与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~ 第48話 あらすじ/ネタバレ

斉焱(せいえん)は程怀智(てい かいち)に韓定(かんてい)を探すように命じますが、韓定(かんてい)は見つかりません。程怀智(てい かいち)は斉焱(せいえん)に早朝を欠席するよう説得しますが、斉焱(せいえん)は一人で来るべき戦いに立ち向かうと主張し、程怀智(てい かいち)に宮殿を出て生き延びる道を探すように説得します。程怀智(てい かいち)は悲しみに暮れます。

斉焱(せいえん)と斉宸(せいしん)は途中で鉢合わせしますが、二人は何も言わずに金殿へと向かいます。文武百官は全員揃いましたが、李得昀(り・とくうん)の姿がありません。実は李則寧(りせきねい)は李得昀(り・とくうん)に薬を盛っており、李得昀(り・とくうん)は寝込んでいました。李則寧(りせきねい)は8年前のようにじっとしているつもりはなく、一人で金殿へと向かいます。その頃、韓定(かんてい)は重兵を率いて金殿の外を警備していました。

程若魚(てい・じゃくぎょ)と厳修(げんしゅう)は仇煙織を見送ります。仇煙織の遺言に従い、棋営の袁都(えんど)が合図をすると、四方八方から兵士が現れ、彼らを包囲します。程若魚(てい・じゃくぎょ)は仇煙織が生前に用意していた仕掛けを起動させ、祭壇の周りに煙が立ち込めます。程若魚(てい・じゃくぎょ)と厳修(げんしゅう)は仇煙織の棺を担ぎ、仕掛けから祭壇の下の隠し通路に入ります。仇煙織は子供の頃、この通路で遊んだことを思い出します。

文武百官は一致団結して仇子梁(きゅう・しりょう)の党羽を厳罰に処すように要求し、斉焱(せいえん)にリストを手渡します。しかし、斉宸(せいしん)だけは動こうとしません。厳修(げんしゅう)と程若魚(てい・じゃくぎょ)は隠し通路から脱出しますが、袁都(えんど)と遭遇します。袁都(えんど)は程若魚(てい・じゃくぎょ)に遺詔を渡すように迫り、仇煙織の棺を持ってきます。程若魚は仕方なく絵を渡します。袁都(えんど)は絵から遺詔を取り出し、仇煙織の棺を置いて馬に乗って去ります。

斉焱は韓定(かんてい)を呼び寄せ、神才軍の大将軍に任命します。しかし、韓定(かんてい)は動こうとしません。斉焱は韓定が裏切ったことに気づき、文武百官に退朝を命じて斉宸(せいしん)だけを残します。斉焱は斉宸(せいしん)が2人目の仇子梁(きゅう・しりょう)だと指摘します。斉宸(せいしん)は棋営、神才軍、紫衣局に自分の側近を配置し、この日のために謀反を企てていたのです。斉宸(せいしん)は何も言いません。

程若魚は急いで宮殿に戻り、程怀智(てい かいち)が荷物をまとめて出発しようとしているのを見ます。程若魚は程怀智に留まって斉焱を助けるように懇願します。

程若魚は太皇太后を連れて斉焱を救出しようとしますが、韓定が門を塞いで入れません。そこに袁都(えんど)が現れ、先帝の遺詔を読み上げます。袁都は文武百官に遺詔に署名するよう迫ります。斉宸(せいしん)はかつて皇位を奪い返そうと思ったことはあると認めますが、今はもうどうでもいいと言います。斉焱は信じません。遺詔に署名した文武百官は全員跪いて斉焱に謝罪します。斉焱は自分が負けたことを認め、斉宸(せいしん)に文武百官の命を助けてくれるよう懇願します。

斉宸(せいしん)は袁都を呼び、太皇太后も一緒に来るように言います。程若魚は太皇太后に付いてきて斉焱を守ります。程若魚は斉宸(せいしん)に失望します。袁都は先帝の遺詔を斉宸(せいしん)に渡し、すぐに皇帝に即位するよう求めますが、斉宸(せいしん)は拒否します。斉焱は自分が簒奪者だと主張し、皇位を斉宸(せいしん)に返還しようとします。斉宸(せいしん)は斉氏の子女が皇位のために骨肉の争いを繰り広げるのを見たくありませんでした。斉宸(せいしん)には斉焱を殺す機会は何度もありましたし、斉焱が負傷した後は何度か譲位を勧められましたが、斉宸(せいしん)はそれを断りました。斉宸(せいしん)は皇帝になりたくありません。斉焱の臣下でありたいだけです。

袁都は斉宸(せいしん)に同情し、せっかく手に入れた皇位を手放さないように説得しますが、斉宸(せいしん)は袁都を追い出します。斉宸(せいしん)は再び斉焱に忠誠を誓い、遺詔を破ろうとします。斉焱は慌てて斉宸(せいしん)を止めます。叔父と甥の誤解は解け、二人は和解します。

第48話の感想

第48話は、緊張感と感動が入り混じった、非常にドラマチックな回でした。特に、斉焱と斉宸(せいしん)の対決は、兄弟の絆と葛藤が描かれていて、見応えがありました。

斉焱は、最後まで諦めずに戦い続け、韓定の裏切りにも屈しませんでした。しかし、最终的には斉宸(せいしん)に敗北し、皇位を奪われてしまいます。斉焱の苦悩と絶望が伝わってくるシーンは、非常に胸を打つものでした。

一方、斉宸(せいしん)は、自分の野心を隠していた狡猾な人物として描かれていました。しかし、最终的には斉焱への忠誠心を取り戻し、皇位を譲ることを決意します。斉宸(せいしん)の葛藤と成長が描かれていて、複雑な人物像が印象に残りました。

また、程若魚と厳修(げんしゅう)の活躍も目覚ましかったです。二人は、仇煙織の遺志を継ぎ、最後まで斉焱を支え続けました。特に、程若魚が斉焱を救うために太皇太后を連れてきたシーンは、感動的でした。

つづく