与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第19話 あらすじ/ネタバレ
斉焱(せいえん)の策略
斉焱(せいえん)は、李得昀(り・とくうん)一家を京に戻すよう程兮(ていせい)に命じ、同時に劉弥紗(りゅう・びさ)を鎮呉に帰らせた。これは、劉弥紗(りゅう・びさ)の口から恒安城の混乱を広め、その父に藩鎮で反乱を起こさせ、名正言順に李得昀(り・とくうん)を呼び戻して内乱を鎮圧させ、仇子梁(きゅう・しりょう)を黙らせるための策略だった。程若魚(てい・じゃくぎょ)はこの策略を目の当たりにし、斉焱(せいえん)の知謀に感嘆する。しかし、斉焱(せいえん)は旧傷が再発し、激しい痛みをこらえる。程若魚(てい・じゃくぎょ)は急いで彼を寝かせ、斉焱(せいえん)は彼女の手に強く握りしめ、長い間離そうとしなかった。程若魚(てい・じゃくぎょ)は、彼を守ることを誓う。
仇烟織の決意
一方、仇烟織は韓岳(かん がく)の墓前で密かに拝み、命をかけて主君を守った彼の恩に感謝する。涙を流しながら、厳修(げんしゅう)が慰めに来る。仇烟織は過去のことを思い出し、仇子梁(きゅう・しりょう)との決戦を決意し、厳修(げんしゅう)に仇子梁(きゅう・しりょう)と右丞相の密会を調査させる。
斉焱(せいえん)の夢と李則寧(りせきねい)
斉焱(せいえん)は夢の中で李則寧(りせきねい)の名前を口走り、程若魚(てい・じゃくぎょ)は不安になる。程懐智(じょうかいち)から、斉焱(せいえん)が李則寧(りせきねい)への昔の恋心を忘れることができないことを知り、心配する。李則寧(りせきねい)はまもなく京に戻り、斉焱(せいえん)と再会することになる。程若魚(てい・じゃくぎょ)の心は複雑だ。
李得昀(り・とくうん)の贈り物と疑惑
李得昀(り・とくうん)は名馬と弓を好み、かつて斉焱(せいえん)に「如風」という名馬と精巧に作られた弓矢を贈ったことがある。この時、仇子梁(きゅう・しりょう)は仇烟織を疑い、将棋営の地下機関の調査を進めると、その機関を操作する鍵が仇烟織の部屋にあることがわかった。問いただした結果、卒五(そつご)は自害し、韓岳(かん がく)が関与していたことがわかった。仇烟織は必死に弁明するが、状況は微妙だ。
右丞相との出会い
右丞相は仇烟織に会い、彼女もこの謎めいた右丞相の正体を知りたいと思っている。翌日、程若魚(てい・じゃくぎょ)は馬小屋で李則寧(りせきねい)と偶然出会い、李則寧(りせきねい)は自分が「如風」の昔の主人だと名乗り、斉焱(せいえん)に弓を贈るが、斉焱(せいえん)は冷たく拒否し、軍の勇士に譲った。李則寧(りせきねい)は落胆する。
杏子林への道
程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)の後を追い、2人で杏子林に行って鞍王を救出する。途中、程若魚(てい・じゃくぎょ)は体調を崩し、斉焱(せいえん)は彼女を丁寧に世話をする。そして、李則寧(りせきねい)に気をつけるようにと忠告する。斉焱(せいえん)は鞍王の居場所を知り、程若魚(てい・じゃくぎょ)、仇烟織らと救出計画を相談する。仇烟織は条件を出し、斉焱(せいえん)の窮地を救う代わりに皇后の座を望むが、朝政には関与しないと主張する。斉焱(せいえん)は断固として拒否する。
李則寧(りせきねい)の思惑
一方、李則寧(りせきねい)は太皇太后を見舞うことで自分の地位を固め、斉焱(せいえん)の動向を探ろうとする。太皇太后は彼女と斉焱(せいえん)を結婚させようとするが、斉焱(せいえん)の行方は定まらず、李則寧(りせきねい)との距離は遠ざかっていく。程兮(ていせい)は太皇太后が斉焱(せいえん)を探していることを知り、情報が漏れることを恐れて急いで杏子林に知らせに行く。
暗流渦巻く戦い
仇子梁(きゅう・しりょう)は斉焱(せいえん)と李則寧(りせきねい)の微妙な関係に気づき、何か企んでいるのではないかと疑い、急いで仇烟織を呼び、対策を練る。程兮(ていせい)は途中で厳修(げんしゅう)に出会い、仇子梁(きゅう・しりょう)の動向を知り、急いで将棋営に向かう。暗流渦巻く戦いが始まろうとしている。
権謀術数と愛
権謀術数と感情が交錯するこの戦いで、登場人物はそれぞれ自分の立場と信念のために戦っている。そして、斉焱(せいえん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)の間には、生死を超越した愛情があり、それはこの複雑な状況の中で最も温かい存在となっている。
つづく