神隠し 第28話 あらすじ/ネタバレ

鳳隠(ほういん)は過去の記憶に苦しみつつも、禁術を使って容姿を変え、新たな身分で謎を解き明かそうとします。それを知った鳳淵(ほうえん)は、火鳳降臨の祝賀を急ぐよう促します。

夜が深まり、阿音(あいん)は司兵殿を訪れます。かつて宴爽(えんそう)や鴻奕(こうえき)たちと桃の木を植え、古晋(こしん)との再会を祝うために酒を埋めたことを思い出します。酒を飲もうとした鳳隠(ほういん)は、偶然伏塵剣(ふじんけん)に出会い、阿音(あいん)のために弁明したことを聞かされ、複雑な気持ちになります。

鳳淵(ほうえん)が天帝に即位し、敬天詔書を下したことで、華姝(かしゅう)は暗躍を始めます。かつての因縁を忘れ、五尊の一人となった華姝(かしゅう)は、火鳳の力を警戒し、仙人の動向を探り、自身の地位を固めようとします。

妖界では、林墨(りんぼく)が鴻奕(こうえき)を妖皇に推挙します。鴻奕(こうえき)は妖族復興の希望とされており、林墨(りんぼく)は鴻若(ひかり)の遺志である鳳狐の婚姻も期待していましたが、鴻奕(こうえき)は乗り気ではありません。一方、鷹王は娘である宴爽(えんそう)が千年も鴻奕(こうえき)を想い続けていることに不満を抱き、宴爽(えんそう)に妖皇の座を継がせたいと強く望んでいます。

華姝(かしゅう)は仙尊を集めて会議を開きます。炎火仙尊は鳳族の尊貴さを強調し、真っ先に祝賀の準備をするべきだと主張します。華姝(かしゅう)は仙人の心がバラバラになっていることを知り、真神の力を借りて天帝の座に就きたいと考えていました。

鳳隠(ほういん)は鴻奕の即位を知り、使者を送り祝いの品を贈りますが、鳳鳴(ほうめい)から妖族との交流に反対されます。一方、紅綢(こうちょう)は梧桐島に聘礼を持って訪れ、古晋(こしん)と鳳隠(ほういん)の婚姻を成立させようとします。鳳鳴(ほうめい)はこれを歓迎し、梧桐島への支配を強めようとします。

鴻奕は古晋(こしん)の行動に激怒し、阿音(あいん)への気持ちを忘れたのかと責めます。古晋(こしん)は紅綢(こうちょう)の勝手な行動だったと説明し、鳳淵(ほうえん)に謝罪して婚約破棄を願い出ます。鳳淵(ほうえん)は古晋(こしん)の気持ちを理解し、侍従として鳳隠(ほういん)に仕えることで誠意を示し、婚約破棄は梧桐島から発表することで鳳隠の面目を保つことを提案します。

古晋(こしん)は鳳淵(ほうえん)の提案を受け入れ、その行動はすべて鳳隠の耳に入ります。鳳隠の心は徐々に変化していきます。鳳歡長老は古晋(こしん)に雑務を任せます。古晋(こしん)は作業中に阿音(あいん)を感じますが、姿形は似ておらず、落胆します。鳳歡は鳳隠の古晋(こしん)に対する微妙な態度に気づき、膳房に異動させます。古晋(こしん)は阿音(あいん)の得意だった点心を作り、距離を縮めようとしますが、鳳隠は冷たくあしらい、清池宮に戻るように命じます。

古晋の誕生日が近づき、華姝(かしゅう)は仙友を招いて祝宴を準備します。鳳隠は姿を現さず、鳳歡に贈り物を持たせます。華姝はこれを機に古晋に接近し、宴の準備を手伝うように誘い、仙妖の友好を理由に説得します。その後、鳳淵が現れ、古晋と鳳隠の縁談を進めようとしますが、古晋は阿音への想いを断ち切れずにいます。鳳淵は古晋の異常な行動、特に他人の触れ合いを拒む様子に疑問を抱きます。

実は、古晋は心神が不安定で、透明になることがありました。幸い、剣霊の霊力によって隠されています。そんな中、霊風(れいふう)が梧桐島に潜入し、鳳隠に気に入られようとしますが、鳳隠は霊風(れいふう)の正体を見抜き、雷火符で撃退します。古晋は霊風(れいふう)の行動を見て、過去の所業を改めて認識し、恩人を間違えていたことに対して釈然とした気持ちになります。

第28話の感想

第28話は、ストーリーの展開が大きく進み、各キャラクターの思惑が交錯する回でした。

鳳隠は禁術を使って容姿を変え、新たな身分で過去を調査する決意をします。しかし、心の中ではまだ過去の記憶に苦しんでいる様子が伺えます。

一方、妖界では鴻奕が妖皇に推挙され、宴爽(えんそう)と鷹王の複雑な心情が描かれました。宴爽(えんそう)は千年も鴻奕を想い続けており、鷹王は娘の想いが叶うことを願っています。

仙界では、華姝が火鳳降臨を警戒し、自身の地位を固めようと暗躍しています。また、鳳淵は古晋と鳳隠の縁談を進めようとしますが、古晋は阿音への想いを断ち切れません。

つづく