大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~ 第24話 あらすじ/ネタバレ
夜闇に包まれた民家、李餅は単身で潜入し、背後の秘密を暴こうとします。しかし、冷ややかな矢が空気を切り裂き、彼の腕を正確に貫きます。鮮血が瞬く間に袖を染めました。痛みの中、李餅の姿は変化し、敏捷な黒猫に変身します。夜風に乗り、半開きの窓から自分の部屋へと静かに戻り、傷を癒します。
一方、王七(おうしち)と孫豹(まがたま)は王質(おうしつ)の正体に興味津々。明鏡堂の4人はそれぞれに動きますが、口裏を合わせ、密かに調査を進めます。その夜、陳拾は温かい夜食を手に李餅の部屋に入ると、彼の腕の血痕に気づきます。李餅は過去の事件を整理していると軽く答え、特に孫小迎(そんしゃおえい)から手に入れた不思議な骨について、それが胡姬(こき)が言っていた重要な薬引だと確信します。龍王廟の紛失物、陸城隍(りくじょうこう)の私藏、そしてすべての謎は、この骨を中心に展開しているようです。彼は一枝花(ひとはな)が本当に死んだのではなく、闇闇に潜み、すべてを操っているだけだと推測します。そして、時折大理寺に情報を提供し、自分の疑問を解決しようとしていると。
翌朝、神都に波紋が広がります。北市の宿屋で死体が発見され、なんと南市で屠殺を生業としていた趙屠夫でした。さらに奇妙なことに、趙屠の死亡場所は居住地から遠く離れており、しかも手には血書が握られていました。そこには「大理寺明鏡堂破案」と書かれており、この事件が並外れたものであることを世間に示しているかのようです。
大理寺に戻ると、金吾衛(きんごえい)が突然訪れ、この事件の管轄を主張します。金吾衛(きんごえい)の強引な態度に、李餅は意外にも冷静に対応します。彼は故郷に帰省し、陳拾を同行させると申し出ます。実は、趙屠夫事件の真相を追うための隠れ蓑でした。陳拾は納得できませんでしたが、李餅の判断を信じることにします。
十八裏驛で李餅と陳拾は休憩を取ります。李餅は、かつて父の霊柩を故郷に送った時のことを思い出し、感慨にふけります。2人が話していると、遠くに馬の蹄音が近づいてきます。李餅は金吾衛(きんごえい)の気配を感じ取り、衝突を避けるために急いで出発することにします。
一方、崔倍(ついばい)は趙屠夫の生前の職業の手がかりを見つけ、一枝花(ひとはな)がまだ生きている可能性があると推測します。そして、彼女の独特の抜歯癖と最近のいくつかの殺人事件が一緻していることに気づきます。さらに、杜子虚(としくきょ)と王質(おうしつ)の過去についても掘り下げ、より多くの関連性を見つけようとします。明鏡堂の4人は、すべての源が3年前の秘密にあることに気づき、力を合わせて真相を明らかにしようと決意します。
驿站に立ち寄った李餅と陳拾は、庭に白骨が散らばっているのを発見します。そこには深い文字が刻まれており、死者が重罪人であったことがわかります。2人が驚いていると、黒衣の殺し屋が枯井から飛び出し、李餅に襲いかかります。危機一髪の瞬間、陳拾が身を挺して李餅を守り、殺し屋は混乱に乗じて逃走します。
崔倍(ついばい)からの情報が李餅の推測をさらに確信させます。彼は驿站の門前の木札に、海泥で隠されたように「泰興」という文字が刻まれていることに気づきます。この手がかりから、泰興という名の船を見つけ出し、すべての謎を解き明かすことができるかもしれないと心の中で考えます。古の秘密と権力闘争をめぐる戦いが、静かに幕を開けます。
第24話の感想
第24話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。李餅の秘密が明らかになり、一枝花(ひとはな)の存在がより濃密になってきました。また、金吾衛(きんごえい)との対立も表面化し、今後の展開がますます気になります。
李餅の過去が垣間見えるシーンは、彼のキャラクターに深みを与えていました。父親との関係や、過去の事件との関わりなど、彼の行動の背景が少しづつ明らかになってきました。また、陳拾との関係も進展しており、今後2人がどのように協力していくのか楽しみです。
一枝花(ひとはな)の謎も深まるばかりです。彼女は本当に生きているのでしょうか?そして、彼女の目的は何なのでしょうか?彼女の存在が物語にどのような影響を与えるのか、注目です。
金吾衛(きんごえい)との対立も大きな見どころです。李餅はどのようにして金吾衛の追跡をかわし、事件の真相を突き止めるのでしょうか?今後の展開に期待が高まります。
つづく