大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~ 第7話 あらすじ/ネタバレ

朝の光が明鏡堂の隅々にまで差し込み、李餅は新人の陳拾と共に一日の業務をスタートさせる。幾帳面な陳拾は落ち著かず、李餅は微咲みながらゆっくりと慣れるように促す。

一方、明鏡堂の執事達は新少卿への好奇心と憶測で一睡も出来なかった。特に王七(おうしち)は孫豹(まがたま)の寝言に悩まされ、皆が寝不足気味で欠伸ばかり。

昼下がりの大堂には、まだ少卿の姿が見えない。新官上任初日、どちらが先に到著するのかが気になり始める。そんな中、陳拾が熱々の肉まんを差し入れ、沈黙を破る。

李餅と上官檎(じょうかんきん)が到著すると、上官檎(じょうかんきん)は孟春の例行考核を告げ、功績による褒賞と淘汰の厳しい現実を伝える。王七(おうしち)は製度の厳しさを嘆くが、李餅は自らが考案した製度であり、大理寺を鼓舞する慣例だと明かす。

上官檎(じょうかんきん)は明鏡堂の業績を評価し、大規模事件以外には目立った成果がないと指摘。李餅は管理責任を負い、述職報告の準備を指示する。

明鏡堂に戻った李餅は、少年時代に父と共に過ごした場所への感慨に浸る。述職会では、王七(おうしち)の商才と視野の広さ、崔倍(ついばい)の記録と画像作成、孫豹(まがたま)の捜査力、阿裏巴巴の入寺試験に向けた努力が明らかになる。

李餅は阿裏巴巴に胡寺賭坊の牌を提示し、正体を確かめる。阿裏巴巴はすぐに判別できなかったものの、独自に調査することを約束する。

午後、胡四(ほし)が俸禄を配るが、その少額さに皆が驚く。大理寺の給与は業績に比例しており、明鏡堂の案件数が少ないため、報酬も低かったのだ。王七は、案件を丁類から甲類へと昇格させることで収入を増やす方法を説明する。李餅は、大小問わず全ての案件に全力で取り組むべきだと厳しく諭す。

陳拾は明鏡堂の掃除に余念がない。ある日、買い物に出かけた彼は、大理寺の腰牌をつけたバカ妹に出会う。バカ妹は刑部官員の妹で、兄が自殺した事件を訴えるために寺を訪れた。刑部では事件は解決済みだが、バカ妹は冤罪を訴える。

上官檎は李餅に事件の経緯を説明し、大理寺が介入すべきではないと主張する。しかし、バカ妹は訴えを諦めず、大堂で泣き崩れる。李餅は同情し、陳拾にバカ妹を食堂に案内するよう指示する。

突然、济慈堂の人々が現れ、バカ妹を連れ去ろうとする。李餅は原告として、真相が明らかになるまではバカ妹を大理寺に留め置くべきだと主張し、バカ妹の保護を表明する。

第7話の感想

第7話は、新少卿である李餅と陳拾の活躍が描かれた回でした。李餅は明鏡堂の管理責任を負い、陳拾は彼のサポートに徹します。

特に印象的だったのは、バカ妹の事件です。バカ妹は刑部官員の妹で、兄の自殺を訴えて大理寺に助けを求めてきました。李餅は彼女の訴えに耳を傾け、真相を明らかにするために尽力します。

また、この回では大理寺の給与製度についても描かれました。大理寺の給与は業績に比例しており、明鏡堂の案件数が少ないため、報酬も低かったのです。李餅は、大小問わず全ての案件に全力で取り組むべきだと諭します。

つづく