神隠し 第13話 あらすじ/ネタバレ
四十九道雷劫の惨劇の後、沈痛な面持ちで閑竹(かんちく)の遺体を山へ運ぶ一行。仙元流失の深刻な状況に、鴻奕(こうえき)は狐族の秘宝である炙魂草を求める決意を固める。彼は急いで狐族に戻り、姑姑である鴻若(ひかり)に謝罪し、協力を求める。しかし、青霖(せいりん)は既に鴻若(ひかり)の体を乗っ取っており、二人の間の溝は埋まるどころか、誤解によってさらに深まってしまう。青霖(せいりん)は炙魂草の譲渡を断固拒否し、狐の王として秘宝を守り抜くと誓うと共に、これからは鴻奕(こうえき)に対して特別な待遇はしないと厳しく警告する。鴻奕(こうえき)は落胆し、何も得られずに去るしかなかった。
一方、鳳鳴(ほうめい)は燃魂灯を手にしている。この灯は閑竹(かんちく)の残魂を繋ぎ止めることができるが、半神の力が必要だ。鳳鳴(ほうめい)は洞窟の仙脈を使って修復することを提案する。皆は不安を抱きながらも他に選択肢がなく、力を合わせて術を施す。燃魂灯が灯ると、阿音(あいん)と古晋(こしん)の魂は体から離れ、阵法の中へ。危険を乗り越え、ついに閑竹(かんちく)の仙元を見つけ出すが、幽洺界の王である敖歌(おうか)に奪われていることが判明する。実は閑竹(かんちく)は恋人を失い、絶望のあまり幽洺界に単身乗り込み、皖月(わんげつ)の魂を探していたのだ。真相を知った阿音(あいん)と古晋(こしん)は、未知の領域に足を踏み入れることを決意し、仙元を取り戻すことを誓う。
鳳鳴(ほうめい)は灼影(しゃくえい)に密かに会い、弑神花の種が損傷したことを伝える。そして、仙脈の入り口に緊急時に備えて暗号を残したことを告げる。灼影(しゃくえい)は時間がないため、鳳鳴(ほうめい)に天宮の秘宝庫から最後の弑神花の種を回収するように命じる。
幽洺界では、阿音(あいん)と古晋(こしん)は修言(しゅうげん)と遭遇する。修言(しゅうげん)は約束通り、令牌を渡して二人を敖歌(おうか)のもとへ導く。敖歌(おうか)は阿音(あいん)に、仙元と引き換えに水凝獣の内丹の半分を要求する。古晋(こしん)はこれに強く反対し、それは阿音(あいん)の命を奪うようなものだと訴える。二人の意見が対立する中、三生石(さんせいせき)が現れ、特等令牌の特権を主張し、敖歌(おうか)に譲歩を迫る。古晋(こしん)は仙元だけを受け取り、敖歌(おうか)は三生石(さんせいせき)と修言(しゅうげん)の密約に不満を抱きながら見送る。
閑竹(かんちく)は目を覚ますものの、恋人の死を知り、悲しみのあまり再び気を失ってしまう。阿音は看病を申し出、鴻奕(こうえき)は薬を煎じる役目を引き受ける。彼は複雑な心境になり、かつての姑姑の優しさを思い出す。阿音は閑竹を救うため、霊力を使い果たしてしまうが、紅綢(こうちょう)から清池宮の安魂丹をもらい、回復する。
紅綢(こうちょう)は古晋(こしん)に、感情に流されず、東華(とうか)が結んだ主従契の真意を理解するように忠告する。しかし、古晋(こしん)は阿音への深い愛情を語り、神位を捨てて人間界で共に暮らすことを望む。紅绸はそれを聞き、二人の仲を引き裂こうと企む。閑竹と皖月(わんげつ)のことで苦しんだ経験を持つ古晋(こしん)は、目の前の人を大切に思うようになり、阿音と衍天殿で縁結びの契を結ぶことを決意する。阿音は大喜びするが、紅綢(こうちょう)に騙され、閑竹を救うために忘憂果を摘みに行き、崖から転落して生死の境をさまようことになる。
危機一髪の状況の中、閑善(かんぜん)と古晋(こしん)が駆けつける。古晋(こしん)は阿音に全力で霊力を注ぎ込む。閑善(かんぜん)は紅綢(こうちょう)の企みを見抜き、古晋が気を失っている間に、忘念笛と元神剣の混沌の力で彼の情念を取り除く作戦を提案する。残酷な方法ではあるが、阿音を守るためには仕方がない。
第13話の感想
第13話は、衝撃的な展開が続く、見応えのあるエピソードでした。特に印象に残ったのは、以下の点です。
- 鴻奕(こうえき)と青霖(せいりん)の確執が深まったこと。鴻奕は姑姑である青霖(せいりん)に助けを求めましたが、青霖(せいりん)はそれを拒否し、二人の関係は悪化してしまいました。
- 阿音と古晋が幽洺界に足を踏み入れたこと。幽洺界は危険な場所ですが、彼らは閑竹の仙元を取り戻すために、勇気を持って挑戦しました。
- 紅綢(こうちょう)の企み。紅綢は阿音と古晋を引き裂こうと企み、阿音を崖から突き落としました。彼女の冷酷さは、見ていて不快になりました。
第13話は、今後の展開が気になる終わり方でした。閑竹は無事に蘇ることができるのか、阿音は崖から落ちてどうなってしまうのか、紅綢の企みは成功してしまうのか、など、多くの謎が残されています。
つづく