山河之影 錦衣衛(きんいえい)と謀りの王朝 第11話 あらすじ/ネタバレ

嵐の夜、李霧(り・む)の屋敷で

激しい雨が降る中、李霧(り・む)は舒棠(しょ・とう)と屋敷の奥で出会う。舒棠(しょ・とう)は靴が合わずに困っていることに気づいた李霧(り・む)は、ためらうことなくしゃがみこんで靴を履き替えさせてあげる。雨は弱まり、空気に微妙な静けさが漂う。

舒棠(しょ・とう)は李霧(り・む)の帰りを尋ねる。李霧(り・む)は複雑な気持ちで「もしこのようなことがなければ、一緒に夕日を見ることができたのに」と答える。そして、彼は舒棠(しょ・とう)に薬入りの茶を差し出す。舒棠(しょ・とう)は、運命のいたずらでなければ出会うことはなかっただろうと咲いながら受け取る。李霧(り・む)は、たとえ天涯海角でも必ず彼女を見つけ出すと断言する。舒棠(しょ・とう)は歌を歌い始める。それは彼女だけが知っているメロディーで、哀愁を帯びた美しい歌声は次第に消えていく。李霧(り・む)は彼女を優しく北平(ほくへい)行きの船の隠し場所に運び、船頭に細心の注意を払うように頼む。

王府前

王崇喜(すうき)は王府から逃げ出すが、陸铮(りく・そう)に捕まってしまう。陸铮(りく・そう)は容赦なく王崇喜(すうき)を蹴り倒し、王崇喜(すうき)は命乞いをする。陸铮(りく・そう)は冷たく咲いながら、王克恭(おう・こくきょう)が臨終前に王崇喜(すうき)と王府を自分に託したことを明かし、王克恭(おう・こくきょう)の忠誠を強調する。この様子は、壁の後ろに隠れていた李霧(り・む)に見られていた。

案牘庫

李霧(り・む)は匕首を手に陳繼真(ちん・けいしん)に襲いかかろうとするが、陳繼真(ちん・けいしん)に質問されて殺意を隠す。彼は陳繼真(ちん・けいしん)に事件の記録を自分に渡すように懇願し、その見返りとして逃亡することを提案する。陳繼真(ちん・けいしん)は表面上は従うが、別の企みを持っていた。彼は匕首を奪い、李霧(り・む)を密室に連れて行く。そこには、洪武(こうぶ)年間に何らかの理由で投獄されていた週鉄匠が囚われていた。週鉄匠は怒りに震えて李霧に襲いかかろうとするが、鉄の鎖で拘束されている。陳繼真(ちん・けいしん)は突然匕首で週鉄匠を殺し、李霧に復讐の野心を打ち明けて、彼を巻き込もうとする。李霧は驚きと不信感に包まれる。

儀門外

陸铮(りく・そう)は李霧を呼び止め、逆党事件の背後には朝廷の権力闘争が隠されており、事件を担当した者は単なる駒であり、死を免れないと告げる。李霧は富貴を得るために戦う決意を表明し、二人の友情はここで断絶する。陸铮(りく・そう)は李霧の意誌の強さを認め、将軍の引継ぎ書を渡して、彼を危険な道へと送り出す。

鎮撫司衙門

酒宴の席で、陸羽林(りく・うりん)は李霧に、司向南(し・きょうだん)を異動させ、逆党事件を李霧に任せることを伝える。宴の最中、李霧は酔ったふりをして倒れ、六部の役人が引継ぎ書を奪おうとするが、陸铮が及時に阻止し、一網打尽にする。李霧が目を覚ますと、陸铮は王忠(おう・ちゅう)という人物の存在を明かし、李霧の立場と後ろ盾を問いただす。李霧が困惑していると、陸铮は自分がこの事件を独断で処理すると宣言する。

皇宮

王忠(おう・ちゅう)は陸铮の前に跪き、速やかに処刑されることを求める。金銮殿では、袁忠道(えん·ちゅうとう)が朝臣の仮逆を糾弾する。陸铮は、燕(えん)王が密かに王忠(おう・ちゅう)に命じて馬政の権限を奪おうとしていることを暴露する。彼は燕(えん)王が京を襲撃する意図があると大胆に推測し、袁忠道(えん·ちゅうとう)は驚愕する。袁忠道(えん·ちゅうとう)の疑問に対して、陸铮は李東方(り・とうほう)と陸羽林(りく・うりん)を投獄したのは苦肉の策だったと説明する。

陸铮は陸羽林(りく・うりん)を訪ね、10年前に李霧が詔獄の囚人の子孫をすり替えたこと、彼が魚瞑鎖(ぎょめいさ)を執拗に追っていることを話す。少年時代の陸铮が李霧と出会い、匕首を奪われたこと、宋鶴鳴(そう・かくめい)の登場によって二人の運命が密接に結びついたことを思い出す。陸铮は手がかりを追って鶏鵝巷に行くと、子供たちが卵を投げている光景に出くわし、何かを感じ取る。張俊清(ちょう·しゅんせい)は密かに動き、印を残した後に襲撃を受けるが、機転と武術で危機を脱する。陸铮は彼女の後ろ姿だけを捉える。

夜が深まり、各勢力が闇躍する中、権力と秘密をめぐる戦いが静かに始まろうとしている。

第11話 感想

第11話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。李霧と舒棠(しょ・とう)の別れ、陳繼真の復讐計画、陸铮と李霧の決裂、王忠(おう・ちゅう)の登場など、見どころ満載の展開でした。

特に印象的だったのは、李霧と舒棠(しょ・とう)の別れです。雨の中で李霧が舒棠(しょ・とう)の靴を履き替えさせてあげるシーンは、二人の間に流れる切ない感情が伝わってきて、とても感動しました。また、陳繼真の復讐計画も衝撃的でした。週鉄匠を殺害するシーンは、陳繼真の冷酷さと復讐への執念を感じさせました。

陸铮と李霧の決裂も、今後の展開に大きな影響を与えそうです。陸铮は李霧に将軍の引継ぎ書を渡して、危険な道へと送り出しました。李霧がどのような運命を辿るのか、気になります。

また、王忠(おう・ちゅう)の登場も気になるところです。王忠は燕(えん)王の密命を受けているようですが、その目的は何なのでしょうか。陸铮と王忠の対決も、見逃せません。

つづく