与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第34話 あらすじ/ネタバレ

仇子梁(きゅう・しりょう)は体内の経絡が乱れており、生死を避けるために閉関して療養する必要があると感じています。しかし、時局は不安定で、心は落ち着かず、閉関することはできません。彼は、兵変の黒幕を突き止めて、大局を安定させることを誓います。

厳修(げんしゅう)は、仇子梁(きゅう・しりょう)が神才軍の乱を簡単に鎮圧したのを目撃し、急いで仇烟織に報告します。仇烟織は、まず仇子梁(きゅう・しりょう)の武功を弱体化させ、その後で策を練ることを決意します。彼女は、仇子梁(きゅう・しりょう)が程若魚(てい・じゃくぎょ)の療傷について尋問することを予想しており、案の定、仇子梁(きゅう・しりょう)は程若魚(てい・じゃくぎょ)に負傷の回復の謎を尋問します。程若魚(てい・じゃくぎょ)は彼の行為を非難しますが、仇子梁(きゅう・しりょう)は彼女の腕を容赦なく切り落とし、彼女を生きた心地がさせないように誓います。

仇烟織は、この知らせを聞いて程若魚(てい・じゃくぎょ)を救出することを決意します。彼女は、仇子梁(きゅう・しりょう)を誘い出すために、斉焱(せいえん)が危篤状態であると偽り、その隙に程若魚(てい・じゃくぎょ)を救出します。右士(うし)は、二人の逃亡を助けるために、自傷して倒れます。仇烟織は、程若魚(てい・じゃくぎょ)に帰順するように説得しますが、断固として拒否されます。程若魚(てい・じゃくぎょ)は、斉焱(せいえん)への忠誠を誓い、仇烟織を心配させます。最終的に、仇烟織は厳修(げんしゅう)を派遣して救出することを約束しますが、心の中では疑念を抱いています。

仇烟織は、仇子梁(きゅう・しりょう)が罠を仕掛け、自分をおびき寄せようとしているのではないかと推測します。彼女は、厳修(げんしゅう)の行動を阻止しようとしますが、時すでに遅しでした。仇子梁(きゅう・しりょう)は二人を連れ戻し、厳修(げんしゅう)は仇烟織を守るために、罪を被って程若魚(てい・じゃくぎょ)が紫衣局の武功心法を餌にして脱出しようとしたと嘘をつきます。仇子梁(きゅう・しりょう)は信じず、仇烟織に自分の忠誠心を試すために、程若魚(てい・じゃくぎょ)を自分の手で処刑するように命じます。仇烟織は、窮地に陥り、言い訳をして時間を稼ぎます。

苦悩の末、仇烟織は、大局と8年間の心血を守るために、程若魚(てい・じゃくぎょ)を犠牲にすることを決意します。彼女は、毒薬を取り出して手を下そうとした瞬間、斉宸(せいしん)が現れ、程若魚(てい・じゃくぎょ)が仇烟織と生き別れになった実の妹、王若冷(おうじゃくれい)であることを明らかにします。この真相は、仇烟織に大きな衝撃を与えます。

門の外で侍衛が催促する中、仇烟織は妹の代わりに死ぬことを決意します。斉宸(せいしん)は阻止しようとしますが、彼女の意思を変えることはできませんでした。仇烟織は、心臓の病気を理由に時間を稼ぎ、ついに仇子梁(きゅう・しりょう)の催促を受けて、毒入りの指輪で程若魚(てい・じゃくぎょ)を刺します。程若魚(てい・じゃくぎょ)は、遺体を宮中に送ってほしいと頼み、その後毒が回って亡くなります。斉焱(せいえん)は、程若魚(てい・じゃくぎょ)が戻らないことを不吉な予感として感じ、悲しみのあまり傷口を開いて気を失います。

仇子梁(きゅう・しりょう)は、程若魚(てい・じゃくぎょ)が死んだことを確認しても安心できず、拂塵で彼女の遺体を何度も叩き、戒めを与えます。仇烟織は、心を痛め、妹を早く葬りたいと懇願しますが、仇子梁(きゅう・しりょう)は冷酷に拒否し、乱葬崗に捨てるように命じます。そのとき、斉焱(せいえん)が危篤状態であるという知らせが届き、仇子梁(きゅう・しりょう)は斉宸(せいしん)を軟禁し、仇烟織に裏切らないように警告して去ります。

斉焱(せいえん)は、失血过多で生命が危篤状態に陥り、侍医は手が出せません。仇子梁(きゅう・しりょう)は、神医を派遣して治療させ、情報を封鎖しますが、状況はすでに微妙に変化しています。仇烟織は、最愛の人の死の悲しみと復讐への執念の間で苦悩し、彼女の未来の道は、茨の道となります。

第34話 感想

第34話は、衝撃的な展開が続く怒涛の回でした。仇子梁(きゅう・しりょう)の暴虐、仇烟織の苦悩、そして程若魚(てい・じゃくぎょ)の悲劇的な最期は、視聴者に強い印象を残しました。

特に、仇烟織の葛藤は胸を打つものがありました。彼女は、大局と妹の命の板挟みになり、苦渋の決断を迫られます。最終的に、妹を犠牲にするという選択をした彼女の心情は、複雑で痛切なものだったでしょう。

また、程若魚(てい・じゃくぎょ)の最期もまた、悲しいものでした。彼女は、最後まで斉焱(せいえん)への忠誠を貫き、潔く散っていきました。彼女の死は、斉焱(せいえん)と仇烟織に大きな影響を与えることでしょう。

つづく