大理寺日誌~謎を解く少卿には秘密がある~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

夜が深まる皇城で、異文化交流の催しがひっそりと始まりました。珍しい衣装をまとった胡人が、武則天(ぶそくてん)と大臣たちの前で、独特な身振り手振りで何かを訴えています。女帝はその意図を瞬時に理解し、彼らを披露する機会を与え、大臣たちにも全面的な協力を命じました。胡人の踊り子はその後、大理寺少卿の李餅に視線を向け、微妙な動作で仮面を外すように促します。

一方、阿裏巴巴は聖寿節の夜市への憧れから、上官檎(じょうかんきん)を誘うことを決意します。彼は機転の利く胡四(ほし)に助けを求め、金貨で協力を取り付けます。胡四(ほし)は期待に応え、上官檎(じょうかんきん)を夜市に連れ出すことに成功します。上官檎(じょうかんきん)が従者と共に宿に戻ると、阿裏巴巴は巧みに従者を遠ざけ、自らが護衛役を買って出ます。その様子は、いたずらっぽさと温かさに満ちています。

その頃、王七(おうしち)の自宅にも「予期せぬ来客」が訪れます。王七(おうしち)の両親が初めて神都を訪れ、大理寺に興味津々で、どうしても見学したいと主張します。王七(おうしち)は内心不安ながらも、承諾せざるを得ません。しかし、両親が王七(おうしち)以外の皆が官服を著ていることに気づき、王七(おうしち)の秘密が暴かれそうになります。崔倍(ついばい)の助けで、王七は慌てて官服に著替え、何とか誤魔化そうとしますが、公文書の審査まで求められてしまい、気まずい雰囲気に包まれます。

胡人のパフォーマンスは佳境に入り、李餅は胡人と息を合わせて解説と演技を披露し、女帝から高い評価を得ます。しかし、パフォーマンスが終盤に差し掛かった時、胡人が突然李餅に挑発的な行動を取ります。李餅は心中で警鍾を鳴らし、その見覚えのある眼差しから、奴隷キャンプの強敵である「一枝花(ひとはな)」を思い出します。彼はためらわずに仮面を外しますが、その下にはもう一枚の仮面が隠されており、その光景は週囲の人々を驚愕させます。女帝は褒美として、李餅と胡人に自分のお気に入りの提灯を贈ります。

王七一家が大理寺内でてんやわんやをしていると、上官檎(じょうかんきん)が突然現れて平穏な空気を破ります。一連の誤解の後、上官檎(じょうかんきん)は王七が少卿を偽っていたことに気づき、家庭内の騒動が始まります。李餅がちょうど戻ってきて、その様子を目撃します。李餅は最終的に王七に改心する機会を与えることを決意しますが、降格という代償を支払う必要があります。

王七が大理寺に戻ると、チームメンバーは一丸となって陳拾の指導に当たります。算術から武術、人物識別まで、陳拾は大きなプレッシャーを感じます。河辺で袁不二(えんふじ)と偶然出会い、占いで兄が北方から水に関連する知らせを持って来るかもしれないと告げられ、大きな慰めと希望を得ます。

翌日、陳拾は帰路で小さな事件に遭遇します。彼は偶然荷物を拾い、苦労して持ち主である水車を引く車夫に返します。大理寺に戻ると、彼を待っていたのは山積みの仕事です。一方、阿裏巴巴は故郷から送られてきたお金を持ってきて、龍王廟で殺人事件が発生したことを伝え、今後の展開に新たな伏線を張ります。

このエピソードは、咲いあり緊張ありの展開で幕を閉じ、登場人物はそれぞれ成長と挑戦を経験し、大理寺の日常はより一層彩り豊かになります。

第12話の感想

第12話は、咲いあり、緊張あり、そして感動ありの盛りだくさんの内容でした。胡人との交流、王七の家族問題、陳拾の成長など、見どころ満載です。

特に印象に残ったのは、李餅の仮面の下に隠されたもう一枚の仮面のシーンです。この衝撃的な展開は、視聴者を驚かせると同時に、李餅の過去に大きな秘密があることを示唆しています。また、王七の両親が初めて神都を訪れたことで、王七の家族問題が浮き彫りになり、彼の複雑な心情が描かれました。

一方で、陳拾の成長も目覚ましいものでした。袁不二(えんふじ)との出会いで兄からの知らせの可能性を知り、希望を見出します。また、大理寺メンバーの指導を受け、様々なことを学び、著実に成長していく姿が印象的でした。

つづく