神隠し 第29話 あらすじ/ネタバレ

桐島の婚約破棄騒動の後、鳳鳴(ほうめい)は婚姻によって関係を修復しようと試みるが、鳳隠(ほういん)はそれを厳しく拒否し、鳳族は自力で強くなるべきだと主張した。梧帰(ごき)は阿音(あいん)が火鳳の真の姿を取り戻したことを知り、鳳隠(ほういん)を訪ねてきた。鳳隠(ほういん)は心の中で喜んだ。

古晋(こしん)は、鳳隠(ほういん)が雷火符を操っていることに驚き、彼女と梧帰(ごき)の親密な関係に疑問を抱いた。鳳隠(ほういん)は多くを語ろうとせず、梧帰(ごき)と亭で旧交を温めた。梧帰(ごき)は阿音(あいん)への想いを簡単に捨てられないと語り、鳳隠は平静を装いながらも、心は波立った。

夜が更け、鳳隠は千年前に古晋(こしん)が凝雲山を滅ぼした場面を夢に見た。目を覚ました彼女は、廃墟となった凝雲山を訪れ、謎めいた女性に出会った。それは水凝獣の阿羽(あう)で、彼女の化身の謎は古晋(こしん)を再び困惑させた。二人は協力して、司兵殿の伏塵剣(ふじんけん)を使って手がかりを追跡し、五彩晶絲が鳳鳴(ほうめい)に関係していることを発見し、彼が魔功を修炼しているという真実を暴いた。鳳淵(ほうえん)は心を痛め、族則に従って鳳鳴(ほうめい)を厳罰に処し、天牢に幽閉した。

その後、古晋(こしん)は鳳隠と司風殿と阿羽(あう)の関係について問い詰めたが、鳳隠は曖昧な返答をし、さらに阿羽(あう)を義妹として迎え、天下に知らしめようとした。鳳淵(ほうえん)は鳳隠の能力を認め、鳳皇(ほうおう)の指輪を授け、天宮の重責を託した。鳳隠は仙界の厳しい階級制度を好ましく思っていなかったが、現状を変えるためにはその中に身を置くしかないことを理解していた。

九淵煞獄では、冥起(めいき)が堕落した孔雀王(くじゃくおう)と密会し、今後の計画を練っていた。伏塵剣(ふじんけん)は新しい手がかりをもたらし、護霊箭がすり替えられた事件には疑問点が多く、仙侍の厳涘(げんし)が何者かに利用された可能性が高いことがわかった。鳳隠は天牢に赴き、鳳鳴(ほうめい)を尋問した。そこで古晋(こしん)と遭遇し、二人は鋭く対峙した。鳳隠は言葉の中で、古晋(こしん)の阿音(あいん)への気持ちを試すような発言をした。

梧桐島に戻った阿音(あいん)は、心が落ち着かなかった。梧帰(ごき)の言葉で、心の中のわだかまりが解けていないことに気づいた。彼女は鳳皇(ほうおう)の名のもとに、阿音(あいん)が果たせなかった願いを叶える決意をした。伏塵剣(ふじんけん)は鳳隠の真の姿を感じ取り、驚きながらも安堵した。

華姝(かしゅう)は鳳隠の台頭を快く思わず、古晋(こしん)の誕生日を機に、自分と古晋(こしん)の婚約を発表し、鳳隠を抑え込もうと企んだ。鳳隠は冷静に対処し、伏塵剣(ふじんけん)に祝いの品を届けさせただけだった。

古晋(こしん)は鳳隠の正体を推測していたが、明かさず、阿羽(あう)に鳳隠の動向を監視させた。鳳隠が幽洺界に向かったことを知ると、古晋(こしん)はすぐに後を追った。修言(しゅうげん)楼で、鳳隠は一人で旧友と会い、修言(しゅうげん)は彼女の正体を見抜いた。阿音が転生した姿だった。

こうして、鳳隠、古晋、阿羽(あう)、梧帰たちの運命が交錯し、真実が明らかになるにつれて、愛憎、責任、犠牲に関する伝説的な物語が静かに展開されていく。権力の渦の中で、彼らはそれぞれ信念を持ち、互いに救済し合い、自分たちの伝説を書き記していく。

第29話感想

第29話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。鳳隠の過去が明らかになり、古晋との関係も複雑さを増していきます。

特に印象的なのは、鳳隠と梧帰の会話です。梧帰は阿音への想いを捨てられないと語り、鳳隠は複雑な表情を浮かべます。二人が今後どのような関係を築いていくのか、気になるところです。

また、阿羽の正体が明らかになったのも大きなポイントです。彼女は水凝獣であり、古晋が過去に滅ぼした凝雲山の生き残りでした。この事実が今後の展開にどのように影響するのか、注目です。

つづく