大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~ 第34話 あらすじ/ネタバレ

夜闇に包まれた黄沙峪の軍営。邱慶之は影のように動き、巡邏兵を二人、静かに葬り去った。

営内では噂が飛び交っていた。重要な人物が姿を現し、奴隷兵全員を抹殺する計画が進行中だという。邱慶之は真相を探るべく、その計画の核心に迫ろうとする。

翌朝、邱慶之は黄沙峪の地勢を利用し、混乱を引き起こして官兵を誘き寄せた。その隙に、彼は石棺が安置されている場所へと潜入する。石棺の封印が解かれようとしたその時、急な足音が静寂を破った。将軍率いる官兵が戻ってきたのだ。緊迫した戦いが始まった。

その瞬間、石棺から奇妙な音が響き渡る。そして、人面獣身の怪物が姿を現した。その姿は、見る者を震撼させた。

一方、一枝花(ひとはな)は邱慶之との黄沙峪での出会いを懐かしんでいたが、突然襲撃を受け、気を失ってしまう。邱慶之は石棺を利用して一枝花(ひとはな)を金吾衛(きんごえい)の追跡から逃がした。

明鏡堂の四兄弟は死刑台に立たされていた。その時、孫豹(まがたま)が現れ、彼らを救い出した。彼らは金吾衛(きんごえい)に紛れ、牢獄から脱出した。

阿裏巴巴は孫豹(まがたま)の出現に疑問を抱く。孫豹(まがたま)は徐虎(じょこ)から地図を受け取り、救出に来たことを明かした。崔倍(ついばい)は徐虎(じょこ)の背後に高人がいると推測した。

一行は逃走中に、錆びついた鉄の扉を発見した。扉の奥には白骨が山積みになった牢獄があった。白骨にはそれぞれ生前の悲惨な運命を示す刻印が刻まれていた。陳拾はこれらの白骨が呉亦人(ごえきじん)が言っていたものと同じだと推測し、ここは一枝花(ひとはな)と杜子虚(としくきょ)が囚われていた場所だと考えた。

そのとき、李餅が現れた。彼は混乱した様子を見せた後、姿を消した。邱慶之は朝廷で祥瑞が現れたと主張し、聖上を永安閣に誘い込む計画を進めた。

李餅は盲目の老婆に出会い、彼女を村に送ることにした。しかし、村人から妖怪と間違えられてしまう。明鏡堂の仲間たちが駆けつけ、誤解を解いた。李餅は永安閣が不老不死のために国同士の戦いを起こそうとしているのではないかと疑い、邱慶之と一枝花(ひとはな)も関係していると考えた。

老婆と村人が水鬼の噂を訴えた。王七(おうしち)は水鬼の正体は脱獄した兵士だと推測した。李餅は河を下って隠された埠頭と沈没船を発見し、アリババの調査結果から、脱獄兵の隠れ家が近くにあると推測した。

一行は広大な広場にたどり著いた。広場には兵舎のような建物が並んでいた。李餅が捜索していると、密室から助けを求める声が聞こえてきた。それは老婆の息子だった。彼は脱獄兵に捕らえられたが、虐待は受けていなかったという。この発見により、李餅は脱獄兵の秘密基地がここにあると確信した。彼らの次の行動は、この驚愕の発見を中心に展開されることになる。

第34話感想

第34話は、緊迫感と謎が満載の展開で、視聴者を釘付けにするストーリーでした。邱慶之の闇躍、石棺の謎、一枝花(ひとはな)の危機、明鏡堂の窮地など、見どころ満載です。

特に印象に残ったのは、石棺から人面獣身の怪物が現れたシーンです。その衝撃的な姿と、それを取り巻く謎は、今後の展開を期待させるものでした。また、邱慶之と一枝花の共闘シーンも、二人の関係性を垣間見ることができて、とても興味深かったです。

一方、明鏡堂の四兄弟の窮地は、ハラハラドキドキする展開でした。しかし、孫豹(まがたま)の登場によって救出され、彼らの絆の強さを感じることができました。

つづく