神隠し 第30話 あらすじ/ネタバレ

古晋(こしん)は幽洺界に急ぐも、華姝(かしゅう)も同行し、天宮で旧交を温めようと誘うが、古晋(こしん)は断固拒否。華姝(かしゅう)はしつこく絡み、水凝獣を忘れられないと非難し、阿音(あいん)は瀾沣(らんふう)帝君を害した罪人だと妄言。これに激怒した古晋(こしん)は、華姝(かしゅう)の横暴を叱責し、天帝の位にふさわしくないと断言。瀾沣(らんふう)を思うからこそ、これ以上好き勝手はさせないと告げる。さらに、恩人を騙ったのは華姝(かしゅう)自身だと暴露し、遮天傘で証拠を突きつける。華姝(かしゅう)は悲劇のヒロインを演じ、百鳥島を救うため仕方なく嘘をついたと弁解するが、古晋(こしん)は我慢の限界に達し、厳しく警告して立ち去る。

修言(しゅうげん)と鳳隠(ほういん)は、この様子を見て華姝を制止し、幽洺界から追い出す。古晋(こしん)は鳳隠(ほういん)が持っている竹蜻蜓を見て阿音(あいん)を思い出し、二人が同一人物であることを確信し、阿音(あいん)と呼びながら追いかける。鳳隠(ほういん)はついに応じ、本来の姿を現すが、心は平静だった。そこに三生石(さんせいせき)が現れ、鳳隠(ほういん)が鳳凰として生まれ変わったことを喜び、修言(しゅうげん)は故人との再会を喜ぶ。古晋(こしん)は涙を流すが、修言(しゅうげん)は鳳隠(ほういん)に気持ちを切り替えるよう説得するも、鳳隠は決意を固めていた。

鳳隠は梧桐島に戻り、雨を降らせて古晋(こしん)を追い払おうとするが、古晋(こしん)は夜明けまで雨の中立ち尽くす。鳳隠は目覚めてからこのことを聞き、複雑な気持ちになる。その後、宴爽(えんそう)を訪ね、信物で身元を証明する。宴爽(えんそう)は感激して抱きしめ、鴻奕(こうえき)も駆けつけて鳳隠を強く抱きしめる。宴爽(えんそう)は阿音(あいん)が生まれ変わったことを喜びつつ、鴻奕(こうえき)の深い愛情を感じていた。

鳳隠は妖皇林森(りんしん)の死の真相を究明しようと決意し、鴻奕(こうえき)は御風(ぎょふう)仙尊に助けを求めることを提案する。古晋(こしん)は倒れてしまい、阿羽(あう)が鳳隠を清池宮に連れて行く。真相を知った鳳隠は、古晋(こしん)が阿羽(あう)を助けたことに感謝するが、過去は取り戻せないと言い、今は魔族の乱を鎮め、亡者の魂を慰め、阿音(あいん)の潔白を証明したいと語る。

華姝は古晋が阿音に心を寄せていることを知りながら、偽りの宴を開く。古晋は鳳隠の許しを望まず、ただそばにいたいと願い、鳳族への贈り物として、阿音が愛した品々を贈る。古晋は鳳淵(ほうえん)に会い、鳳隠の前世と自分の関係を打ち明け、助言を求める。鳳淵(ほうえん)は古晋の誠意を感じ、鳳隠に今を大切にするよう説得する。古晋も諦めないことを誓う。

第30話 感想

第30話は怒涛の展開を見せ、登場人物たちの複雑な感情が浮き彫りになった回だった。

まず、古晋と華姝の確執がついに表面化した。古晋の阿音への想いを否定し、水凝獣のことも持ち出す華姝の言動に、古晋の怒りは頂点に達する。遮天傘で恩人詐欺を暴かれた華姝は、もはや言い逃れできず、追い詰められた姿が印象的だった。

一方、鳳隠は阿音としてではなく、鳳凰として生まれ変わった。三生石(さんせいせき)との再会や宴爽(えんそう)、鴻奕(こうえき)とのやりとりは、阿音の記憶を完全に失っているにも関わらず、新たな人間関係を築いている様子が伺えた。

しかし、林森(りんしん)の死の真相を探る決意をしたことで、鳳隠と古晋の過去が再び交錯することになる。阿羽(あう)を救った古晋への感謝の気持ちと、魔族の乱を解決したいという強い意志が感じられた。

華姝は、古晋の想いに気づきながら偽りの宴を開くなど、相変わらず自己中心的で腹黒い一面を見せた。古晋への贈り物が阿音が好んでいたものだったことから、彼の気持ちを知りながらも諦めきれない様子が伺える。

鳳淵(ほうえん)との会話で古晋が鳳隠の前世と自分の関係を打ち明けたことは、今後の展開に大きな影響を与えそうだ。鳳淵(ほうえん)がどのような助言をするのか、そして古晋は鳳隠の心を再び取り戻すことができるのか、注目したい。

つづく