与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第31話 あらすじ/ネタバレ
斉焱(せいえん)の願いと鞍王の誓い
斉焱(せいえん)は鞍王に厚い期待を寄せ、即位後は齐氏の兄弟姉妹を大切に守り、皆で幸せに暮らすよう誓いを立てさせます。鞍王は第三の質問の内容を尋ねますが、斉焱(せいえん)は答えを拒否します。先帝から受けた第三の質問は仇子梁(きゅう・しりょう)に勝てるかどうかであり、斉焱(せいえん)は自分ですら仇子梁(きゅう・しりょう)に敗れたため、鞍王に過酷な要求を課したくありませんでした。ただ、鞍王には自らを戒めるよう忠告します。鞍王は斉焱(せいえん)の体調を気遣い、温かい言葉をかけ、跪いて見送ります。
仇煙織 (きゅう・えんしょく)の思惑と右車の忠告
仇煙織 (きゅう・えんしょく)は事前に厳修(げんしゅう)に将棋営の兵士を待機させており、斉焱と程若魚(てい・じゃくぎょ)を宮殿まで護衛させます。右車はこれを目撃し、仇煙織 (きゅう・えんしょく)の部屋を訪れます。右車は、もし程若魚(てい・じゃくぎょ)と斉焱が鞍王に会わなければ、仇煙織 (きゅう・えんしょく)は既に鞍王を殺害し、取り返しのつかない罪を犯していたと指摘します。仇煙織 (きゅう・えんしょく)は様々な状況から、右車が仇子梁(きゅう・しりょう)ではなく右丞相のために鞍王殺害を阻止したと推測します。
斉焱の体調悪化と程若魚(てい・じゃくぎょ)の献身
斉焱の体調は悪化の一途を辿り、彼は何とか後事を託した後、力尽きて倒れてしまいます。程若魚(てい・じゃくぎょ)は悲しみに暮れ、彼のそばを離れません。斉焱は程若魚(てい・じゃくぎょ)に、自分を忘れて良い相手を見つけて幸せになってほしいと告げますが、程若魚は彼以外の人を愛することはないと誓います。斉焱は気力を振り絞り、程若魚に薬を飲ませようとしますが、意識を失ってしまいます。程若魚は彼の回復を祈りながら、口移しで薬を飲ませます。
右車の報告と仇子梁(きゅう・しりょう)の決断
仇煙織 (きゅう・えんしょく)の予想通り、右車は右丞相に報告をします。右丞相は最後の手段を実行することを決意します。翌日は鞍王の即位式であり、仇子梁(きゅう・しりょう)は右車に仇煙織 (きゅう・えんしょく)の監視を続行させます。神医は仇子梁の経脈が乱れていることを指摘し、しばらくの間修行に専念するよう勧めますが、仇子梁は鞍王の即位後に延期することを希望します。
程兮(ていせい)と麗容(れい よう)の企みと右丞相の介入
程若魚の献身的な看病により、斉焱の体調は徐々に回復します。彼は即位式の音楽を聞き、安堵の表情を浮かべます。程若魚は彼の回復を喜びます。仇子梁は尚衣局に鞍王に贈る衣服と靴を送らせます。程兮(ていせい)と麗容(れい よう)はそれに紛れ込み、宮殿に侵入します。侍衛は念入りに検査しますが、彼女たちの正体には気づきません。程兮(ていせい)と麗容(れい よう)は侍衛を殺害し、鞍王を暗殺しようとしますが、右丞相が右士(うし)を率いて阻止します。程兮(ていせい)は怒りを露わにして右丞相を罵倒しますが、右士(うし)に捕らえられ、他の者は追い出されます。仇子梁は安心できず、鞍王のもとを訪れ、即位式まで一緒に過ごします。
鞍王の急死と仇子梁の衝撃
翌朝、鞍王は仇子梁が選んだ黒い龍袍を身に纏います。仇子梁は喜び、自ら龍冠を戴かせます。鞍王は斉焱を招待したいと申し出ますが、仇子梁は快諾します。しかし、突然鞍王は口と鼻から血を流し、倒れて亡くなります。仇子梁は驚きと悲しみに打ちひしがれます。
第31話の感想
第31話は、物語が大きく動く重要な回でした。斉焱の体調悪化、鞍王の即位、そして鞍王の急死と、衝撃的な展開が続きました。
斉焱の体調悪化は、彼の苦悩と努力の積み重ねが限界に達したことを示しています。彼は鞍王に自らの想いを託し、程若魚に幸せになってほしいと願う姿は、彼の優しさと責任感を感じさせます。程若魚は最後まで斉焱を献身的に支え、彼の回復を祈り続ける姿は感動的でした。
鞍王の即位は、斉焱の願いが叶った瞬間でした。しかし、その喜びも束の間、鞍王は突然死を迎えます。彼の死は、仇子梁の策略によるものなのか、それとも別の理由があるのか、今後の展開が気になります。
つづく