大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~ 第4話 あらすじ/ネタバレ

明鏡堂は事件を引き受けたものの、手がかりが全く見つからず、重苦しい空気が漂っていました。王七(おうしち)はまずは腹を満たしてから作戦を練ろうと提案し、胡四(ほし)は手早く豪華な肉料理を用意しました。しかし、王七(おうしち)だけが美味しそうに食べているだけで、残りのメンバーは陳拾の安否を心配して食欲がありませんでした。孫豹(まがたま)は陳拾の行方を分析し、占い師の袁不二(えんふじ)が陳拾が大理寺の役人と同行していると言っていたことを挙げ、上官檎(じょうかんきん)が陳拾を隠しているのではないかと疑います。

そんな中、ドアをノックする音がし、袁不二(えんふじ)が現れました。彼は手配書を持っており、陳拾の居場所を知っていると主張します。実は、これは李餅が事件を早く進展させるために仕組んだことでした。袁不二(えんふじ)は情報を提供した後、テーブルの上の料理に目を奪われます。王七(おうしち)はそれを察し、お金がないながらも、機転を利かせて肘肉を報酬として渡し、袁不二(えんふじ)を送り出しました。

その後、王七(おうしち)たちはすぐに李府に向かいます。胡四(ほし)は密かに尾行しようとしますが、王七(おうしち)、孫豹(まがたま)、阿裏巴巴の3人に「懲らしめ」られてしまい、前回の誤解に対するちょっとした「仕返し」となりました。李府に到著すると、李餅と陳拾が「対峙」している場面に遭遇します。李餅は陳拾を人質にして、大理寺の現状を巧妙に探り、寺内の管理がずさんで、役職が空いていることを暴露し、彼らの真意を疑います。阿裏巴巴は誠実に答え、李餅は新しい任務を課します。それは、妖猫事件と妖怪は無関係であることを証明し、より多くの調査時間を確保することでした。

一方、邱慶之は飲食店経営者が殺害されたという報告を受け、手がかりは大理寺の役人を指していることから、李餅の帰還をすぐに思い浮かべます。その頃、陳拾は李餅のためにキノコ粥を作っていましたが、李餅の正体や明鏡堂の人々の仮応に疑問を抱いていました。李餅は個人的なプライバシーを理由に過去について語りたがらず、邱慶之の突然の捜索で事態はさらに緊迫します。李餅は猫に変身して難を逃れますが、陳拾は残念ながら逮捕されてしまいます。街中で、李餅は再び陳拾を救出します。陳拾は焦って李餅の名前を叫び、2人の関係を完全に暴露してしまいます。

翌日、陳拾は李餅に逮捕された経緯を話します。李餅は落ち著いて、すべて自分の計画通りだと答えます。真相を明らかにするために、彼らは顧小環(こしょうかん)の父親である老顧(ろうこ)を探し出し、「妖猫殺人事件」を再現しようとします。正確な時間操作が鍵となります。同時に、虞候の失踪後、老顧(ろうこ)も姿を消したことから、老顧(ろうこ)は依然として神都にいると確信しています。

一方、王七たちは煙霧幻術の研究に没頭し、妖猫の殺人を再現しようとします。胡四(ほし)は上官檎(じょうかんきん)に明鏡堂の計画を密告します。上官檎(じょうかんきん)は後院に現れ、阿裏巴巴の説明を聞いた後、これがすべて巧妙に仕組まれた策略であることに気づきます。彼はこの事件の背後が複雑であることを知っており、3年前の妖猫事件の認定は礼部尚書である呂清(りょせい)が証言したものであったため、調査結果を迅速に報告し、これから起こるであろう嵐に備えます。

このエピソードでは、各勢力が闇躍し、真実と嘘が交錯し、妖猫事件をめぐる頭脳戦が本格的に始まります。

第4話の感想

第4話は、緊迫感と謎が交錯する展開で、目が離せない内容でした。特に、李餅と上官檎(じょうかんきん)の駆け引きは、今後のストーリーを大きく左右する重要なポイントになりそうです。

李餅は、大理寺内部の情報を巧みに引き出し、妖猫事件の真相に迫ろうとする姿勢が印象的でした。一方で、上官檎(じょうかんきん)は李餅の真意を見抜き、彼を警戒する様子が伺えました。

また、陳拾と李餅の関係にも注目が集まりました。陳拾は李餅の正体や明鏡堂の人々の仮応に疑問を抱きながらも、彼を信頼している様子が伝わってきました。李餅は陳拾の安全を第一に考え、彼女を危険から守ろうとする姿に、彼の優しさが感じられました。

つづく