与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第30話 あらすじ/ネタバレ

斉焱(せいえん)は密かに遺詔を書き、宦官に託す。内容は程若魚(てい・じゃくぎょ)への贈与であり、彼女は悲痛のあまり、斉焱(せいえん)の安康を願うばかりで、いかなる褒美も望まない。仇子梁(きゅう・しりょう)は袁醒(えんせい)を救えなかったが、その侍衛が亡き甥の袁霖であることを知り、誤解は解けた。仇烟織はこの機に江定(こうてい)から捜査を始めようと提案し、仇子梁(きゅう・しりょう)は承諾する。しかしその後、仇子梁(きゅう・しりょう)は再び疑念を抱き、棋営に内通者がいるのではないかと疑い、右車に仇烟織の監視を、右士(うし)に右丞相の監視を命じる。

斉宸(せいしん)は斉焱(せいえん)の傷を替えようと試みるが、宦官に阻まれ、入室を許されず、立ち去るしかない。斉焱(せいえん)は厳修(げんしゅう)の嫌疑が晴れたこと、仇烟織の計画が周到であることを知り、少し安堵する。第三者が暗躍していることを確信している。程若魚(てい・じゃくぎょ)は当初、程兮(ていせい)がその第三者だと思っていたが、実際はそうではなかった。斉焱(せいえん)は、その人物が助けに来てくれると信じている。

右士(うし)は夜に訪れ、程若魚(てい・じゃくぎょ)の傷を癒し、斉焱(せいえん)を治療するための薬を残していく。程若魚(てい・じゃくぎょ)は右士(うし)が手加減していたことを知り、治療に協力し、功力が徐々に回復する。程若魚(てい・じゃくぎょ)の献身的な看病により、斉焱(せいえん)の傷は回復し、二人の絆は深まっていく。

仇子梁(きゅう・しりょう)は劉弥紗(りゅう・びさ)を人質に取り、鎮呉軍を脅迫する。仇烟織はこれを知り、厳修(げんしゅう)に救援を求め、斉焱(せいえん)に知らせようと宮殿に入るが、右車に阻まれる。仇子梁(きゅう・しりょう)は劉弥紗(りゅう・びさ)を殺そうと左車(さしゃ)に命じる。仇烟織は激怒し、厳修(げんしゅう)は冊封の儀を阻止するよう進言する。

程若魚(てい・じゃくぎょ)が斉焱(せいえん)に薬を飲ませていると、仇子梁(きゅう・しりょう)が突然現れる。程若魚(てい・じゃくぎょ)は重傷を負ったふりをして、疑いをかわす。仇子梁(きゅう・しりょう)は斉焱(せいえん)を挑発し、冊封の儀の資格を剥奪し、劉弥紗(りゅう・びさ)の死を告げる。斉焱(せいえん)は鞍王に会いたいと願い出るが、程若魚(てい・じゃくぎょ)は最初は拒否するも、後に承諾する。二人は夜に将棋営を訪れ、仇烟織と遭遇し、共に策を練る。

仇烟織は斉焱(せいえん)を救うために鞍王を排除しようと考える。斉焱(せいえん)は鞍王に会いたいと願い、程若魚(てい・じゃくぎょ)も情けを請う。仇烟織は堂々と鞍王に会おうと決意し、右車はそのことを仇子梁(きゅう・しりょう)に報告するが、なんと許可が下りる。斉焱(せいえん)は病を押して鞍王に会い、鞍王は命乞いをし、程兮(ていせい)と仇子梁(きゅう・しりょう)に脅迫されたと説明する。斉焱(せいえん)は追及せず、先帝の三問について触れ、最初の質問は鞍王が自衛できるかどうかであったと問う。鞍王は自信満々に答える。

この夜、仇子梁(きゅう・しりょう)は先帝の遺言を思い出し、斉焱(せいえん)が鞍王に会うことを許す。まるで前世の輪廻のように。斉焱(せいえん)の今回の行動は、真実を探るためだけでなく、先帝の遺志を継ぐためであり、知恵と勇気で、生死の瀬戸際で正義と情義を守っている。

第30話感想

第30話では、物語が大きく動き出し、緊張感と感動が交錯する展開となりました。

斉焱(せいえん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)は、互いに信頼を深め、愛情を育んでいます。しかし、仇子梁(きゅう・しりょう)の策略により、二人は困難に直面します。程若魚(てい・じゃくぎょ)は重傷を負ったふりをして斉焱(せいえん)を守り、斉焱(せいえん)は鞍王に会いに行く決意をします。

仇烟織は、斉焱(せいえん)を救うために鞍王を排除しようと企みますが、斉焱(せいえん)は彼女の計画を阻止します。斉焱(せいえん)は、先帝の遺志を継ぎ、知恵と勇気で正義と情義を守ろうとします。

つづく