与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第37話 あらすじ/ネタバレ

衝撃の真実とすれ違う想い

程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)を追って雨亭へ。水晶棺の中で仮面をかぶった遺体を目の当たりにし、仇煙織 (きゅう・えんしょく)の策略に気づきます。彼女は程若魚(てい・じゃくぎょ)になりすまそうとしていたのです。

しかし、斉焱(せいえん)はすでに仇煙織 (きゅう・えんしょく)の企みを見抜いており、彼女を姿を現すよう迫ります。程若魚(てい・じゃくぎょ)は喜び勇んで斉焱(せいえん)に抱きつき、思いの丈を伝えようとしますが、彼は冷たく突き放します。斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)を仇子梁(きゅう・しりょう)のスパイだと疑い、密函を証拠に挙げます。仇煙織 (きゅう・えんしょく)が程若魚(てい・じゃくぎょ)にそっくりな凌冷を見つけ出し、君主を惑わそうとしているというのです。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は必死に弁明しますが、斉焱(せいえん)は信じません。彼は剣を抜いて程若魚(てい・じゃくぎょ)を追いやってしまいます。心を打ち砕かれた程若魚(てい・じゃくぎょ)は去っていき、斉焱(せいえん)は彼女の後ろ姿を見つめながら胸を痛めます。彼はすでに真実を知っていましたが、彼女を巻き込むことを恐れていたのです。

誤解と試練

程若魚(てい・じゃくぎょ)は偶然仇煙織 (きゅう・えんしょく)と出会い、斉焱(せいえん)を惑わせたと責めます。仇煙織 (きゅう・えんしょく)は逆に二人の絆の浅さをあざけり、程若魚(てい・じゃくぎょ)は怒って立ち去ります。彼女はもう一度真実を証明しようと決意します。

夜、仇煙織 (きゅう・えんしょく)は程若魚(てい・じゃくぎょ)を寝所に誘い、武術や兵法を教えます。しかし、程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)のことを思うばかりで、学ぶ気になりません。仇煙織 (きゅう・えんしょく)は彼女に試練を与え、九天玄女陣を破らなければ斉焱(せいえん)に会えないと告げます。

斉焱(せいえん)は宴席に出席しますが、程若魚(てい・じゃくぎょ)の席が空いているのを見て落胆します。程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉宸(せいしん)に助けを求め、陣を破って急いで戻ってきます。仇煙織 (きゅう・えんしょく)は彼女の願いを聞き入れ、斉焱(せいえん)に会わせることを許します。

仇煙織 (きゅう・えんしょく)は斉宸(せいしん)が助けたことを知り、彼に確認します。そして、自分の気持ちを打ち明けます。それを外で聞いていた严修は激しい嫉妬に駆られ、負傷しながらも戦いに挑みます。

疑惑と成長

程若魚(てい・じゃくぎょ)は宮殿に入りますが、程怀智(てい かいち)は彼女の身元を疑います。斉焱(せいえん)もまだ疑っており、如风に確認させますが、結果は出ません。斉焱(せいえん)は偽の程若魚(てい・じゃくぎょ)の棺に向かって、深い愛情を語り、悲しみのあまり血を吐きます。

仇煙織 (きゅう・えんしょく)は落胆している程若魚(てい・じゃくぎょ)を迎えに行きます。彼女はまたも失敗したことを知っており、厳しい訓練を課して武術と陣の腕前を磨かせます。程若魚(てい・じゃくぎょ)は何度も失敗しますが、くじけずに挑戦を続けます。そして、陣を破る喜びを知り、仇煙織 (きゅう・えんしょく)の真意を疑い始めます。仇煙織 (きゅう・えんしょく)は妹の名を借りてごまかします。

右士(うし)は程兮(ていせい)の失踪を報告します。斉宸(せいしん)は密かに捜索を命じ、同時に丽容を監視します。程若魚(てい・じゃくぎょ)は厳しい訓練の中で成長していきますが、仇煙織 (きゅう・えんしょく)の真意がわからず、彼女への疑惑を深めていきます。

第37話の感想

第37話は、衝撃の展開と複雑な感情が交錯する、見応えのあるエピソードでした。

まずは、程若魚(てい・じゃくぎょ)の無実を信じる斉焱(せいえん)の姿が印象的でした。彼は証拠を突きつけられても、彼女の言葉を信じようとしていました。しかし、仇煙織 (きゅう・えんしょく)の策略によって、二人はすれ違い、悲劇的な結末を迎えてしまいます。

また、仇煙織 (きゅう・えんしょく)の複雑な心情も描かれていました。彼女は程若魚(てい・じゃくぎょ)に才能を見出し、妹のように接する一方で、彼女を自分の目的のために利用しようとしていました。彼女の行動の真意は謎に包まれており、今後の展開が気になります。

さらに、严修の激しい嫉妬も物語に深みを与えていました。彼は仇煙織 (きゅう・えんしょく)に想いを寄せており、斉宸(せいしん)との関係に苦悩していました。彼の行動は衝動的でしたが、彼の愛の深さを物語っていました。

つづく