神隠し 第37話 あらすじ/ネタバレ

古晋(こしん)の怒りと孔雀王(くじゃくおう)との戦い

怒りに満ちた古晋(こしん)は、百鳥島に罰を下し、孔雀王(くじゃくおう)を呼び出す。孔雀王(くじゃくおう)は弱水屏障を開くことを余儀なくされるが、仙索に縛られて身動きが取れなくなってしまう。しかし、華姝(かしゅう)はすでに逃亡しており、古晋(こしん)は彼女の行方を知ることはできなかった。孔雀王(くじゃくおう)は、華姝(かしゅう)がすぐに魔神に昇格し、復讐のために戻ってくると豪語する。古晋(こしん)は、鳳隠(ほういん)の前で弱みを見せないように平静を装い、孔雀王(くじゃくおう)を天宮に連れ戻す。

九淵煞獄の危機と修言(しゅうげん)の決断

しかし、孔雀王は弱水屏障と九淵煞獄を繋げていたため、屏障が破壊された時、九淵煞獄の結界も緩んでしまう。冥起(めいき)が自由になるのを阻止するため、修言(しゅうげん)は再び自分を犠牲にすることを決意する。幸いなことに、修言(しゅうげん)の丹は敖歌(おうか)の近万年の滋養によって回復しており、真身と合体することで、結界を強化することができる。

修言(しゅうげん)の別れと敖歌(おうか)の記憶喪失

修言(しゅうげん)は敖歌(おうか)に別れを告げ、三生石(さんせいせき)に自分の面倒を見るように頼む。もし敖歌(おうか)が記憶を失って、修言(しゅうげん)楼のことを尋ねたら、「望鐘楼」という名前の楼閣だと嘘をつくように言う。そして、敖歌(おうか)が自分を決して思い出さないことを願う。修言(しゅうげん)が去ると、敖歌は夢から覚めたように、様々な疑問が湧き上がってくる。三生石(さんせいせき)は悲しみを堪えながら、修言(しゅうげん)に関する情報を隠蔽する。

閑善(かんぜん)の転生と大澤山の再興

新しい司職仙君が天宮にやってくる。青衣(せいい)は、閑善(かんぜん)にそっくりな男を発見し、驚きを隠せない。しかし、その男は青衣(せいい)よりも若く、神人に導かれて修仙に来たこと以外は何も覚えていない。青衣(せいい)は男を古晋(こしん)と鳳隠(ほういん)に引き合わせ、その男が閑善(かんぜん)と関係があることを確認する。古晋(こしん)は山門巻を広げ、その男が転生したことを証明する。古晋(こしん)は掌門の印を青衣(せいい)に渡し、大澤山を再興する重責を負わせる。そして、その男に「閑善(かんぜん)」という名前を与える。

宴爽(えんそう)の決断と濂溪(れんけい)の思いやり

宴爽(えんそう)は鴻奕(こうえき)の真心を知っているが、濂溪(れんけい)を裏切ることも傷つけることもできないため、鴻奕(こうえき)に対して冷たく接する。傷が癒えると、宴爽(えんそう)は誰にも告げずに梨花小屋を訪れ、千年の思い出を振り返り、胸を痛める。濂溪(れんけい)は宴爽(えんそう)が別の男を愛していることを悟り、婚約破棄の書を持ってやってくる。そして、宴爽(えんそう)に自分の幸せを追求するよう説得する。

大澤山の再興と古晋(こしん)の危機

鳳隠(ほういん)と青衣(せいい)は山門巻の指引に従って、大澤山の師兄弟たちを一人ずつ見つけていく。しかし、閑竹(かんちく)の情報だけが欠けている。青衣は古晋(こしん)の言葉を思い出し、青龍台に急ぐ。すると、青龍台に強い敵意を抱いている閑竹(かんちく)を発見し、大澤山に迎え入れる。閑竹(かんちく)も神人に導かれて修仙しており、神人の肖像画を描いていた。その肖像画に描かれていたのは、なんと古晋(こしん)だった。鳳隠(ほういん)は驚き、不安を覚える。彼女は急いで清池宮に駆けつけると、古晋が半昏睡状態に陥り、体が透明になっているのを目にする。古晋は剣霊の力で辛うじて命を繋いでいるだけだった。

古晋の真実と鳳隠(ほういん)の決意

長闕(ちょうけつ)は鳳隠に真実を告げる。古晋は、大澤山を復活させるために九分神元を費やし、残りの一分神元は修言(しゅうげん)が阿音(あいん)の仙元を育てる際に使い果たした。そのため、神元が尽き、肉体が消滅しつつある。混沌の力によって辛うじて形を保っている状態だ。古晋の姿を見た鳳隠は心を痛め、古晋が言っていた「両全其美」の意味を理解する。

鳳隠は古晋のそばで静かに見守る。古晋は目を覚ますが、体は極度に弱っている。かつて古晋は、大澤山を再興するためには全員を見つける必要があると言っていた。しかし、鳳隠は、この「両全其美」は真の両全ではないと考える。なぜなら、古晋の犠牲を伴うからだ。しかし、彼女は何もできず、愛する人が消えていくのを見守るしかない。鳳隠は、どんな犠牲を払っても、古晋を復活させると誓う。

第37話 感想

第37話は、衝撃的な展開が続く、とても見応えのある回でした。古晋の怒りと孔雀王との戦いは迫力満点で、九淵煞獄の危機と修言(しゅうげん)の決断はハラハラドキドキさせられました。特に、修言と敖歌の別れは切なく、三生石(さんせいせき)の苦悩にも胸が痛みました。

一方、大澤山の再興は着実に進み、宴爽と濂溪(れんけい)の恋模様も気になるところです。しかし、何よりも衝撃的だったのは、古晋の危機です。彼が命を懸けて大澤山を救ったことを知り、感動と同時に大きな不安を感じました。

鳳隠の決意は力強く、彼女の愛の深さに感動しました。果たして、彼女は古晋を救うことができるのでしょうか?今後の展開が気になります。

つづく