神隠し 第35話 あらすじ/ネタバレ

紅綢(こうちょう)は怒りに満ちて梧桐島に現れ、鳳隠(ほういん)を責め立てます。伏塵剣(ふじんけん)は事態を察知し、急いで鳳淵(ほうえん)に知らせます。鳳隠(ほういん)は紅綢(こうちょう)の非難に容赦なく反論し、紅綢(こうちょう)がかつて阿音(あいん)に持っていた偏見と傷を暴露し、自分が阿音(あいん)の生まれ変わりであると明言します。紅綢(こうちょう)は驚きながらも、当時は大澤山と古晋(こしん)を守るためだったと弁解しますが、鳳隠(ほういん)はそれを皮肉だと感じ、平等であるべきなのに、なぜ水凝獣が神君(しんくん)の下の扱いを受けなければならないのかと疑問を呈します。鳳淵(ほうえん)は紅綢(こうちょう)の行為に怒りながらも、旧情を考慮して警告にとどめます。古晋(こしん)はこれを聞いて心を痛め、紅綢を清池宮に送って反省させるよう命じます。

夜になり、古晋(こしん)と鳳隠(ほういん)は眠れぬ夜を過ごします。古晋(こしん)は鳳隠(ほういん)に謝罪しますが、鳳隠は多くを語ろうとしません。一方、侍女の鳳歌は孔雀王(くじゃくおう)に買収され、密かに梧桐島の情報を華姝(かしゅう)に伝えていました。華姝(かしゅう)は紅綢が罰せられたことに疑念を抱きます。

古晋(こしん)と鳳隠は天梭衣を着て弱水に潜り、ついに紫月(しげつ)の所在を見つけます。しかし、紫月(しげつ)の周囲には凝雲山の結界が張られており、九淵煞獄とつながっているため、強行突破すると魔人の策略に陥る恐れがあります。古晋(こしん)は別の方法を考え、伏塵剣(ふじんけん)を使って梧桐の葉の霊力で他の通路を探ることにしました。同時に、草木を驚かせないように、目立たないように行動します。

伏塵剣(ふじんけん)は鳳歌の異変に気づきます。鳳隠と古晋(こしん)は嫌疑を避けるため、同じ部屋で寝ることにしました。鳳隠は古晋(こしん)の背中の傷に薬を塗り、それが法器によるものかどうかを疑いますが、古晋(こしん)は巧みにごまかします。

華姝(かしゅう)は清池宮を訪れ、紅綢と鳳隠の関係を悪化させようとしますが、紅綢は逆に鳳隠を擁護し、悔恨の念をにじませます。華姝(かしゅう)は怒り狂い、阿羽(あう)に八つ当たりしようとしますが、鳳隠が及时に現れて制止し、自分の正体を明かして華姝(かしゅう)を辱めます。華姝は嫉妬のあまり、瀾沣(らんふう)帝君の名を借りて鳳隠を襲撃しようとしますが、逆に敗北します。鳳隠は華姝にこれ以上悪事を働かないように警告します。

紅綢は鳳隠に、古晋(こしん)が千年もの間、彼女への深い愛情と犠牲を払ってきたことを打ち明けます。大澤山を守るために阿音(あいん)と別れ、彼女を救うために化神丹を錬成し、誤って殺してしまった後の果てしない後悔と捜索などです。鳳隠はそれを聞いて、ようやく古晋の深い愛情を悟ります。

鳳隠は一人梧桐の樹の下に座り、酒を飲んで憂さを晴らします。夢の中で阿音(あいん)の姿に戻り、まだ半神ではなかった頃の古晋と幸せな時間を過ごします。目が覚めると、古晋の腕の中で眠っていることに気づきます。実は、夢の中の彼女に誘われて夢に入り、彼女の過去を目の当たりにした古晋が、彼女を部屋に連れ戻そうとしたのでした。誤解が解け、二人は深く抱き合い、熱烈なキスを交わし、愛が溢れ出します。

第35話の感想

第35話は、怒りと愛情が交錯するドラマチックな展開でした。紅綢と鳳隠の対峙、古晋の苦悩、華姝の嫉妬など、それぞれのキャラクターの複雑な感情が浮き彫りになり、物語をより深みのあるものにしていたと思います。

特に印象に残ったのは、紅綢の心境の変化です。最初は鳳隠を責め立てていましたが、徐々に自分の過ちを認め、悔恨の念をにじませるようになりました。また、華姝への対応も、毅然とした態度で彼女を退けるなど、成長を感じさせるものでした。

また、古晋の鳳隠への愛情の深さも感動的でした。彼は阿音(あいん)を守るためにあらゆる犠牲を払い、誤って彼女を殺してしまった後も、その罪を背負いながら彼女を探し続けてきました。鳳隠が彼の真意を知ったときのシーンは、涙なしには見られませんでした。

つづく