与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~第10話 あらすじ/ネタバレ

左馬(さま)、仇烟織に捕らわれる

仇烟織の暗器によって負傷した左馬(さま)は、仇子梁(きゅう・しりょう)に報告するため急いで駆けつける。程若魚(てい・じゃくぎょ)は郊外の林間で、斉焱(せいえん)の愛馬「如風」が木に繋がれているのを発見し、祁山に向かおうとするが、左馬(さま)が将棋営の追兵に囲まれているのを目撃する。左馬(さま)は程若魚(てい・じゃくぎょ)の助けを拒否し、馬を走らせ速やかにその場を去るように促す。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は自分の荷物の中から帳簿を発見するが、それは斉焱(せいえん)のものではなく、左馬(さま)が隠していたものだった。程若魚(てい・じゃくぎょ)がその場を離れると、厳修(げんしゅう)率いる兵士が現れ、左馬(さま)は捕らえられ仇烟織の前に連行される。

左馬(さま)は仇烟織の素性を暴くため、徐州、商州、越州に赴き調査を行っていたことを告白する。仇烟織は戸籍を偽造し、幼少期に重傷を負って心脈を損傷し、武術を習うことができないことも明らかになる。しかし、仇烟織は左馬(さま)の言葉を否定し、左馬(さま)は仇子梁(きゅう・しりょう)から厳罰を受け、3年間便所掃除をさせられることとなる。左馬(さま)は集めた証拠を全て程若魚(てい・じゃくぎょ)に託し、仇烟織は激怒する。

程若魚(てい・じゃくぎょ)、紫雲閣で玉令牌を奪取

程若魚(てい・じゃくぎょ)は祁山の紫雲閣に急ぎ、坊主の夏紫苑(かしようえん)が他の女たちと玉令牌を巡って争っているのを目撃する。程若魚(てい・じゃくぎょ)は暴力を止めようと青光剣で夏紫苑(かしようえん)に挑むが、敗北してしまう。夏紫苑(かしようえん)は、玉真坊では毎日このような争いが行われ、勝者だけが坊主になれると告げる。

斉焱(せいえん)は夢の中で程若魚(てい・じゃくぎょ)が危険に遭っているのを見て目を覚まし、斉宸(せいしん)に助けを求め、袁都(えんど)護に程若魚(てい・じゃくぎょ)を守るように命じる。翌日、程若魚(てい・じゃくぎょ)は再び紫雲閣で戦い、何度も敗れるが、袁都(えんど)は傍観し、焦燥感に駆られる。

仇烟織は程若魚(てい・じゃくぎょ)が宮殿を離れたことを確認し、厳修(げんしゅう)に追跡を続けるように命じる。仇烟織は自ら皇宮に向かい、程若魚(てい・じゃくぎょ)が幽閉されていることを知るが、宮殿に侵入することはできず、怒りながら立ち去る。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉宸(せいしん)から3つの錦囊を受け取る。「鯉魚跳龍門」、「臥冰求鯉」、「兩小兒辯日」と書かれた3つの錦囊には、それぞれ内容が記されていた。程若魚(てい・じゃくぎょ)は最初の錦囊に記された陣図と破陣の法を熱心に学び、ついに習得する。

仇烟織は程若魚(てい・じゃくぎょ)と300人の死士を捕らえるため、祁山に新兵を派遣する。程若魚(てい・じゃくぎょ)は再び紫雲閣に上り、ついに玉令牌を奪取する。しかし、現任の坊主は喉の病気を患っており、声が出せない状態だった。袁都(えんど)は仇烟織が兵を率いているため、すぐに帰るように促す。程若魚(てい・じゃくぎょ)は2つ目の錦囊に従い、坊主に喉の病気を治す薬を贈り、無事に坊主の地位を引き継ぐ。

3つ目の錦囊は空っぽで、程若魚(てい・じゃくぎょ)は「兩小兒辯日」の意味が分からず苦悩する。突然、警鐘が鳴り響き、将棋営の兵士が山の中腹まで迫っていることが分かる。程若魚(てい・じゃくぎょ)は夏紫苑(かしようえん)と共に追兵を誘導し、途中で仇烟織と遭遇する。程若魚(てい・じゃくぎょ)は一人で仇烟織に立ち向かうことを決意する。

仇烟織は帳簿を手に入れることができなかったため、厳修(げんしゅう)に夏紫苑(かしようえん)を追跡させ、紫雲閣が空っぽであることを報告させる。仇烟織が程若魚(てい・じゃくぎょ)を捕らえようとしたその時、斉焱(せいえん)が現れて程若魚(てい・じゃくぎょ)を救出し、2人は馬に乗ってその場を去る。程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)の優しさに感謝する。斉焱(せいえん)は夏紫苑(かしようえん)の傷が癒えたら宮殿に戻るように命じ、夏紫苑(かしようえん)は従う。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は夏紫苑(かしようえん)の傷を癒し、夏紫苑(かしようえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)が危険を冒してくれたことに感謝する。程若魚(てい・じゃくぎょ)は3つ目の錦囊の意味を理解し、新たな挑戦者を連れてくる必要があるのではないかと考える。斉焱(せいえん)は夏紫苑(かしようえん)に今後の連絡を任せる。事件は全て解決し、物語は幕を閉じる。

第10話の感想

第10話は、程若魚(てい・じゃくぎょ)と左馬(さま)の友情、仇烟織の悪辣さ、斉焱(せいえん)の優しさが描かれた回でした。

左馬(さま)は仇烟織の素性を暴くため、危険を顧みず調査を行い、捕らえられてしまいました。程若魚(てい・じゃくぎょ)は左馬(さま)を助けようとしますが、力及ばず、左馬(さま)は厳罰を受けることとなります。左馬(さま)の忠誠心と程若魚(てい・じゃくぎょ)の友情が感動的でした。

一方、仇烟織は左馬(さま)を陥れ、さらには程若魚(てい・じゃくぎょ)を捕らえようとします。仇烟織の冷酷さと執念深さが恐ろしかったです。

斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)が危険に遭っていることを知り、助けに駆けつけます。斉焱(せいえん)の優しさと程若魚(てい・じゃくぎょ)への想いが伝わってきました。

また、第10話では紫雲閣の坊主交代劇も描かれました。夏紫苑(かしようえん)は玉令牌を奪うために他の女たちと戦い、程若魚(てい・じゃくぎょ)は夏紫苑(かしようえん)に勝利し、坊主の地位を引き継ぎます。夏紫苑(かしようえん)の強さと程若魚(てい・じゃくぎょ)の成長が印象的でした。

つづく