神隠し 第26話 あらすじ/ネタバレ

九淵煞獄の奥深くに

三つ首の火竜と碧波(へきは)神器は冥起(めいき)に制圧され、神力は封じられ、神獣と神器的無力感が漂う。冥起(めいき)と修言(しゅうげん)は冷ややかに見守るのみ。古晋(こしん)は自らの手で最愛の人を葬り、魂は虚無に帰した。この光景は、冥起(めいき)の運命の無常に対する断言を証明したかのようで、修言(しゅうげん)の古晋(こしん)の避劫改命への期待は打ち砕かれた。

重なる苦難

古晋(こしん)は立て続けに重傷を負う。仲間との離散、最愛の人の死。心は切り裂かれ、体は眠りに落ち、顔色は紙のように蒼白。夢の中では阿音(あいん)の名前を呼び、苦しむ。紅綢(こうちょう)たちは古晋(こしん)がこのまま目を覚まさないのではないかと心配するが、微弱ながら懐かしい気配が彼を目覚めさせた。古晋(こしん)はハッとして起き上がり、阿音(あいん)が幽洺界にいるかもしれないという思いが湧き上がる。

幽洺界への旅

古晋(こしん)は迷うことなく幽洺界への旅に出発し、敖歌(おうか)に阿音(あいん)の捜索を懇願する。しかし、敖歌(おうか)の答えは冷たく突き放すものだった。阿音(あいん)は古帝剣の威力を防ぐことができず、元神はすでに消散したという。古晋(こしん)はこの残酷な事実を受け入れられず、強引に幽洺界に侵入しようとする。敖歌(おうか)は試練を用意し、鍾霊宮の業火と霊哭幻境を乗り越えなければ黄泉にたどり着けない、修言(しゅうげん)に真実を確かめることはできないと告げる。

黄泉の真実

黄泉の道にも阿音(あいん)の姿はなく、修言(しゅうげん)もまた、古晋(こしん)は生前も死後も阿音に誠意を尽くさなかったと非難する。渡劫名簿には阿音の名前がなく、古晋(こしん)は絶望する。幽洺界を去る際、青霖(せいりん)が阿音を陥れた真犯人であることを知る。

復讐と犠牲

鴻奕(こうえき)と宴爽(えんそう)は全力を尽くして阿音の残存する気配を探すが、見つからない。宴爽(えんそう)は偶然、鴻若(ひかり)が遺した髪飾りを発見し、様々な状況から鴻若(ひかり)が青霖(せいりん)に殺されたと推測する。二人は手を組み、鴻若(ひかり)の仇を討つべく青霖(せいりん)の巣窟に乗り込むが、様々な障害に遭遇する。青霖(せいりん)は鴻若(ひかり)の妖丹を餌に逃亡を図るが、その瞬間、古晋(こしん)が現れ、青霖(せいりん)の悪行を糾弾し、自らの手で罪を償わせる。

新たな関係

しかし、鴻奕(こうえき)は古晋が阿音を守れなかったことに対する恨みは消えず、二人の関係は依然緊張状態にある。古晋は妖族が紫月(しげつ)の庇護を失った危機を認識し、清池宮の長明灯を林墨(りんぼく)に託し、仙妖両界の平和を維持する。紫月(しげつ)の失踪は三界を震撼させるが、敖歌(おうか)は紫月(しげつ)を取り戻そうとするものの、修言(しゅうげん)は全局を優先し、幽洺界の守護を続けるよう命じる。鴻若(ひかり)の妖丹は静幽谷に安置され、妖族永遠の追慕の対象となる。

未来への旅立ち

鴻奕(こうえき)は人界に贖罪の旅に出ることを決意し、宴爽(えんそう)は彼に寄り添い、未知の未来に共に立ち向かう。青衣(せいい)は、大澤山最後の希望として、古晋によって人間界に送り込まれ、より広大な世界を目指す。

千年後の世界

千年という時が流れ、天界の勢力図は一変した。五尊は引退し、華姝(かしゅう)が天宮を代行し、新五尊を選抜する。紅雀(こうじゃく)は事情により降格され、過去の出来事は謎に包まれる。孔雀王(くじゃくおう)は華姝(かしゅう)に古晋に近づき、真神元啓の支持を得て帝君の地位を固めるよう勧める。しかし、古晋は権力への興味を失っており、各地を旅して鳳隠(ほういん)仙元を集め、阿音の手がかりを探している。阿羽(あう)の誕生は彼にわずかな慰めを与え、混元雲珠を媒介として修行に励み、奇跡を期待する。

運命の再会

ある夜、古晋は再び阿音の魂印の波动を感じ、黄泉に駆けつけるが、修言(しゅうげん)が残した空虚な空間を見るだけだった。実は、修言(しゅうげん)は阿音の残った仙元をそっと雪蓮に置いており、再生できるかどうかは天意に委ねられていた。この未練は、幽洺界の深淵のように、遠くにあるが希望に満ちている。

第26話 感想

第26話は、衝撃と希望が交錯する感動的なエピソードでした。古晋は、最愛の人を失い、絶望の淵に立たされます。しかし、彼は諦めず、阿音の魂を救うために奮闘します。その姿は、多くの視聴者の心を打ったのではないでしょうか。

特に印象に残ったのは、古晋が阿音の魂印の波动を感じ、黄泉に駆けつけるシーンです。修言(しゅうげん)が残した空虚な空間を見た瞬間の彼の落胆は、見ていて胸が締め付けられる思いでした。しかし、修言(しゅうげん)が阿音の残った仙元を雪蓮に置いていたという事実を知り、希望の光が差し込みます。

このエピソードは、運命の無常さと希望の大切さを教えてくれるものでした。古晋は、多くの苦難を乗り越えてきましたが、それでも諦めずに戦い続けたことで、奇跡を手にすることができたのです。

つづく