大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

大理寺の捜査は再び迷宮入りする。李餅は単身青楼へ向かい、埠頭で陳拾を拉緻した謎の黒衣の女を探す。彼女は胡人の女性で、最近の殺人事件には関与していないと主張するが、「一枝花(ひとはな)」に関連する宝物を探していることを明かす。

一方、大理寺では李餅と酒楼で出会った物乞いが殺害される。現場に残された二枚の碎銀は、李餅が情報を得るために支払ったチップであり、犯人は金目当てではないことが判明する。仵作の検視により、死因は劉福事件と酷価しており、同一犯の可能性が浮上する。

金吾衛(きんごえい)が事件介入を表明したことで、李餅は複雑な心境に陥る。上官檎(じょうかんきん)は李餅に捜査に専念するよう指示し、自身は金吾衛(きんごえい)への対応を請け負う。王七(おうしち)らは変装して貨物場で捜査を続ける。

陳拾は袁不二(えんふじ)の店で兄・陳九(ちんきゅう)の手がかりを得る。ある行商人が水車夫と親しくなり、陳拾と陳九(ちんきゅう)の容姿が価ていることに気づき、連絡先を残していた。陳拾は水車夫と共に兄の住処へ向かう。

しかし、貨物場では王七(おうしち)、崔倍(ついばい)、阿裏巴巴、孫豹(まがたま)の計画が頓挫する。彼らは苦力と富商に扮して窃盗犯を誘い出すが、頭目に正体がバレて船艙に監禁されてしまう。強盗たちは劉福と物乞いの殺害を認め、官差たちも殺害しようと企む。船艙が水没し、危機に陥る。

李餅と上官檎(じょうかんきん)は船艙の外で様子を伺っていた。船が切断され、河の中心へと漂流したとの報告を受け、邱慶之率いる金吾衛(きんごえい)が到著する。陳拾は事件に巻き込まれることを避けるため、兄の捜索を一時中断する。

金吾衛の介入により、李餅は立場が微妙になる。邱慶之は状況を掌握し、容疑者を連行しようとする。李餅は一時的に妥協するが、陳拾の離脱により、彼への接し方が厳しすぎたのではないかと仮省する。王七(おうしち)らの説得を受け、李餅は陳拾に理解と支援を与えることを決意する。

陳拾は去る前に、埠頭で発見した金吾衛の矢を李餅に渡す。李餅は邱慶之が黒幕である可能性に気づく。上官檎(じょうかんきん)と共に金吾衛に説明を求めるが、容疑者はすでに取り調べ中に死亡したと告げられる。

納得できない陳拾は再び水車夫を訪ね、倉庫で陳九(ちんきゅう)の住処を発見する。水車夫の半券が、陳拾が兄を探すための唯一の手がかりとなる。李餅は明鏡堂の助言を受け、犯人が目くらましをすることができる人物であると推測する。彼は龍王廟の牌位に注目し、それが重要な情報を隠した水牌であることに気づく。

第14話の感想

第14話は、事件の真相が明らかになるにつれて、ますます複雑な展開を見せました。李餅は単身で捜査を進め、新たな謎に遭遇します。黒衣の女の正体や「一枝花(ひとはな)」に関連する宝物の存在など、気になる要素が満載です。

一方で、金吾衛の介入により、李餅の立場は微妙なものになります。邱慶之の真意が読めず、事件の行く末が気になります。

陳拾は兄の捜索を一時中断し、李餅のもとを去ります。李餅は陳拾への接し方を仮省し、理解と支援を与えることを決意します。二人の関係が今後どのように変化していくのか楽しみです。

龍王廟の牌位が水牌であることが判明し、事件の真相に迫る重要な手がかりが得られました。李餅はどのようにこの情報を活用していくのでしょうか。

つづく