神隠し 第33話 あらすじ/ネタバレ
宴爽(えんそう)は梨の花が舞う森の中で、酒を飲みながら過去を振り返り、複雑な心境に浸っていた。そこに鳳隠(ほういん)が現れ、鴻奕(こうえき)への愛情はないと告げる。神迹が現れ、修魔者が明らかになれば、婚約は解消されると言う。宴爽(えんそう)は心を痛めながらも笑顔で返し、鷹族に戻り、鷹王として責任を果たすことを決意した。
鴻奕(こうえき)は鳳隠(ほういん)と結婚できたものの、笑顔を見せることはなかった。鳳隠(ほういん)は記憶の中の阿音(あいん)とは違い、冷たく、二人の間に越えられない溝を感じていた。林墨(りんぼく)は鴻奕(こうえき)に婚礼の準備に集中するよう助言する。
華姝(かしゅう)は孔雀王(くじゃくおう)が瀾沣(らんふう)帝君を暗害した修魔者ではないかと疑っていた。孔雀王(くじゃくおう)は潔白を証明するため、華姝(かしゅう)を氷棺の前に連れて行き、法術を使って瀾沣(らんふう)帝君の指を動かす。華姝(かしゅう)は孔雀王(くじゃくおう)を信じ、父親が魔力を修炼しているのは家族と自分のためだと考える。
翌日、華姝(かしゅう)は天宮の記録から重要な巻宗を見つけ、古晋(こしん)に渡す。しかし、古晋(こしん)は多くの仙女が何らかの理由で降格され、華姝(かしゅう)の侍女である紅雀(こうじゃく)も行方不明になっていることに疑問を抱く。華姝は表向きは冷静を装うが、内心は穏やかではなかった。古晋(こしん)がさらに詳しく調べようとした時、鳳隠(ほういん)と鴻奕(こうえき)の結婚の知らせが入り、急いで梧桐島へ向かう。鳳隠(ほういん)に想いを伝えようとするが、阿音(あいん)は過去の人であり、縁は尽きたと冷たく拒絶される。
孔雀王(くじゃくおう)は鳳隠の結婚に反対し、天帝の座と瀾沣(らんふう)の復活計画に影響が出ると懸念する。古晋(こしん)は鳳隠と鴻奕(こうえき)の結婚には別の理由があると確信し、古書を調べて真相を突き止める。
鴻奕は婚礼の準備に集中できず、宴爽(えんそう)に助けを求めるが断られる。仕方なく、花やお菓子で機嫌を取ろうとするが、婚礼の煩雑さを口にしたことで宴爽(えんそう)の怒りを買い、追い出されてしまう。
梧桐島では、嫁衣を着た鳳隠が古晋(こしん)との人間界での偽装結婚を思い出し、複雑な心境に陥る。そこに古晋(こしん)が現れ、彼女を清池宮に連れ戻そうとする。鳳隠は抵抗するが、古晋(こしん)は修魔者の真実を明らかにすると誓う。
結婚式当日、古晋(こしん)は鴻奕に酒を飲ませ、酔わせる。鴻奕は酔いが覚めた後、自分が騙されたことに気づき、梧桐島へ向かう途中、鷹族の危機に遭遇し、宴爽(えんそう)を救う。しかし、そのせいで結婚式に間に合わなくなってしまう。
鳳隠は赤い衣装に身を包み、高台に立ち、仙人の拝礼を受ける。しかし、鴻奕が来ないことで、周囲はざわつき始める。そこに突然、古晋(こしん)が現れ、鳳隠を奪うと宣言する。彼は新郎の衣装を着て、清池宮を聘礼として差し出し、梧桐島への入贅を申し出る。古晋(こしん)の深い愛情と決意に、鳳隠は沈黙した後、仙人の前で清池宮の令牌を受け取り、古晋と結婚することを宣言する。鴻奕が到着した時には、二人はすでに夫婦になっており、すべてが解決していた。
第33話の感想
第33話は、衝撃的な展開が続いた回でした。特に、宴爽と鳳隠の複雑な感情描写が印象的でした。宴爽は、鴻奕への想いを断ち切り、鷹王として生きる決意をします。一方、鳳隠は、鴻奕との結婚に疑問を抱き、古晋の想いに揺れ動きます。
また、孔雀王(くじゃくおう)の真意が明らかになり、物語が大きく動き出す予感がしました。孔雀王は、瀾沣(らんふう)帝君を暗害した修魔者ではないと主張しますが、その真意は謎に包まれています。
そして、クライマックスは、古晋の鳳隠奪還劇でした。古晋は、鴻奕を酔わせて結婚式を阻止し、鳳隠を連れ去ります。鳳隠は、古晋の想いに応え、清池宮の令牌を受け取り、古晋と結婚することを宣言します。
つづく