夜が更けても蕭寒声は帰ってこなかった。沈沁は侍女の茯苓に促されて先に休むが、ふと目を覚ますと隣に蕭寒声の姿があった。二人は愛を確かめ合いながら眠りにつく。
一方、泥酔して二日酔いで目を覚ました寧王・子衡は、沈沁への嫉妬に駆られた十七から、蕭寒声への復讐を持ちかけられる。
沈沁は顔の交換術を調べるため、街で古書を手に入れたところ、偶然にも妹の沈沅に見つかってしまう。沈沅は無理やり沈沁を寧王の元へ連れて行くが、子衡は誤解を解くこともできず、沈沁を追いやってしまう。
相国府から将軍府に届けられた絵を見た蕭寒声は愕然とする。それは、かつて脅されて描いた寧王と沈沁の情事の絵だった。沈沁が差し入れを持って書斎に入ってきたとき、蕭寒声は絵を見られたことに気づいていなかった。
蕭寒声は軍師の雲諾に絵を渡し、作者を探すよう頼む。雲諾は絵を見て驚くが、蕭寒声はむしろこの絵のお陰で確信が深まったという。「妻は沈沁ではない」
蕭寒声は圓宝の手習いに付き添いながら、沈沁に素性を明かさせる方法はないものかと考えていた。すると圓宝は、沈沁が描いた蕭寒声の絵を持ってきて、「阿娘がずっと前から阿爹のことが好きだったのよ」と告げる。
情事の絵の作者は鎏金坊にいる絵師の十七だと分かった。蕭寒声は十七の親友である盈袖を訪ね、落款が同じであることから、十七が情事の絵も描いたことを突き止める。
蕭寒声は屋敷に戻ると、沈沁があずま屋で絵を描いていた。「十七?」と声をかけると、沈沁は思わず返事をして筆を置いてしまう。蕭寒声は嬉しそうに書斎へ向かった。
その夜、蕭寒声は沈沁の脇殿に錠をかけ、夫婦は同じ部屋で寝るべきだと告げる。沈沁は絵を見られたことを悟り、将軍への想いを告白する。
翌朝、蕭寒声は荀侍医を呼び、沈沁の懐妊を告げられる。沈沁は夜市へ出かける蕭寒声に付き添い、山査子飴を一緒に食べる。
蕭寒声はこっそり長命鎖を手に入れ、雲諾に字を彫ってもらう。沈沁は露店で赤子の長命鎖に目を止めるが、将軍の手前、買えなかった。仮面をつけた子衡がその様子を尾行している。
蕭寒声は沈沁に真実を明かそうと決意し、雲諾に化粧箱を買ってくるように頼む。一方、沈沁は芊影山荘に十七を訪ね、顔を戻して将軍に全てを話すことを決意する。
街へ戻った沈沁は、運悪く通りすがりの男の荷物にぶつかり、腹痛を起こしてしまう。そこに子衡が駆けつけ、沈沁を将軍府へ送り届ける。蕭寒声は沈沁から子衡を引き離し、自分の妻だと釘を刺して沈沁を抱き上げた。
子衡は沈沁の腹の子が自分の子であると主張するが、沈沁はついに将軍に真実を明かす。「将軍…今まで騙していてごめんなさい…私は沈沁ではなく、一介の絵師の十七なのです」
つづく