与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第26話 あらすじ/ネタバレ

王林の邸宅で突如として火災が発生した。王林は消火に奔走する中、邸宅内に不審人物が侵入していることを知り、調虎離山の計に陥っていることに気づく。すぐに刺客の追捕を命じた。

程若魚(てい・じゃくぎょ)と夏紫苑(かしようえん)は息の合った連携を見せる。程若魚(てい・じゃくぎょ)は混乱に乗じて密室の鍵を盗み出し、夏紫苑(かしようえん)は放火で警備の注意を引きつける。二人は力を合わせて劉弥紗(りゅう・びさ)を救出する。程若魚(てい・じゃくぎょ)が劉弥紗(りゅう・びさ)を連れて脱出しようとすると、邸宅内では捜索の声が近づいてきた。夏紫苑(かしようえん)は殿となり、二人の安全な撤退を確保した。

程懐智(じょうかいち)は程若魚(てい・じゃくぎょ)の失踪に気づき、急いで斉焱(せいえん)に報告する。斉焱(せいえん)は心配のあまり体調を崩し、程若魚(てい・じゃくぎょ)が単身王林の邸宅に侵入したのではないかと推測する。一方、程若魚(てい・じゃくぎょ)は劉弥紗(りゅう・びさ)を背負い、見知らぬ女性の案内で幾重もの捜索を回避する。

王林は酔って帰宅し、西苑で再び火事が発生していることに驚き、相手が同じ手口を使って劉弥紗(りゅう・びさ)の安否を確認しようとしているのではないかと疑う。しかし、鍵がなくなっていることに気づく。王林は慌てて密室に向かうが、囚われていたのは夏紫苑(かしようえん)だった。争っているうちに、不注意から火が燃え移り、王林は炎に飲み込まれてしまう。

程若魚(てい・じゃくぎょ)と劉弥紗(りゅう・びさ)は女性の助けを借りて後門から脱出する。感謝の言葉を述べて、急いで立ち去る。しかし、程兮(ていせい)が途中で劉弥紗(りゅう・びさ)を強引に連れ去ってしまう。程若魚(てい・じゃくぎょ)は仕方なく譲歩する。

その頃、仇子梁(きゅう・しりょう)は王林と劉弥紗(りゅう・びさ)の死を聞き、江定(こうてい)はこれを機に石淵(せきえん)を王林の後任に推挙する。熟慮の末、仇子梁(きゅう・しりょう)はしぶしぶ承諾する。仇烟織は王林の邸宅の外で様子を伺っており、事態を把握し、程兮(ていせい)の計画が深遠であること、江定(こうてい)と石淵(せきえん)がどちらも程兮(ていせい)に操られているのではないかと推測する。

翌日、程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)に罪を認め、劉弥紗(りゅう・びさ)を奪われたことを告白する。程兮(ていせい)は鎮呉に密かに手紙を送り、クーデターについて協議する。右丞相が反対していることを知り、自立を決意する。仇烟織は程若魚(てい・じゃくぎょ)に策を共にするよう提案し、麗容(れい よう)を利用して程兮(ていせい)の真実を暴き、仇子梁(きゅう・しりょう)の力を借りて程兮(ていせい)を排除することを提案するが、程若魚(てい・じゃくぎょ)は拒否する。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は旧病が再発し、幻覚を見るようになる。斉焱(せいえん)と程懐智(じょうかいち)はすぐに彼女を落ち着かせ、彼女の身元の謎を探ろうとする。程懐智(じょうかいち)は8年前に程兮(ていせい)が記憶喪失の程若魚(てい・じゃくぎょ)を連れて戻ってきたことを思い出し、彼女を姪だと断言した。斉焱(せいえん)は韓定(かんてい)に徹底的に調査を命じる。同時に、厳修(げんしゅう)は江定(こうてい)が隠し子を持っていることを暴露し、程兮(ていせい)に買収されていたことを白状させる。仇烟織は厳修(げんしゅう)に石淵(せきえん)の背景を調査させる。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は龍床で目を覚ます。李則寧(りせきねい)は彼女に斉焱(せいえん)のもとを離れるように強要し、災いを避けるように言う。程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)を守ることを主張するが、李則寧(りせきねい)は怒って立ち去る。程若魚(てい・じゃくぎょ)は回復した後、程懐智(じょうかいち)に幻覚に苦しんでいることを打ち明け、仇烟織に劉弥紗(りゅう・びさ)の救出を依頼することを決意する。彼女は仇府に潜入し、麗容(れい よう)の妨害に遭う。膠着状態が続いていると、程兮(ていせい)が現れ、両者は激しく戦う。その瞬間、煉丹房で火事が発生する。これは厳修(げんしゅう)の計画であり、混乱に乗じて劉弥紗(りゅう・びさ)を救出し、仇烟織が応対して斉焱(せいえん)のもとに送る。

仇子梁(きゅう・しりょう)が駆けつけると、程兮(ていせい)は必死に弁解するが、仇子梁(きゅう・しりょう)はすでに疑念を抱いていた。この一連の事件は、程兮(ていせい)の野心的な計画を暴いただけでなく、各勢力の暗躍を浮き彫りにし、権力と忠誠をめぐる戦いが静かに始まろうとしている。

第26話 感想

第26話は、緊迫感と衝撃が連続するスリリングな展開で、視聴者を釘付けにする回だった。王林の邸宅での火災、夏紫苑(かしようえん)の自己犠牲、王林の悲劇的な最期など、予想外の出来事が次々と起こり、物語にさらなる深みを加えた。

特に印象に残ったのは、程若魚(てい・じゃくぎょ)と夏紫苑(かしようえん)のコンビネーションだ。二人は息の合った連携で密室の鍵を盗み出し、劉弥紗(りゅう・びさ)を救出する。夏紫苑(かしようえん)の自己犠牲は、程若魚(てい・じゃくぎょ)への深い友情と忠誠心を示しており、感動的なシーンだった。

また、程兮(ていせい)の野心的な計画も明らかになり、物語は新たな局面を迎えた。程兮(ていせい)は麗容(れい よう)を利用して江定(こうてい)と石淵(せきえん)を操り、政変を企てている。程兮(ていせい)の真の目的は何なのか、今後の展開が気になるところだ。

さらに、仇烟織と厳修(げんしゅう)の活躍も見逃せない。仇烟織は程若魚(てい・じゃくぎょ)と協力して劉弥紗(りゅう・びさ)を救出し、厳修(げんしゅう)は江定(こうてい)の隠し子を暴露して石淵(せきえん)の背景を調査するなど、重要な役割を果たしている。

つづく