十七じゅうしちは貧血気味と診断されたが、母体も子供も無事だった。十七じゅうしちはついに蕭寒声しょう・かんせいに自分の素性を明かす決意をした。子衡は動揺を隠せず、そのまま帰ってしまった。

改めて将軍に事情を明かすべく、十七じゅうしちは自分の本名が拾柒であり、沈沁しん・しんに顔を奪われたこと、姉を盾に脅迫されていたことを告白した。将軍府の人々との絆を大切に思う十七じゅうしちは、ねい王に累が及ばないよう自分から話すと言ったが、蕭寒声しょう・かんせいは彼女を抱きしめて「どこにも行くな」と告げた。

一方、泥酔した子衡は王府に戻り、沈沁しん・しんの姿に拒絶反応を示した。沈沁しん・しんは「私はあなたから離れない」と訴えるが、子衡の心はすでに離れていた。

晴れて夫婦となった蕭寒声しょう・かんせい十七じゅうしちは、新たな生活をスタートさせた。しかし、十七じゅうしちねい王と沈沁しん・しん、そして姉のことを気にかけていた。そこで蕭寒声しょう・かんせいは、皇太子急逝の切り札となる玉佩をあきらめ、その代わり十七じゅうしちの顔を戻してもらうことを決意した。

十七じゅうしち沈沁しん・しんの合図を受けて芊影山荘を訪れ、本物の玉佩と引き換えに姉と顔を返すよう迫った。沈沁しん・しんは玉佩を割ってしまい、奥の部屋に監禁されている姉の存在を明かした。約束を果たした十七じゅうしちが歩き始めると、沈沁しん・しんが短剣で襲いかかってきた。そこに蕭寒声しょう・かんせいが現れ、沈沁しん・しんの頭を殴りつけて十七じゅうしちを守った。

十七じゅうしち蕭寒声しょう・かんせいは奥の部屋に駆けつけると、十七じゅうしち沈沁しん・しんの顔を交換した邪術師に馬乗りになり、匕首で刺されている姉の姿を目にした。

十七じゅうしちは姉を将軍府に連れ帰ったが、姉はひどく興奮して食事も取らず、着替えも拒んだ。十七じゅうしちは人払いして姉に自分が沈沁しん・しんではなく、十七じゅうしちであることを伝えると、姉はようやく口を開き、自分が本物の沈沁しん・しんであると明かした。

沈沁しん・しんは実は十七じゅうしちが探し続けていた姉だった。彼女は川で溺れたところを助けられ、顔を奪われていたのだ。沈沁しん・しん十七じゅうしちに成り済ますため、自分の肩にあった梅の入れ墨を消していた。

夜更けに沈沁しん・しんが将軍府にやって来て、子衡の処遇について蕭寒声しょう・かんせいと話し合った。沈沁しん・しんは子衡を死なせたくない一心で、顔を変えてまで将軍に嫁いだことを明かした。そこに蕭寒声しょう・かんせいが現れ、沈沁しん・しんに子衡の罪を皇帝に告白するよう説得した。

翌朝、子衡は参内して皇帝に事情を説明するよう沈沁しん・しんに訴えたが、子衡は聞く耳を持たなかった。沈沁しん・しんは子衡を必死に説得したが、子衡は沈沁しん・しんを盾にして匕首を突きつけ、蕭寒声しょう・かんせいは弓を構えた。十七じゅうしちは姉のために時間を稼ぎ、子衡を説得しようとしたが、子衡は突然、十七じゅうしちを突き飛ばして蕭寒声しょう・かんせいに返すと、自ら腹を刺して自害してしまった。

沈沁しん・しんは子衡の後を追って、匕首で自害した。

十七じゅうしちは無事に男の子を出産し、福宝と名付けられた。ある夜、十七じゅうしち蕭寒声しょう・かんせいは圓宝を連れて夜市に出かけたが、十七じゅうしちは姉と姉の子を思うと胸が痛んだ。蕭寒声しょう・かんせい十七じゅうしちを慰めると、圓宝のために山査子飴を買いに行った。

都は雪になった。圓宝が喜んで道に飛び出すと、十七じゅうしちは慌てて傘を広げる。その時、通りすがりの人の傘とぶつかり、振り返った女子は沈沁しん・しんと瓜二つ、彼女を追って来た公子はねい王にそっくりだった。

十七じゅうしちは幸せそうな夫婦の背中を見送った。

最終話の感想

最終話は、十七じゅうしち蕭寒声しょう・かんせいの幸せな結末で幕を閉じました。しかし、その過程には多くの苦難がありました。十七じゅうしち沈沁しん・しんの入れ替わり、子衡の狂気、そして姉の悲劇など、様々な困難を乗り越えてきた彼らの姿には感動を覚えました。

特に印象に残ったのは、十七じゅうしちが姉のために時間を稼いだシーンです。姉が生きていくためには、子衡が死んではいけないことを知っていた十七じゅうしちは、蕭寒声しょう・かんせいに弓を射るのを阻止しました。このシーンは、十七じゅうしちの姉への深い愛情と勇気を示しており、涙なしには見られませんでした。

また、子衡の最期も切なかったです。彼は喘息で苦しむ皇太子に薬を渡さなかった罪悪感から、最後まで自分を許すことができませんでした。しかし、十七じゅうしちへの愛は本物だったと思います。

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