与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~第15話 あらすじ/ネタバレ

軍師の策略

軍師は斉焱(せいえん)に密かに手紙を送り、玉真坊で面会することを約束します。そして、斉宸(せいしん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)を同席させ、斉焱(せいえん)の到着を待つように仕向けます。程若魚(てい・じゃくぎょ)は軍師の企みを疑い、斉焱(せいえん)の安全を心配して、軍師を裏切り者だと激しく非難します。軍師は動じることなく、斉宸(せいしん)に8年前の朝露の変の真相を語らせ、忠臣と奸臣を見極めようとします。

過去の真実

先帝は権臣?仇子梁(きゅう・しりょう)を倒すために密かに計画を立てており、李叙(りじょ)、鄭禄(ていろく)、王揚(おうよう)、韓岳(かん がく)らが関与していました。当初の計画では、韓岳(かん がく)が仇子梁(きゅう・しりょう)を左陣仗院に誘い込み、待ち伏せして討伐する予定でした。しかし、狡猾な仇子梁(きゅう・しりょう)は事前に察知しており、韓岳(かん がく)を重傷を負わせ、逆に先帝を幽閉してしまいます。危機に陥った韓岳(かん がく)は遺詔を携えて脱出し、王揚(おうよう)に託そうとしますが、途中で斉焱(せいえん)に誤って傷つけられてしまいます。それでも、彼は辛うじて遺詔を王揚(おうよう)に届けることに成功します。

遺詔の謎

王揚(おうよう)の屋敷はすぐに仇子梁(きゅう・しりょう)に襲撃され、韓岳(かん がく)は王揚(おうよう)とその孫娘を逃がすために奮闘しますが、自身は重傷を負い、視力を失ってしまいます。仇子梁(きゅう・しりょう)は密道の出口で王揚(おうよう)一行を捕らえ、遺詔の謎は一時的に封印されます。程若魚(てい・じゃくぎょ)は遺詔の内容を知りたがりますが、軍師は先帝が斉宸(せいしん)に王位を継がせるつもりだったことを明かします。真相を知った程若魚(てい・じゃくぎょ)は、斉宸(せいしん)の妹である阿嫵の無念を晴らそうと決意します。

復讐の計画

軍師は斉宸(せいしん)に王位を継承して朝政を正すように強く勧めますが、斉宸(せいしん)は民衆の苦しみを考慮し、先帝の遺志に従って斉焱(せいえん)を後継者にすると拒否します。このため、軍師は斉宸(せいしん)を軟弱だと非難します。一方、夏紫苑(かしようえん)と左馬(さま)は軍師の命令で仇煙織を捕らえ、仇子梁(きゅう・しりょう)をおびき出す計画を立てます。仇煙織は不意を突かれて左馬(さま)に襲われ、佛見笑の毒に侵されて昏睡状態に陥ります。仇子梁(きゅう・しりょう)は激怒し、仇煙織たちに厳罰を下すことを誓います。

斉焱(せいえん)の危機

約束通り玉真坊を訪れた斉焱(せいえん)は、八卦陣に誘い込まれて気絶させられ、仇煙織と一緒に密室に閉じ込められます。軍師は機を見て、斉宸(せいしん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)を連れて密道から脱出します。仇子梁(きゅう・しりょう)が追いつくと、八卦陣の中では全員が喉を切られて死んでおり、斉焱(せいえん)の姿はありませんでした。激怒した仇子梁(きゅう・しりょう)は何も得られずに引き返します。

軍師の正体

斉焱(せいえん)は目を覚ますと、程若魚(てい・じゃくぎょ)の安否を心配しますが、左馬(さま)から何も情報を得られません。その後、軍師が現れて程若魚(てい・じゃくぎょ)を殺そうとしますが、斉焱(せいえん)は軍師がそんなことをするはずがないと信じます。仇煙織は軍師と二人きりで話す機会を要求し、左金吾衛大将軍の名を盾に圧力をかけます。軍師は仕方なく左馬(さま)に斉焱(せいえん)を連れ去らせます。

左馬(さま)は斉焱(せいえん)を牢獄に連れて行き、程若魚(てい・じゃくぎょ)と斉宸(せいしん)の隣に閉じ込めます。斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)の怪我を気遣いますが、逆に慰められます。軍師はついに正体を明かし、左金吾衛将軍の韓岳(かん がく)であり、遺詔を守り抜いた人物であることが判明します。仇煙織は驚きとともに、自分が王揚(おうよう)の孫娘である王若清(おうじゃくせい)であることを確信し、韓岳(かん がく)に命を救ってもらったことに感謝して涙を流します。

それぞれの決意

毒に侵された厳修(げんしゅう)が目を覚ますが、仇煙織の正体を知ることはできません。左馬(さま)が厳しく尋問しても、何も得られません。程若魚(てい・じゃくぎょ)は軍師の正体を知り、復讐の意志を理解します。斉宸(せいしん)は斉焱(せいえん)に過去の過ちを認め、共に朝政を立て直すことを誓います。

仇煙織も韓岳(かん がく)に心を開き、絶望の中でどのように生き延びてきたか、仇子梁(きゅう・しりょう)への復讐のためにどのようにして顔を毁して潜入してきたかを語ります。そして、韓岳(かん がく)に協力したいと申し出ます。牢獄に戻った程若魚(てい・じゃくぎょ)は、仇煙織の安否を心配しますが、仇子梁(きゅう・しりょう)が来ない限りは大丈夫だと聞いて安心します。

一方、仇子梁(きゅう・しりょう)は劉弥紗(りゅう・びさ)、孫烈(そんれつ)、鎮吳藩臣を人質にして斉焱(せいえん)の居場所を聞き出そうとします。両者は対峙し、緊張が高まります。

第15話の感想

第15話は、衝撃的な展開と複雑な人間関係が描かれ、見応えのあるエピソードでした。特に、軍師の正体が明らかになり、仇煙織が王揚(おうよう)の孫娘であることが判明したシーンは大きな驚きでした。

軍師はこれまで謎めいた存在でしたが、実は韓岳(かん がく)であり、遺詔を守り抜いた忠臣であることが明らかになりました。彼の復讐への強い意志と、程若魚(てい・じゃくぎょ)や斉宸(せいしん)への深い愛情が感じられ、複雑な心情が伝わってきました。

仇煙織もまた、悲惨な過去を背負いながら復讐に燃える強い女性です。彼女は自らの容姿を毁して仇子梁(きゅう・しりょう)に近づき、復讐の機会をうかがってきました。彼女の覚悟と、復讐を果たしたいという強い思いに胸を打たれました。

一方、斉焱(せいえん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)は、お互いを想いながらもすれ違い続けています。斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)の安全を第一に考え、程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)の苦悩を理解しようとしています。二人の関係は、今後どのように変化していくのか気になるところです。

つづく