神隠し 第4話 あらすじ/ネタバレ

東華(とうか)が神界に昇仙して以降、大澤山の首徒となった閑善(かんぜん)は仙域を管理していた。古晋(こしん)は長老に昇進したものの、かつて梧桐島の鳳凰涅槃に失敗したことで評判を落とし、「品性不良、仙力薄弱」のレッテルを貼られていた。かつて古晋(こしん)を軽んじていた仙女・華姝(かしゅう)は、孔雀族と鷹族の争いで遮天傘を必要とし、閑善(かんぜん)に頼むも断られたため、古晋(こしん)に助けを求めた。

華姝(かしゅう)の出現は、古晋(こしん)の平穏な生活を破った。彼は彼女への想いが変わっておらず、喜びを隠せない。しかし、華姝(かしゅう)は相変わらず美しいものの、眉宇には憂いと疲労の色が浮かんでいた。彼女は百鳥島がかつてない危機に瀕していることを告げた。

古晋(こしん)は華姝(かしゅう)の願いを聞き入れようとするが、阿音(あいん)が突然現れて遮天傘の重要性を強調し、東華(とうか)が残した命を守るためのものだと主張して、渡すことに反対した。激昂した古晋(こしん)は阿音(あいん)を罰し、深夜に庭を走らせた。

青衣(せいい)は古晋(こしん)と共に三界仙獣典籍を整理していた。阿音(あいん)はそこから智慧を学び、特に霊獣と主人の接し方について理解を深め、強硬策は避けるべきだと悟った。翌日、阿音(あいん)は怪我と緑豆糕を持って現れ、柔道で古晋(こしん)に挑もうとした。古晋(こしん)は驚きと複雑な思いを抱いた。その後、2人は閑善(かんぜん)に別れを告げ、仙元を探す旅に出発した。閑善(かんぜん)は最初に妖界に向かうことを勧めた。

罕見な十尾天狐である鴻奕(こうえき)は、三重天・黒沢池で兵器を精錬し、父王が遺した寂滅輪を取り戻そうとしていた。しかし、彼は負傷して隠れ、青霖(せいりん)でさえ近づくことができなかった。古晋(こしん)と阿音(あいん)は仙妖結界を突破し、狐妖族の領地深くに入り、誘惑に惑わされることなく妖王・鴻若(ひかり)に謁見し、静幽谷に入る許可を求めた。鴻若(ひかり)は条件として、行方不明の甥・鴻奕(こうえき)を見つけ出すことを要求し、期限を1年とした。また、火鳳仙元も紫月(しげつ)山にあることを知り、併せて引き受けることにした。

かつて帝眷が統治していた聖地・紫月(しげつ)山は、強力な結界と法器・紫月(しげつ)によって守られており、無断で侵入した者は神罰を受けることになっていた。紫月(しげつ)山に向かう途中、古晋は鷹族の姫君・宴爽(えんそう)に襲われている華姝(かしゅう)に出くわし、ためらいなく助けに入った。華姝の怪我を理由に客栈で休ませることにした。阿音が薬を取りに行った隙に、華姝は密かに術を使って阿音を迷わせた。古晋は華姝を気遣い、彼女が和平のために婚姻をしようとしていることを聞くと、衝動的に遮天傘を渡してしまった。

外で焦っていた阿音は、古晋が主従契約を使って呼び戻したことで、正体がバレてしまった。華姝は阿音を冷嘲熱諷し、阿音はひどく傷ついた。紫月(しげつ)山には三首火龍がおり、古晋は敵う相手ではなかったが、水凝神獣・碧波(へきは)の助けで危機を脱した。三首火龍は人型となり、碧波(へきは)と古晋の叔侄関係を理由に彼らを中に入れたが、紫月山には狐妖はいないと告げた。古晋が上古梧桐を探していると伝えると、碧波(へきは)は難色を示し、梧桐は九淵煞獄に生えていると明かした。これは、彼らの旅がさらに危険になることを意味していた。

第4話の感想

第4話は、古晋と阿音の旅の始まりを描いた、波乱に満ちたエピソードでした。華姝の登場は古晋の心を揺さぶり、彼の優しさと衝動的な一面を浮き彫りにしました。阿音は成長著しく、霊獣との接し方を学び、古晋との絆を深めていきます。

一方で、鴻奕(こうえき)の登場は新たな謎を提示しました。彼はなぜ兵器を精錬しているのか、寂滅輪とは何か、彼の真の目的は何なのか。また、紫月山に狐妖がいないという事実も気になります。上古梧桐は九淵煞獄にあると判明しましたが、そこにはどのような危険が待ち受けているのでしょうか。

つづく