神隠し 第16話 あらすじ/ネタバレ

鴻奕(こうえき)は、鴻媚(こうび)長老の傷が環刃によるものだと判断し、その威力から王が失くした神器を連想する。音は伏塵剣(ふじんけん)に寂滅輪の手がかりを尋ねるが、伏塵剣(ふじんけん)は天宮秘庫にあると告げる。しかし、秘庫は結界で守られており、一行は手が出せない。

一方、古晋(こしん)は梧桐樹が司兵殿に隠されていることを知り、戦袍の仕立てを名目に潜入を試みる。音は自ら古晋(こしん)の採寸を行い、親密な様子に古晋(こしん)は動揺し、作業を中断して立ち去ってしまう。器霊たちは、音は好意を持っているのに古晋(こしん)は無情だと噂する。音は、かつて心を通わせていた頃を思い出し、古晋(こしん)の変化を理解できない。伏塵剣(ふじんけん)は、仙人の情を抜き取る神器があると告げ、音は悟る。

夜、音は鴻奕(こうえき)と宴爽(えんそう)を集め、古晋(こしん)の情を取り戻すことを相談し、彼の正体を隠す。華姝(かしゅう)は、兄の華衍(かえん)のために瀾沣(らんふう)帝君に情状酌量を求めるが、帝君は原則を曲げず拒否する。華衍(かえん)は下君に昇進するため、玄武盾を手に入れようと司兵殿に侵入し、雷劫を招いてしまう。音たちは駆けつけ、玄武盾を奪還。その際、古晋が音をかばい雷撃を受ける。音は彼の勇敢さに感謝する。

音は、軽い怪我を理由に古晋に寄り添う。古晋は意図を理解しつつも、優しく対応する。鴻奕(こうえき)は宴爽(えんそう)の怪我を気遣い、そっと薬を渡す。夜、古晋は音の姿が頭から離れず眠れない。翌日、瀾沣(らんふう)帝君は華姝(かしゅう)を叱責し、仙規に従って華衍(かえん)を厳罰に処す。二人の関係は悪化する。

伏塵剣は、音を救った際に正体が梧桐木であることが判明し、火鳳仙元を必要とする。古晋は陽炎火種で治療し、伏塵剣は感謝の気持ちから仙元を提供する。華衍は昇進に失敗し、華姝(かしゅう)も連座して処罰を受ける。孔雀王(くじゃくおう)は落胆し、南海との婚姻を検討し始める。華姝は、風流な南海三公子との結婚を拒否する。

仙界五尊の座が空席となり、華姝は立候補するが、瀾灃(らんぷう)帝君は拒否する。音は伏塵剣のヒントから、情が紅綢(こうちょう)に関係していると疑う。紅綢(こうちょう)は音と出会い、古晋との関係を深めすぎないように警告する。音は、身分の違いを気にせず、古晋は浅薄な人物ではないと主張する。紅綢(こうちょう)は音の率直さに驚く。

華姝は二人の会話を盗み聞きし、古晋の正体を知って一計を案じる。彼女は瀾灃(らんぷう)帝君に想いを寄せているものの、家族のために強い援護が必要だと悟る。瀾灃(らんぷう)帝君の公正さに失望した彼女は、紅綢に接近し、紅綢を通じて古晋に近づき、家族の利益を最大化しようと考える。紅綢は華姝の思惑を見抜くが、音を諦めさせるために利用することにする。感情と権力を巡る戦いが静かに幕を開ける。

第16話感想

第16話は、阿音(あいん)と古晋の関係が大きく進展する回だった。阿音(あいん)は古晋の情を取り戻すために奔走し、古晋もまた阿音(あいん)への想いを自覚し始める。しかし、二人の前に立ちはだかる紅綢の存在が、今後の展開を不穏なものにしている。

特に印象的だったのは、阿音と紅綢の会話だ。阿音は身分の違いを気にせず、古晋への想いを率直に語る。紅綢はそんな阿音の純粋さに驚きつつも、古晋と阿音の関係を阻止しようと企む。二人の女性の熱い感情がぶつかり合うシーンは、見応えがあった。

また、鴻奕と宴爽(えんそう)の関係も気になるところだ。鴻奕は宴爽を気遣うそぶりを見せ、宴爽もまた鴻奕を意識しているように見える。二人の恋の行方も、今後の見どころの一つだろう。

つづく