『与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~』第16話 あらすじ/ネタバレ
仇子梁(きゅう・しりょう)は沙漏を使って劉弥紗(りゅう・びさ)と孫烈(そんれつ)に斉焱(せいえん)と会った人物の居場所を尋問するが、時間切れとなり、二人は口を閉ざす。仇子梁(きゅう・しりょう)は激怒し、鎮呉藩の臣下を斬首しようとする。劉弥紗(りゅう・びさ)は心を痛め、孫烈(そんれつ)に軍師が玉真坊に隠れていることを吐露させる。しかし、情報は誤っており、軍師は坊を去った後であり、二人は何も知らない。
韓岳(かん がく)は朝露客という名で仇子梁(きゅう・しりょう)に手紙を送り、晴雨亭で会う約束を取り付ける。そして、自分が朝露の変の遺児であることをほのめかす。仇子梁(きゅう・しりょう)は恐怖を感じ、約束を拒否し、仇煙織が捕らえられたことにも無関心を装う。
斉焱(せいえん)は8年前、朝露の変の前夜、王揚(おうよう)と密談し、皇を阻止するよう強く勧められたことを思い出す。王揚(おうよう)は、成否にかかわらず危険が伴うと警告した。斉焱(せいえん)は夜に皇宮に向かったが、途中で仇子梁(きゅう・しりょう)に阻止され、計画は露見してしまう。斉焱(せいえん)は王揚(おうよう)に報告し、王揚(おうよう)は内通者を察知し、斉焱(せいえん)に敵に寝返るように仕向けた。斉焱(せいえん)は屈辱に耐え、敵の父となり、忠誠の証として王揚(おうよう)を傷つける。
現在、斉焱(せいえん)は病身の程若魚(てい・じゃくぎょ)を抱き、心を乱している。斉宸(せいしん)は脱出計画を立て、袁都(えんど)の力を借りて救出したいと考えている。そして、程若魚(てい・じゃくぎょ)を鎮呉に派遣して状況を説明し、藩鎮の混乱を防ごうとしている。同時に、仇煙織に韓岳(かん がく)を牽制させ、李得昀(り・とくうん)を呼び戻して事態を収拾することを提案する。韓岳(かん がく)は密室で盗聴し、仇子梁(きゅう・しりょう)が自首しない限り諦めるよう警告する。
仇子梁(きゅう・しりょう)は鎮呉の精兵を手に入れようと劉弥紗(りゅう・びさ)を独房に閉じ込める。夏紫苑(かしようえん)は晴雨亭で仇子梁(きゅう・しりょう)を待ち構えていたが、無駄に終わる。韓岳(かん がく)に報告すると、韓岳(かん がく)は策がない。仇煙織は正体を明かして敵をおびき寄せようと提案する。韓岳(かん がく)は同意し、左馬(さま)の忠誠心を試す。左馬(さま)は盗み聞きをして仇煙織の身元を知り、姿を消す。
程若魚(てい・じゃくぎょ)は病状が悪化し、斉焱(せいえん)は薬を求めるが、見つからない。彼は程若魚(てい・じゃくぎょ)を救うため、韓岳(かん がく)のもとに赴くことを決意する。程若魚(てい・じゃくぎょ)は必死に止めようとするが、斉焱(せいえん)は聞く耳を持たない。
韓岳(かん がく)は斉焱(せいえん)に遺言を書くよう強要するが、斉焱(せいえん)は拒否し、程若魚(てい・じゃくぎょ)の命を盾にする。韓岳(かん がく)は怒って斉焱(せいえん)を牢に戻し、斉焱(せいえん)は自分を傷つけて程若魚(てい・じゃくぎょ)を解放させようとする。
左馬(さま)は老婆を連れてきて、仇煙織の身元を確認する。程兮(ていせい)は李得昀(り・とくうん)の娘である李則寧(りせきねい)に助けを求め、錦囊妙計を手に入れる。程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)が自分を傷つけたのを見て、心を痛め、涙を流す。二人は深い愛情で結ばれている。斉焱(せいえん)は簪を贈り、かつて一緒に遊んだ楽しい時間を思い出す。そして、簪で自分を刺し、程若魚(てい・じゃくぎょ)の安全を誓う。韓岳(かん がく)が到着し、斉焱(せいえん)は死を覚悟して程若魚(てい・じゃくぎょ)を救出する。
第16話の感想
第16話は、緊迫感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。仇子梁(きゅう・しりょう)の残虐さと、斉焱(せいえん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)、そして劉弥紗(りゅう・びさ)と孫烈(そんれつ)の強い絆が描かれていました。
仇子梁(きゅう・しりょう)の残虐さは、彼の権力への執着と冷酷さを示しています。彼は、自分の目的のためには手段を選ばず、無実の人々を犠牲にすることも厭いません。
一方、斉焱(せいえん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)、劉弥紗(りゅう・びさ)と孫烈(そんれつ)は、仇子梁(きゅう・しりょう)の脅威に屈することなく、強い絆で結ばれています。劉弥紗(りゅう・びさ)と孫烈(そんれつ)は、拷問を受けても斉焱(せいえん)の居場所を明かさず、仇子梁(きゅう・しりょう)の策略に屈しません。また、斉焱(せいえん)は、病身の程若魚(てい・じゃくぎょ)を救うために、危険を顧みず韓岳(かん がく)のもとに赴きます。
彼らの強い絆は、愛と友情の大切さを教えてくれます。たとえどんな困難に直面しても、互いを信じ、助け合うことで乗り越えることができることを示しています。
韓岳(かん がく)の策略は、仇子梁(きゅう・しりょう)を追い詰めるための巧妙なものでした。彼は、仇子梁(きゅう・しりょう)の弱点を突くことで、彼を動揺させ、窮地に追い込むことに成功しました。
第16話の終わりは、斉焱(せいえん)が簪で自分を刺し、程若魚(てい・じゃくぎょ)の安全を誓うという衝撃的な場面で締めくくられます。このシーンは、斉焱(せいえん)の程若魚(てい・じゃくぎょ)への深い愛情と、彼女を救うための決意を示しています。
第17話では、斉焱(せいえん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)の運命がどうなるのか、そして韓岳(かん がく)の策略がどのように展開していくのかが気になります。
つづく