、裴炎(はいえん)の正室が承諾していることを知ります。そこで、珊瑚(さんご)を都尉府の斗花会に参加させ、裴炎(はいえん)夫婦の寵愛を得ようとします。庫狄五娘(くりく ごじょう)は珊瑚(さんご)の装い方を指導し、阿曹(あそう)は豪華な衣装を準備すると約束します。

宮廷の憂鬱、武媚娘(ぶびじょう)の優しさ

皇宮では、李世民(りせいみん)の病状が悪化し、武媚娘(ぶびじょう)は不安を感じて御花園を散歩します。そこで、落ちた幼鳥を見つけ、助けようとしますが、力不足でした。そこに李治(りち)が現れ、二人は協力して幼鳥を巣に戻します。李治(りち)は怪我をしてしまい、武媚娘(ぶびじょう)が手当てをして、国事を控えるように助言します。李治(りち)は武媚娘(ぶびじょう)の優しさに感謝します。

如意夾纈店への侵入、珊瑚(さんご)の悪行

如意夾纈店では、裴炎(はいえん)の妹と裴夫人(はいふじん)の妹である八娘(はちじょう)が斗花会用の衣装を注文します。庫狄瑠璃(るり)と阿霓(あねい)は、丁寧に接客し、生地を選びます。しかし、珊瑚(さんご)は目立つ衣装を求め、如意夾纈店に侵入してデザインを盗みます。阿霓(あねい)に見つかり追い出されますが、去り際に悪態をつきます。

朝廷の混乱、李治(りち)の提案

朝廷では、李世民(りせいみん)が病を押して百官と会見します。李治(りち)は科挙製度の改革を提案しますが、李世民(りせいみん)に叱責されます。李明(りめい)は李治(りち)を挑発し、李世民(りせいみん)は李治(りち)が政治に興味がないと勘違いして喜びます。李治(りち)は武媚娘(ぶびじょう)の助言を聞かなかったことを後悔します。

小豆子(しょうずし)の行方、魏林(ぎりん)の疑惑

不禄(ふろく)院では、卓錦娘(たくきんじょう)と鄧七娘(とうしちじょう)が小豆子(しょうずし)を探しますが、見つかりません。魏林(ぎりん)は卓錦娘(たくきんじょう)に、孫徳成(そんとくせい)が怪しい行動をしていると報告し、小豆子(しょうずし)を逃がしたのではないかと疑います。卓錦娘(たくきんじょう)は小順子(しょう じゅんし)に真相を確かめ、魏林(ぎりん)に孫徳成(そんとくせい)を監視するように指示します。

斗花会前夜、嘘の暴露

斗花会の前夜、庫狄瑠璃(るり)は裴夫人(はいふじん)に美しい衣装を仕上げます。八娘(はちじょう)が衣装を受け取りに訪れ、庫狄瑠璃(るり)を裴府に招待します。一方、珊瑚(さんご)は阿曹(あそう)が盗んだデザインをもとに作った衣装を著て、斗花会に向かいます。しかし、裴府で庫狄瑠璃(るり)と出会った瞬間、嘘がばれてしまいます。庫狄瑠璃(るり)は珊瑚(さんご)の衣装が盗作であることを指摘し、裴夫人(はいふじん)に唯一無二の牡丹の花の衣装を作ることを約束します。斗花会は最高潮を迎えます。

第7話の感想

第7話は、如意夾纈店と曹記(そうき)夾纈店の対立がさらに深まり、権力争いや策略が渦巻く展開となりました。阿霓(あねい)の決意と珊瑚(さんご)の悪行が描かれ、物語が大きく動き出した印象です。

特に印象に残ったのは、阿霓(あねい)の力強い姿です。彼女は如意夾纈店の名誉を守るために、胡商大会で実力を示すことを決意します。その強い意誌と行動力は、見ていて勇気をもらえます。

一方、珊瑚(さんご)は権力者の寵愛を得るために、卑怯な手段を用います。彼女は如意夾纈店のデザインを盗み、それを自分のものとして発表しようとします。彼女の行動は許されるものではありませんが、権力への執著が彼女をここまで追い詰めたということも理解できます。

また、李世民(りせいみん)の病状が悪化し、武媚娘(ぶびじょう)の不安が描かれたのも印象的でした。彼女は李世民(りせいみん)の病を心配するだけでなく、李治(りち)の将来も気にかけています。彼女の優しさと強さが、物語に深みを与えていると感じます。

つづく