与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第20話 あらすじ/ネタバレ

程若魚(てい・じゃくぎょ)は鞍王を救出し、鞍王は斉宸(せいしん)を抱きしめながら涙を流す。程兮(ていせい)と厳修(げんしゅう)が駆けつけ、仇煙織に将棋営への速やかな帰還を促し、斉焱(せいえん)には太皇太后への謁見を命じる。

仇子梁(きゅう・しりょう)は将棋営に急ぐが、仇煙織が出迎えないことに不満を抱く。左相がとりなし、双砲の見学に誘う。仇子梁(きゅう・しりょう)は仇煙織を連れて部屋に押し入ると、厳修(げんしゅう)が仇煙織の寝台で酔いつぶれているのを発見する。

仇子梁(きゅう・しりょう)は仇煙織の行方を問い詰めると、ちょうど現れた仇煙織は、厳修(げんしゅう)の酔いを理由に書閣で左相を探していたが、すでにそこにいたと説明する。仇子梁(きゅう・しりょう)は仇煙織に鞍王を探すよう命じる。

斉焱(せいえん)は鞍王を鎮呉に送ろうとするが拒否され、程若魚(てい・じゃくぎょ)は仕方なく鞍王を気絶させる。程兮(ていせい)は夜に鞍王を連れ去る。程若魚(てい・じゃくぎょ)は右士(うし)が鞍王を見張っていることに気づき、斉焱(せいえん)に報告する。

斉焱(せいえん)は太皇太后に謁見し、李則寧(りせきねい)との婚姻を強く拒否する。太皇太后は程若魚(てい・じゃくぎょ)を妃に迎えることを提案するが、斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)との間に男女の情はなく、子孫を作るつもりもないと断言する。そこに程若魚(てい・じゃくぎょ)が現れ、この言葉を聞く。表面上は平静を装っているが、心の中では波紋が広がっている。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は右士(うし)が鞍王を発見したことを報告し、斉焱(せいえん)は程兮(ていせい)と鞍王を鎮呉まで護送するよう命じる。真の目的は、迫り来る危険から程若魚(てい・じゃくぎょ)を守るためだった。

右士(うし)は仇子梁(きゅう・しりょう)に鞍王の情報をもたらし、仇子梁(きゅう・しりょう)は追撃部隊を派遣し、必ず連れ戻すよう命じる。仇子梁(きゅう・しりょう)は毒入りの魚スープを携えて皇宮に入り、先帝を毒殺した時のものと同じ椀を使って斉焱(せいえん)を毒殺しようとする。厳修(げんしゅう)はこれを聞き、急いで仇煙織に伝える。

韓定(かんてい)は草廬に援軍を求める途中、程若魚(てい・じゃくぎょ)と出会い、毒殺計画を知る。程若魚(てい・じゃくぎょ)は急いで皇宮に戻る。

仇子梁(きゅう・しりょう)は威勢よく皇宮に入り、太皇太后は恐怖に震える。程懐智(じょうかいち)は斉焱(せいえん)に逃げるよう勧めるが、斉焱(せいえん)は江山を守ることを誓う。仇子梁(きゅう・しりょう)が乱入し、斉焱(せいえん)と対峙する。程若魚(てい・じゃくぎょ)が現れ、毒入りスープを飲んで試そうとするが、斉焱(せいえん)は筆を投げて椀を落とし、準備があると悟り、仇子梁(きゅう・しりょう)に新しい椀を持ってくるよう命じる。斉焱(せいえん)は程懐智(じょうかいち)に程若魚(てい・じゃくぎょ)を連れて行くよう命じるが、仇子梁(きゅう・しりょう)に阻止される。そのとき、廬からの軍隊の反乱の知らせが入り、節度使は鎮圧を要請する。仇子梁(きゅう・しりょう)は奏文を確認しても何も見つからず、斉焱(せいえん)はこれを機にスープをこぼして威嚇する。仇子梁(きゅう・しりょう)は怒って去り、多くの左千牛衛が斉焱(せいえん)を守る。

仇煙織は右丞相が鞍王をわざと逃がし、仇子梁(きゅう・しりょう)を誘い出して斉焱(せいえん)を殺させようとしているのではないかと疑う。仇子梁(きゅう・しりょう)が重兵を派遣して追撃していることを知り、これはおとり作戦だと判断し、厳修(げんしゅう)に調査を命じる。

斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)が危険を冒したことを責めるが、程若魚(てい・じゃくぎょ)は心配だったと答える。斉焱(せいえん)は愚かだと罵るが、心の中では憐れみと愛情でいっぱいだった。斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)を守ると誓い、深いキスをする。程懐智(じょうかいち)が薬を持ってその場面に遭遇し、気まずそうに退散する。

仇子梁(きゅう・しりょう)は諦めきれず、戦況が緊迫しているため、今は我慢するしかない。彼は劉琮堅が遺詔を握っており、各藩王が斉焱(せいえん)と結託して、清君側を企んでいるのではないかと心配している。

斉焱(せいえん)は藩鎮の力を借りて仇子梁(きゅう・しりょう)に対抗する計画を立てていたが、韓岳(かん がく)が横槍を入れてきた。幸いなことに、事なきを得た。斉焱(せいえん)は計画を続行することを決意し、程若魚(てい・じゃくぎょ)は過去のことを思い出し、斉焱(せいえん)を心配する。王揚(おうよう)の詩を暗唱すると、斉焱(せいえん)は感慨深げな様子を見せる。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は8年前の真相を問い詰め、斉焱(せいえん)の名誉を回復させたいと考える。斉焱(せいえん)は自分は冷酷だと自嘲するが、程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)に情熱と正義があると信じている。二人は心を通わせ、徐々に恋心が芽生えていく。程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)と共に仇子梁(きゅう・しりょう)を倒すことを誓う。

仇煙織は李則寧(りせきねい)を追跡して懸空寺まで来るが、人影も車もないことに気づく。程若魚(てい・じゃくぎょ)が後からやってきて、二人はそれぞれ思惑を胸に、それぞれの思惑を巡らせる。

第20話の感想

第20話は、緊張感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。程若魚(てい・じゃくぎょ)と斉焱(せいえん)の絆が深まり、仇子梁(きゅう・しりょう)の陰謀が明らかになるなど、今後の展開がますます気になります。

特に印象に残ったのは、程若魚(てい・じゃくぎょ)が毒入りのスープを飲もうとしたシーンです。斉焱(せいえん)が咄嗟にスープを落とし、程若魚(てい・じゃくぎょ)を庇う姿は、二人の強い絆を象徴していました。また、斉焱(せいえん)が程若魚(てい・じゃくぎょ)に深いキスをするシーンは、二人の愛の深さを表現しており、とても感動的でした。

一方で、仇子梁(きゅう・しりょう)の陰謀はますます巧妙になり、斉焱(せいえん)は大きな危機に直面しています。しかし、斉焱(せいえん)は諦めず、藩鎮の力を借りて仇子梁(きゅう・しりょう)に対抗する計画を立てています。程若魚(てい・じゃくぎょ)も斉焱(せいえん)を支え、共に仇子梁(きゅう・しりょう)を倒すことを誓っています。

つづく