神隠し 第2話 あらすじ/ネタバレ

鳳凰の血脈、運命の転換

鳳淵(ほうえん)は幾多の苦難を乗り越え、涅槃から再生を果たした。一方、梧桐島が百年待ち望んだ鳳凰の血脈である鳳隠(ほういん)は、古晋(こしん)の介入により運命が大きく変わってしまう。古晋(こしん)は悔恨の念に駆られ、罰を受けることを受け入れる。さらに、華姝(かしゅう)が結界を破った真相を隠し、悲壮な決意を示す。

鳳淵(ほうえん)が岐路に立たされたその時、天界から威厳ある声が響き渡る。それは、仙界で絶大な権威を誇る東華(とうか)仙尊だった。東華(とうか)は、鳳隠(ほういん)の仙元を直接呼び戻すことはできないものの、肉体を養い、仙元を集めるという方策を提示する。

鳳淵(ほうえん)の決断と古晋(こしん)の覚悟

鳳淵(ほうえん)は東華(とうか)の意図を瞬時に理解し、古晋(こしん)への罰を宣告する。それは、大澤山禁谷で修行を積むこと。鳳隠(ほういん)が帰還するまで、禁谷から出ることは許されない。この命令に異議を唱える者はなく、その真意は東華(とうか)と鳳淵(ほうえん)だけが理解していた。

火鳳の行方を追うため、古晋(こしん)は九道天鞭の刑罰を受け入れ、問天路へと向かう。そこで問天石に問いかけたところ、鳳隠(ほういん)の降世は天に逆らう行為であり、帰還は困難を極めると告げられる。その上で、古晋(こしん)が身代わりになることで解決できると言う。古晋(こしん)は迷うことなく、その提案を受け入れる。その決意は、鳳淵と東華(とうか)の心を深く揺さぶった。

閉ざされた禁谷での日々

鳳淵は海外に閉関し、晨放のために仙元を養うことにする。同時に、仙界の事務は瀾沣(らんふう)に任せる。鳳凰大殿では、鎮魂塔の中で炙火が燃え続け、10年の歳月が流れていた。

一方、禁谷で苦悩の日々を送る古晋(こしん)は、青衣(せいい)から定期的に届けられる酔玉露と華姝(かしゅう)からの手紙を唯一の慰めにしている。青衣(せいい)は執念を捨てるよう諭すものの、古晋(こしん)は自分を納得させる理由を見つけてしまう。

そんなある日、古晋(こしん)は禁谷の中で水凝獣の卵を拾う。しかし、半年経っても孵化する気配がない。そこで、古晋は水凝獣を鳳隠(ほういん)の身体を補うために利用しようと考える。しかし、水凝獣は孵化した瞬間、古晋の企みに怒りを露わにする。誤って禁地に入り込んだ水凝獣は、古晋に救われ、「阿音(あいん)」と名付けられる。

阿音(あいん)は隙を見て酔玉露を飲み、人間の姿に変身する。驚愕する古晋に、阿音(あいん)は復讐心を抱いていることを明かす。しかし、符咒の制御に失敗し、自身を傷つけてしまう。そして、古晋を連れて逃げることを決意する。

運命の出会い

東華は古晋に劫難が迫っていることを察知する。ちょうどその頃、阿音(あいん)と古晋は窮奇に襲われる。二人は崖から飛び降りて危機を回避するが、その際に主従契約を結んでしまう。この契約により、阿音(あいん)は復讐を諦め、古晋の仙仆として仕えることになる。

禁制が解かれたことに気づいた古晋は、鳳隠が帰ってきたのではないかと期待に胸を膨らませる。

この経験を通して、古晋と阿音の関係は敵対から相互依存へと変化する。そして、鳳隠の帰還は物語に新たな転機をもたらす。三人の運命は、複雑に絡み合いながら、未来へと進んでいく。

第2話の感想

第2話は、鳳隠の運命が大きく動き出す重要なエピソードでした。鳳淵の決断、古晋の覚悟、そして阿音との出会いなど、見どころ満載の内容でした。

特に印象に残ったのは、古晋と阿音の関係です。最初は敵対関係にあった二人が、主従契約を結ぶことで奇妙な関係になります。阿音の復讐心が徐々に変化していく様子は、見ていてハラハラさせられました。

また、東華仙尊の登場も大きなインパクトを与えました。仙界の権威である東華が、鳳隠の帰還のために古晋に協力する様子は、今後の展開を期待させるものでした。

つづく