与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~第5話 あらすじ/ネタバレ

酒に酔った刺客を追って、程若魚(てい・じゃくぎょ)は王揚(おうよう)の旧宅にたどり着く。そこには将棋営の旗が掲げられており、程若魚(てい・じゃくぎょ)はそれが将棋営の秘密拠点であると確信する。彼女は屋根の上から、鄭府に侵入した覆面の黒衣の男が再び姿を現すのを目撃する。男が屋根を覗こうとした瞬間、程若魚(てい・じゃくぎょ)は針で男の腕を刺し、男は慌てて逃げ出す。

屋根の隙間から、程若魚(てい・じゃくぎょ)は鞍王が囚われの身となり、非人道的な拷問を受けているのを目にする。彼女は鞍王を救いたいと思うが、斉焱(せいえん)に叱責されることを恐れる。葛藤の末、彼女は鞍王を救出することを決意する。

程若魚(てい・じゃくぎょ)が鞍王を助け出して逃げようとしたとき、仇烟織が現れ、彼らを裏庭の隠し通路へと案内する。しかし、そこには1人しか通れない。程若魚(てい・じゃくぎょ)は仇烟織に鞍王を逃がすように主張し、自分に残ることを選ぶ。しかし、仇烟織は予想外にも2人を逃がす。これを見た厳修(げんしゅう)は、仇烟織が程若魚(てい・じゃくぎょ)を危険に晒したと非難する。

厳修(げんしゅう)は銀針の毒の出自を突き止めることはできなかったが、銀針が鄭禄(ていろく)が先帝の鍼灸のために作ったものであることを確認する。仇烟織は、これは鄭家を陥れるための策略だと推測する。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は鞍王を安全な場所に安置した後、程兮(ていせい)に治療を依頼する。しかし、彼女は隠し通路から逃げ出したことは隠していた。真相を知った程兮(ていせい)は驚き、鞍王を安全な場所である珖王斉宸(せいしん)の隠れ家へ移送するよう手配する。

斉宸(せいしん)は先帝の弟であり、斉焱(せいえん)の叔父であるだけでなく、程若魚(てい・じゃくぎょ)の命の恩人でもある。先帝の遺詔に関することで、仇子梁(きゅう・しりょう)から厳重に監視されている。仇子梁(きゅう・しりょう)は藩王と朋党を動かさないと誓ったが、斉宸(せいしん)に対する警戒心は解けていない。鞍王が斉宸(せいしん)のもとに送られたことを知った仇子梁(きゅう・しりょう)は激怒し、仇烟織を問い詰める。仇烟織は巧妙に説明し、斉焱(せいえん)の態度を探ろうとしたが、程兮(ていせい)が直接斉宸(せいしん)に助けを求めたことを知らなかった。

斉焱(せいえん)は鞍王を見舞うために斉宸(せいしん)のもとを訪れ、そこで程若魚(てい・じゃくぎょ)と程兮(ていせい)に遭遇する。鞍王は昏睡状態にあり、斉焱(せいえん)は心配する。彼は程若魚(てい・じゃくぎょ)の行動を軽率だと叱責する。斉宸(せいしん)は斉焱(せいえん)が程若魚(てい・じゃくぎょ)を庇護しようとしていることを見抜き、彼女の勇気と忠誠心を高く評価する。

一方、仇烟織は密報に基づき、紫衣局の旧部下の行方を追う。彼女は一連の奇妙な事件の背後に、より深い陰謀が隠されていることに気づく。蔡氏の酒肆の玉娘(ぎょくじょう)の死、紫衣局の女性の失踪、斉焱(せいえん)に対する暗殺未遂事件は、すべて未知の黒幕を指し示している。仇烟織は黒幕を捕まえるために、天羅地網を張ることを決意する。

程若魚(てい・じゃくぎょ)は蔡婶を救うために、禁を破って程兮(ていせい)に助けを求める。令牌を持たずに、彼女は塀を乗り越えて侵入する。この様子を斉焱(せいえん)が目撃していた。2人は紫衣局の外で衝突し、斉焱(せいえん)は顔を隠していたため、程若魚(てい・じゃくぎょ)はますます疑念を抱く。

蔡婶は獄中で殺害され、仇烟織は程兮(ていせい)が後顧の憂いを断つためにやったことだと確信する。しかし、彼女は背後に第三者がおり、紫衣局と将棋営を争わせて漁夫の利を得ようとしていることに気づく。こうして、黒幕を捕まえるための計画が静かに動き始める。

第5話の感想

第5話は、物語の展開が大きく進展し、重要な謎が明らかになる回でした。特に、程若魚(てい・じゃくぎょ)と仇烟織の対照的な行動が印象に残りました。程若魚(てい・じゃくぎょ)は、鞍王を救うために危険を顧みず行動する一方で、仇烟織は冷静に状況を分析し、黒幕を捕まえるための計画を立てています。

また、斉焱(せいえん)と程若魚(てい・じゃくぎょ)の関係にも変化が見られました。斉焱(せいえん)は、程若魚(てい・じゃくぎょ)を叱責する一方で、彼女を庇護するような態度も見せています。二人の関係は、今後どのように発展していくのでしょうか。

つづく