神隠し 第3話 あらすじ/ネタバレ

鳳凰の魂が散ってから10年以上が経ち、古晋(こしん)と仙獣はついに自由を手に入れた。しかし、阿音(あいん)の心の中では、この自由は彼女のものとは言い切れなかった。阿音(あいん)の不満に、閑善(かんぜん)たちは水凝獣一族が滅亡した真相を明かす。東華(とうか)老仙君は、主従契の過ちを悟り、神力を使って阿音(あいん)の体質を改善し、仙体を作り直し、彼女の修行をスムーズに進めようと決意する。これにより、阿音(あいん)は古晋(こしん)のパートナーになるだけでなく、大澤山の予備弟子にも選ばれた。東華(とうか)は、阿音(あいん)が大澤山に火鳳仙元を集めることができれば、契約を解除し、正式に弟子として迎え入れることを約束した。鳳凰仙元が戻っていないため、東華(とうか)は推測の結果、その一部が大澤山にあることを知り、他の仙元の行方を追うために、それを探すことに期待を寄せている。

古晋(こしん)は進んで火鳳仙元を探す任務を引き受けた。彼の修为がまだ浅いことを考慮して、東華(とうか)は彼と阿音に鏡花水月の功法を伝授した。この功法を極めれば、心意が通じ合い、至高の境地に達することができる。他の弟子たちはすでに外で待っていて、古晋(こしん)と阿音が修行を終えたのを見て、プレゼントを贈り、阿音を家族のように扱い、彼女を温かく迎えた。主従契の制約により、二人は近くにいなければならない。阿音は古晋(こしん)の飛行が遅いことに不満を持ち、逆に古晋(こしん)は凧のように彼女をからかった。夜が訪れ、阿音は修行に励みたいと思ったが、古晋(こしん)は渋々付き合うしかなかった。古晋(こしん)は修行に集中できず、阿音が転倒してしまい、怒りが収まらなかった。人間界の習慣に疎い阿音は、古晋(こしん)と一緒に寝ようと提案したが、断られてしまった。結局、古晋(こしん)は妥協し、一碗の水を境界線として引いた。しかし、阿音は夢の中で水碗を蹴飛ばしてしまい、古晋は苦笑するしかなかった。阿音はぐっすりと眠り、古晋は寝返りを打って眠れず、翌日も寝不足だった。

阿音は古晋の怠惰に不満を持ち、早く仙元を集めて、良縁を見つけて、水凝獣一族を復興させたいと考えていた。一方、妖界の生死門では、鴻奕(こうえき)が関門を突破できずに、姑姑の鴻若(ひかり)に叱責されていた。鴻奕(こうえき)は不満を持ち、鴻若(ひかり)が仙妖大戦で私情に流されて助けが遅れ、両親が犠牲になったと責めた。鴻若(ひかり)は罪悪感を感じていたが、鴻奕(こうえき)の理解を得られなかった。

阿音は古晋と一緒に禁谷に行き、妹の阿羽(あう)の卵を取り戻そうとしたが、誤って剣冢に落としてしまった。古晋が助け出してくれたが、偶然に古帝剣を発見した。剣は混沌の血によって古晋を主と認めた。その後、梧桐の木に異変が頻発し、火鳳玉が仙元を収集した。東華(とうか)は化神が近いことを感じ、飛升する前に上古梧桐の所在を古晋に伝えた。静幽谷、紫月(しげつ)山九淵煞獄、歸墟山など3つの場所があり、残りはまだ探す必要がある。

任務の重大さを考慮して、東華は古晋に遮天傘を贈った。この傘は非常に堅固で、半神であってもその根本を揺るがすことはできない。東華が神界に昇天する時が近づき、師弟は涙ながらに別れを告げた。天宮司職の選抜が近づいてきたが、古晋は参加する気はなく、阿音は興味津々で、この機会に未来の伴侶を選びたいと考えていた。霊風(れいふう)が失言して古晋と阿音を嘲笑したが、古晋に機転を利かせて反論され、怒って立ち去った。

第3話の感想

第3話は、物語が大きく動き出す重要な回だった。阿音は水凝獣一族滅亡の真相を知り、古晋は火鳳仙元を探すという新たな使命を背負うことになった。東華老仙君の決断により、阿音は仙体となり、古晋のパートナーとして大澤山の弟子入りを果たす。二人の関係は、主従からパートナーへと変化し、今後の展開が楽しみだ。

一方で、阿音と古晋のコミカルなやり取りも魅力的だった。飛行が遅いため風筝のように遊ばれる阿音や、夢の中で水碗を蹴飛ばしてしまう阿音など、思わず笑ってしまうシーンが満載だった。また、阿音の初々しい姿や、古晋の不器用ながらも優しい一面も描かれており、二人の関係が少しずつ深まっていく様子が伝わってきた。

また、妖界の鴻奕(こうえき)と鴻若(ひかり)の関係も興味深い。両親を亡くした鴻奕(こうえき)は、姑姑である鴻若(ひかり)に恨みを抱いている。鴻若は罪悪感を感じながらも、鴻奕の理解を得ることができない。二人の確執が今後どのように解消されていくのか、注目したい。

第3話のラストでは、東華老仙君が化神のために飛升し、古晋に上古梧桐の所在を託した。古晋は火鳳仙元を集めるという新たな使命に加え、上古梧桐を探すという重要な任務も背負うことになった。今後の展開がますます楽しみだ。

つづく